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コロナによる内定状況への影響は?

新型コロナウイルスの影響により、多くの企業が対面での面接からWeb面接へと移行しました。Web面接は家からでも実施できるというメリットがある一方、ネット環境の有無や、うまく接続できずうまく行えないという問題もあります。
今回は2020年5月時点の21卒の内定状況から、実際に選考は難航しているのか、それとも従来とは違った面接方法でも、例年通りに選考は進んでいるのか見ていきます。

5月時点での就職内定率は?
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株式会社リクルートキャリアの研究機関、就職みらい研究所によると、5月15日時点での就職内定率は49.2%で、去年の同じ時期に比べると約10ポイント減となっています。やはり、対面での選考が制限され、なかなか内定を出しづらくなっている企業が多いようです。
一方で、文理別に見ると、文系は4月までの時点に比べると、41.4%(+1.7%)とほぼ内定率は変化していないのに対し、理系は67.1%(+7.7%)と内定率が大幅に増加しています。最終面接までWeb上で行うことを決めた企業が増え始め、選考の進んでいた理系学生に内定を出し始めたということを示しています。

内定取得先企業の業種は?
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下のグラフは5月15日時点の内定取得先企業の業種を示したものです。

グラフ

(出典:就職みらい研究所『2020年5月15日時点 内定状況』)

元々人気の情報通信業では、5月1日時点では昨年に比べて4.8ポイント下回っていましたが、15日時点ではそこから2.2ポイント増えています。やはり理系学生に内定を出し始めている企業が、情報通信業界を中心に増えてきていることがわかります。
また、医療・福祉業が去年に比べ3.9ポイント高くなっているのも、コロナの影響かもしれません。

5月中におこなった就職活動は?
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下のグラフは5月1日~15日の間にモニターの学生が実施した活動を文理別にまとめたものです。

グラフ2

(出典:就職みらい研究所『2020年5月15日時点 内定状況』)

文系と理系で差が大きかったのは「エントリーシートなどの書類を提出した」、「適性検査や筆記試験を受けた」で、理系の方が選考が速く進んでいることがわかります。

ここからは余談になりますが、21卒の方向けに、いまや主流となっているWeb面接の注意点やコツを紹介していきます。

事前に面接の環境を整えておく
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ビデオ面接の場合、自分の部屋が映ることになるので、あまり生活感を出さないよう背景にも気を遣いましょう。同様に他の家族の話し声が入らないよう場所を選んだり、宅急便の時間をずらしておく、など準備をしっかり行うべきです。
対面の面接と違い、トラブルが起きやすいのがWeb面接です。ビデオ、音声の確認を事前にしておくのはもちろんのこと、万が一接続が切れてしまった場合のことを考え、緊急で連絡できる手段も整えておきましょう。
相手の声が聞こえづらい場合についても、自分から積極的に指摘した方が良いです。指摘したことで評価がマイナスになるようなことはないと思いますので、遠慮せずに素直に言いましょう。

リアクションは大きめに
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Web面接では、表情や声のトーンなどが伝わりづらく、自分が相手の言ったことに理解しているのかといった感情が面接官に伝わりづらいです。もちろんやりすぎは良くないですが、普段よりリアクションは大きめにした方が、面接官の印象も良いと思います。

ビデオ面接

カンペはなるべく使わずに
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カメラに映らないとはいえ、何をしても良いというわけではありません。面接官も何十人と相手にしてきているので、視線がおかしかったりするとすぐにバレます。同じ理由でスマホやPCも基本いじらないようにしましょう。メモはあらかじめ紙を用意しておき、一度聞いてから取るようにしましょう。

Web面接は学生はもちろん、面接官も慣れていない場合もあります。きちんと対策すればそれだけ大きなアドバンテージを得られるので、できる準備は最大限して、面接に臨むようにしましょう!

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