ズッキーニの栽培方法 病気、害虫、失敗経験談、人工授粉について。

夏野菜といえばトマトやキュウリ、ナスやピーマンなどの果菜、またトウモロコシや枝豆といった、見た目にも夏らしさを感じられる野菜が多いです。
夏野菜といえば、で初めに出てくるわけではないけれど、一度育てると、夏野菜といえばコレ!という大いなるインパクトを与える野菜、ズッキーニ。もうおしゃれ野菜ではなく、家庭に浸透し始めています。しかし、栽培したことがない人には、成長の様子が想像つかない野菜です。私も栽培してみて、そのユニークな成長の姿に驚きました。

ズッキーニは、何もしなくても雌花が咲けば小ぶりの実がなり、また花ごと天ぷらなどで食べることもできます。次々と花が出てくるので、たくさん収穫ができます。
しかしズッキーニ栽培の最大の楽しみは、受粉を成功させて、お店では見られない特大のズッキーニを収穫することだと私は思います。
手間はかかりますが、収穫量や栽培の楽しさを考えると、とてもコスパの良い野菜です。
今回はお楽しみがいっぱいの夏野菜、ズッキーニの栽培についてのお話です。

① 苗の植え付け

苗の植え付け場所がとても重要になってくるズッキーニ。まず、何株植えるのか、苗を購入する前にしっかりと検討しましょう。ズッキーニはものすごく大きく育ちます、直径一メートルの円が必要と考えると分かりやすいでしょうか。正直小さな花壇で育てることは難しいです。また、日なたが好きな野菜なので、裏庭で陰になるところもおすすめできません。
ここで、植え付け場所を節約するコツとして、端の方に植えることをお勧めします。
本当に角の隅だとかえって育てにくいのですが、30センチほど端から離して植えると、葉は畑からはみ出すことになりますが、実る場所は畑内に収まる形になります。支柱を立てにくい場所ではありますが、ズッキーニの為だけに家庭菜園をする人は少ないはずなので、有効にスペースを利用することを先決しましょう。
肥料が好きな野菜の為、元肥には油粕や骨粉などをしっかり漉き込み、植え付けた後はしっかりと土寄せをし、傾きがないようにしましょう

② 支柱立て

ズッキーニは多くの夏野菜とは違い、縦に長くは成長しません。なぜ支柱が必要かというと、地上部とにかく大きく成長する割に茎は太いながらも一本、根もしっかりしているものの、頭が大きすぎてふらふらしている着ぐるみのようになってしまうのです。
強風、豪雨などで頭が重さに耐えれず倒れてしまうと、大きくそだっていれば育っているほど残念な気持ちも大きくなるので、支柱で支える必要があるのです。
支柱の立て方は、縦に伸びない分、成長を見ながら臨機応変に立てて大丈夫です。私はバランスを見て、重心がまっすぐになるようしっかりと土寄せをしたあと、大きい葉に結んで立てています。
また、苗の幼いうちは、苗カバーをつけて守ってあげるのもおススメします。

③ マルチについて

ズッキーニは地面のすぐ近くで結実するので、マルチがあると実は痛みにくくなります。しかし黒マルチだと熱を吸収しすぎて水やりが頻回になってしまうことも想定できます。おススメはワラやもみ殻、なぜなら成長に合わせての使用がしやすい為です。

・・・書いておきながらではありますが、私はマルチなしで育てていました(笑)。
確かに土が付いて変色したりしますが、変色したものは早採りして対応していました。

④ 肥料について

ズッキーニは肥料を好む野菜の為、元肥には油粕や骨粉をしっかり漉き込んでおきます。追肥も必ず行いましょう。しかし、ズッキーニは肥料を与えるだけ株が大きくなります。実の方にしっかりと栄養が回るような肥料、つまりリンが多く含まれているものを意識します。
鶏糞が良いとインターネット等で目にしますが、個人的には骨粉の方が緩やかに吸収されるという点で、元肥から使いまわせて良いのではないかと思います。効き目が緩やかな分、週に一回の追肥でも良いでしょう。

⑤ 病気と害虫

ズッキーニ栽培で一番戸惑ったのが、葉の白っぽい部分です。うどんこ病にも似ていて、植えたばかりで病気なのかとドキドキしたものです。
ズッキーニの葉は、成長するにつれ白っぽさが増していきます。白くてもすぐに切除せず、様子を見ましょう。そのうちに本当のうどんこ病も現れます。その時に初めて病気ではなかったと確信したのを覚えています。

害虫は、とにかくたくさん現れます。アブラムシ、ヨトウガの幼虫、コガネムシ、挙げていくとキリがありません。しかし、ある程度まで株が大きくなると、とても丈夫で、少し虫が付いたくらい何も気にしなくても良くなります株が幼いうちだけ気を付けてください。

⑥ 私の失敗談いろいろ!

ここで、ズッキーニ栽培においてたくさんの失敗をしてきた私の経験を紹介します。
上記を守っていれば大丈夫なはずが、大変なことに・・・。
育てる際の注意点として見てもらいたくまとめました。

・ズッキーニを畑の真ん中に植え、大きく成長した結果、コンパニオンプランツとして  周囲に植えたマリーゴールドがすべて葉の下敷きになり、全滅。
・土寄せが甘く、風よけを作ったにもかかわらず株が根元から折れた。
・逆に、転倒しないよう重心を意識しすぎて株を左右に動かしすぎ、根元から折れた。
・葉が白いので、うどんこ病だと勘違いし、ほとんどの葉を刈り取ってしまった。
・支柱をせず、株元の痛んだ大きい葉を切っていたら、ヘビのような茎になり、他の野菜のエリアを浸食していった。

収穫以前によく事件が起きるズッキーニ。その分楽しい野菜でもあります。
ズッキーニ自体に愛着を感じてきます。

⑦ 人口受粉、そして収穫

ズッキーニは人口受粉が必要な野菜です。人口受粉をするとしないでは、実の大きさが全く異なります。何より一番の醍醐味でもあります。
人口受粉は、雄花と雌花が同時に咲いている日にのみ可能です。もし片方だけであれば、雄花は花を収穫、雌花は花が散った後の小さな実を収穫しましょう。
ズッキーニの花は朝にしか咲きません。しかも早朝から朝10時過ぎまでのあいだで花が終わってしまいます。しかも花はたった一日しか咲きません。朝に揃って咲いていることを確認したら、すぐに人口受粉をしましょう。
まず雄花を摘みます。人口受粉がしやすいよう、静かに花びらを取り、雌しべにまんべんなく花粉をこすり付けます。雌花の中にハチが潜んでいることもあるので、確認してから行いましょう。
受粉後、4、5日で大きなものが収穫できます。どこまでも実が膨れるので、大きくなりすぎないうちに収穫してしまいましょう。

以上がズッキーニの栽培についての私なりの説明です。失敗しても株の大きさや収穫の楽しさが勝る、いわゆる家庭菜園の面白いところがたくさん詰まっているような野菜です。
失敗を恐れず楽しんで挑戦してみてください。

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