小松菜の栽培方法と栽培時期&栽培期間 室内やプランター可能?。

貴重な日本原産野菜のひとつ、小松菜。アクも少なく、ホウレンソウよりも調理しやすく、煮ても炒めても、何ならサラダにしてもおいしい、家庭的な野菜ですよね。
今回は、日本の食卓を支えてきた小松菜の栽培について、無農薬有機肥料を前提として、まとめました。
わざわざ無農薬有機栽培と書いたのは、害虫被害があまりにも多い野菜の為、葉物でも使える害虫対策の薬品を使うかどうかの立場をはっきりさせたかったのです。
短期間で収穫でき、冬以外いつでも種まきして収穫できる為、家庭菜園の本ではビギナー向けの野菜かのように書かれていることがあります。これから紹介しますが、虫が苦手な方にはお勧めいたしません。しかし採れたての柔らかい葉を楽しめるのは、家庭菜園の醍醐味です。

① 土作りと肥料について

小松菜は育てやすく、土作りにこだわる必要はありません。極端な日陰じゃなければ、案外どこでも育ちます。追肥も必要ありませんが、あえて言えば葉物野菜なので、堆肥のほかに元肥として油粕など窒素(Nですよ!)が多く含まれる有機肥料を、しっかりと漉き込んでおくことをお勧めします。

② 栽培時期・栽培期間について

小松菜は耐暑性にも耐寒性にも優れていて、春先から秋の終わりまで種まきが可能です。気温でいうと15度を下回らなければ大丈夫かと思います。温暖な地方では冬の収穫が可能で、寒さで甘みが増すため、冬の収穫を楽しむことができます。雪の積もる地方でも、霜が降りる前までは収穫を楽しめます。
栽培期間も一か月から二か月くらいで収穫ができるので、気長に待つこともありません。

③ 種まき

小松菜の種は小さいので筋蒔きにします。指先で土をスーッとなぞり、そこにパラパラと筋を描くように蒔き、軽く土を抑えてしっかり水をあげます。その際水の勢いで種が流れないよう、優しく水をあげましょう。じょうろの口をひっくり返して水やりすると、優しいシャワーのようになります。

④ 間引きと土寄せ

本葉が出てきたら、込み合わないように随時間引きします。最終的に5センチくらいの間隔になるようにします。大株にしたい場合はもう少し間隔をあけても良いと思います。
株が成長するにつれ、間引くとぐらぐらしてしまうので、軽く土寄せしてあげます。

⑤ 収穫

株が20センチくらいになったら、株を根元から引き抜くか、バラバラにならないように根元のギリギリを丁寧に切って収穫します。小ぶりな気もしますが、柔らかくおいしいです。大きく育てるのも楽しいですが、固くなりやすいです。

⑥ プランター栽培

たくさん土が必要なわけでもなく、株間もそこまで必要なわけでもなく、土を選ばずに育つため、プランター栽培にはとても向いている野菜です。植木鉢でも育てられますが、円形だと筋蒔きというよりまんべんなくばら蒔きする方が合理的です。

⑦ 室内栽培について

室内栽培は可能か。それは室内の場所や状況によると思います。サンルームのような日当たりもよく、土が多少こぼれても掃除しやすいような場所なら可能かと思いますが、冬の一般的な部屋の中では、採光や冷暖房のことを考慮すると、おいしいものが育つとは思えません。私の住む豪雪地帯では、野菜育成用のLED照明を使って何とか小ぶりのものを収穫した知人がいましたが、家庭用のLED照明だからか量はわずかでした。

⑧ 害虫について(重要です!)、そして害虫対策

小松菜は、びっくりするほど多種多様な害虫が集まってきます。小松菜に限らずですが、アブラナ科の野菜は虫嫌いな方にはおすすめできません。葉物でも、キク科のレタスやアカザ科のホウレンソウとは害虫の量がとても多いです。
小松菜につく虫で有名なのは、その名の通りですが、「コナガ」という蛾の幼虫です。とても小さく1センチほどの青虫なのですが、とても食欲旺盛かつ、多量に発生します。また、葉の中に卵を産み付け葉の内側を筋状に食べる「ハモグリバエ」の幼虫、この虫も気付いた時には食害が進んでいます。その他何の虫か不明の卵が葉の裏に産み付けられていたり、雨上がりにはコバエのような羽虫がぶんぶん飛んでいたり・・・。
こうなると、抜き捨てたくなります。また、葉物でも使える薬剤で駆除し、一刻も早く虫を見なくて済むようにしたくなります。
しかし、家族が食べる野菜を作るための家庭菜園です。無農薬で頑張りたいですよね。
対策としては、種まき後に防虫ネット等のトンネル資材を利用し、虫の飛来を防ぐことが一般的です。軽い素材のものをべたがけにしても良いと思います。
その他におすすめなのが、コンパニオンプランツとしてレタスを混植することです。レタスはキク科、キク科の作物を嫌う蝶や蛾を防ぎ、卵を産み付けられにくくする効果があります。必ず小松菜とレタスを交互に植えて、小松菜が隣り合わないようにします。
何もしないよりは遥かに効果がありますのでおすすめします。
それでもやはり、害虫は駆除しきれません。土から上がってくる虫、隙間を縫って侵入する虫、様々です。
ある程度害虫対策をして、それでもついてしまった虫は、人力で駆除するか、ある程度の大きさまで成長したらホースで洗い流すか、くらいしかできることはありません。害虫対策をして虫の量が少ないようなら、食べるときに洗い流せば済む、それくらいの気持ちでいたほうが良いと思います。

以上が、家庭菜園における小松菜の栽培についてのまとめです。栽培自体は難しくない野菜ですが、虫が苦手な家庭菜園ビギナーの方にはお勧めしない野菜です。ある意味で無農薬有機栽培に慣れるための修行野菜としてのおすすめ野菜とも言えますね。
どうにせよ、家庭菜園の醍醐味、とれたての小松菜をさっと湯がいて食べる幸せを是非味わってみてほしいと思います。

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