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特定保健指導のバイトを一瞬でやめた話

 看護資格を取得して約8年。自分の看護職としての専門性を高めていくために、本業以外にバイトをしてみました。だけれども一瞬でやめました。

1.特定保健指導のバイトを選んだ理由

 看護師としての資格を使って長く細くはたらける道を考えたとき、どこかの分野で専門性をだしていこうと考えています。①病院、②一般クリニック、③訪問看護、④老人施設、⑤美容、⑥行政保健師、⑦産業保健師ざっくりした分野をこのように考え、消去法で選んでいくことにしました。①夜勤したくない、夜勤なしでは給料安い。②給料安い、院長がやばかったらやばい。③訪問入浴で感じた他人のホームに入る感じが嫌、自分がホームになりたい、④派遣をやってわかった日本の高齢者社会の非生産性感がつらい、⑤今やってる。役職になりたくなかったらばばあまで続けられなそうだね。⑥やったことないけど、好きな時に好きな場所に引っ越したいから無理かなあ。と屁理屈を言いまくり残った選択肢⑦をやってみようと思いました。ただ、産業保健師は未経験の募集がほとんどないことと、現在副業程度の週1,2回ほどしかできないという条件では中々バイト探しが難航しました。そこで見つけたのが業務委託の特定保健指導のバイト。保健師としての経験を少しでもしてから、向いていれば産業保健師への転職を考えていました。

2.どんな感じの仕事か

 あまり詳しく書くとよくないと思うので詳しく書きませんが、ざっくりいうと自分で特定保健指導の案件を選んでアポをとって日程調整してやる感じです。マニュアルがかなりしっかりあるため、未経験の私でもざっくりとこんな感じでやるんだあというのはわかりました。

3.やめた理由

 とりあえずアポどりし実際に対象者の元へ訪問。概要を説明したところ、「忙しいのでやりたくない」とのこと。せっかく訪問したが、辞退ということで面談できずに終了。もちろん給料もでません。

 ここで断られたこと自体が嫌だったのではなく、「やりたくない相手に提供しなくてはいけない」という作業が嫌と気が付きました。もともと今いる美容クリニックでもいわゆる営業(ものを買ってもらったり、契約を結んでもらったり)が嫌いな私。求められればかなり真摯に向き合うことが得意な性格だとは思いますが、相手が必要としていないものを自分のタイミングで相手に提供するという行為が好きではないんですね。やってみて気が付きました。保健師は予防医療(企業の保健師さんではメンタルケアも必要かと思いますが、特定保健指導のスキルも必要なものだと思ってます)が中心のため、まだ苦しんでいない段階で介入しなければなりません。

 病院はほとんど求められてやる行為が多かったと思います。だから病院自体は嫌いじゃなかったのかも。

そんなこんなで自分の嫌いな分野だなと思い、1件も特定保健指導を完了しない段階でやめることにしました。

4.今回の経験を通して学んだこと

 職業選択に迷う場合は自分の向き不向きをもう一度しっかり考えてから選んだほうが良いな。ということとでもやはりやってみるときっぱり諦めがつくのでやってみてよかったと思います。保健師資格を一生使わないのはもったいないですが、産業保健師への道はいったんやめようと思いました。

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