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駅売店の「千手観音」を懐かしむ

駅売店の前を通り過ぎる時に、ふと昔の光景を思い出しました。

昔の駅売店、今のようにレジシステムが導入されていない時代の、秩序もへったくれもない弱肉強食の光景。中学生の時、購買でパンを買う時に似ているあの感じ。

ラッシュ時混雑時の駅売店、わっと群がる客、対する店員さんの神がかった動き。
右手でお金を受け取りながら、左手は別の人に新聞を渡し、尚且つ首は全然違う方向を向いて、違う人と話をしていて。雑誌を持った手は次の瞬間煙草を持っていて、かと思えば千円札を受け取っている。さながら千手観音みたいでした。

今更あの殺伐とした世界に戻りたくはないけど、でもふと、あの光景をもう一度見たいと思ってしまいました。あれは一体何だったのでしょう。


駅売店の「千手観音」

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