ハーモニーを感じて演奏する
こんにちは!お読みいただきありがとうございます!
今回は、ハーモニーについてのお話です。
まずハーモニーとは、日本語で「調和」という意味ですね。
音楽においては主に和声(和音)のことを指し、
音楽の三要素
①リズム②メロディー③ハーモニー
の中の一つとして、重要な役割を果たします。
◎ハーモニーを感じて演奏することについて
●ハーモニーを感じるとは?
一言で言うと、音楽の特定の要素ばかりを意識するのではなく、部分部分の全体の要素を聴くことと言えます。
私たちは、どうしても目立つ音に意識が行きがちです。
例えば、メロディーばかりを聴いてしまうなど。
メロディばかりを意識して演奏すると、全体の調和感が欠け、独りよがりな印象になってしまいます。
ハーモニーをよく聴いてこそ調和するようになり、その結果、メロディをも輝かせることができます。
●ハーモニーをよく聴いて演奏するにはどうしたら良いか?
ポイントは2つあります。
①全体の音をよく聴こう
②その部分のハーモニーを把握しよう
↓
①全体の音を良く聴くことについて
音楽の全体の要素を聴きながら演奏することは、慣れないうちは簡単ではありません。
大切なことは、ハーモニーを聴ける耳があるかどうかです。
曲を演奏すると、ベースライン・内声・メロディがあります。この全ての要素を聴けるようにしましょう。
ハーモニーを聴く耳を持つためには、色々な方法がありますが、
一つは、生活の中で鳴っている様々な音に耳を傾けてみることが良いでしょう。
特に、自然の中に入って様々な音を聴くことがおすすめです。
また、音楽を聴く時には【低音を良く聴く習慣】をつけることをオススメします!
なぜかというと、低音が土台となり全体の音楽に多大な影響を与えているからです。
ではなぜ低音が土台となるのか?
一つ言えることは、【倍音】が多く含まれているからです。
ここで認識しておきたいことは、
【音には基音と倍音がある】ということです。
倍音とは、【ある周波数の音(基音)鳴らすと、同時に生まれる整数倍の周波数の音】を意味します。
地球上で音を発すると、その基音と共に〈倍音〉が同時に鳴るものです。
わかりやすい例を挙げると、お寺の鐘。鐘の音を聴いてみると、同時に色々な音が鳴っているのがお分かりいただけるでしょう。
特に低音には倍音が多く含まれます。
低音を鳴らしてみると、色々な音が同時に聞こえると思います。
低音を良く聴く習慣をつけると良いでしょう。豊かな低音の響きの上に音を混ぜていくようにするとバランスが良くなります。
基音と倍音。
このことを知るだけで音楽の聴こえ方がガラリと変わり、演奏がガラっと変わります!
このように、地球上で音を発する限り、倍音が生じます。
ということは、単音でさえ【ハーモニー】ということもできます!
②部分部分のハーモニーを把握する。
①とは少し異なる話なのですが、まず部分部分のハーモニーを把握することです。
なぜかというと【ハーモニーを把握することで、音楽のその部分の性格を掴むことができる】からです。
部分部分のハーモニーの性格を感じることで、音楽が息をするようになる。
動きが多い曲の場合は、その曲を和声的に要約して把握する必要があります。
また、なんとハーモニーによってメロディの印象がガラリと変わります。
例えば、同じドレミファソでも、
Cコードを鳴らして奏でる時と、
Amコードを鳴らして奏でる時、また
Fコードで奏でる時、
それぞれ全く違うように聞こえます。
同じメロディーだとしても、ハーモニーによってまるっきり世界が変わります!
このことから、その部分の音の要素は、その部分を支配する和声の中で存在していると言えます。
曲に出てくる色々な音要素は和声に帰するものだと言うことができます。なので、その部分の和声の響きに合う音作りをしていく必要があります。
そして、
さらに視点を広げてみると、
演奏する時には、楽曲と演奏する空間との調和、そして演奏者と聴衆の調和が成された時に、生きた音楽ができるようになると思います。
演奏者は独りよがりになるのではなく、
演奏する音楽のイメージを持ちつつ、
演奏する空間、聴衆の方々が作る雰囲気と一つになり演奏していくことが理想です。
〜まとめ〜
◎ハーモニーを感じて演奏しよう!
・ハーモニーを感じるためには、音楽の全体の要素を聴こう。(→生活の中で様々な音に耳を傾ける。音楽は低音に耳を傾ける。)
・音には、基音と倍音がある。
そのことを知るだけで音の聴き方がガラリと変わる!
・楽曲の各部分のハーモニーを把握し、その部分の性格を掴もう。(メロディはハーモニーによって印象がガラリと変わる)
お読みいただきありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?