あなたの声の音以外は雑音
消せない留守番電話がある。
ずっと好きだった男から最後に掛かってきた着信
最期に掛かってきた酔った勢いの電話。
連絡を取る頻度が減って、
会う頻度も勿論比例して減って、
それでも終わらないと思っていた4年間
永遠なんてないこと
私はいつから気付いていたんだろう
私の中のあゆみが歌い出すのは少し遅かった
この留守電、実はなんのメッセージも残ってないんです。
最後ガザガサって雑音が入ってるだけ
それでもこんなに消せないのはなんでだろう、
好きだった男が発する生活音
同じ場所に生きているという証
それすら愛おしい。
永遠なんてないって気付いてたあゆも
さすがにメッセージなしの留守電は消すと思います。
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