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ひつじ買いませんか?

今日は、私の友達の家畜ビジネスをしているセネガル人の話をしたい。

なぜならもうすぐタバスキだから!!!!

わたしがセネガルにいる時とても楽しみにしていた祝日。

タバスキとは「犠牲祭」のこと

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1年に約29日間(月の状況によって日数は変化する可能性があります)行われるラマダン(断食)が終わって、1ヶ月10日が過ぎてから行われるお祭りです。
サウジアラビアのメッカ巡礼に合わせて行われます。
家の長が生きたヒツジを丸一頭買って捌いて、男性がさばいて、女性が料理して、朝、昼、晩、みんなで命に感謝しながら食べます。
お金がない場合は羊でなく、ヤギ、鶏、牛の場合もあったり、お恵みをもらいに行く家庭もありますが、だいたいヒツジです。

日本アフリカ協議会のアフリカンキッズクラブの方がまとめてくださっているので、こちらからどうぞ。

ちなみに今年は今週末あたりの3日間です。

「和歌山タバスキするから行こう!」って今年もセネガル人の友達が誘ってくれました!私も行って見たいけど、コロナが怖いので行けません。。。

その友達はオンラインで家畜を売っています。

私は彼と2018年くらいに日本で出会いました。
たぶんFacebookかなにかで連絡をくれたんだと思う。
友達歴2年。

2年の間に何度もセネガルご飯の会を開きました。@大阪

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これはチューというセネガル料理を作った時。
コロナが落ち着いたらまた始めたい。

テンションと見た目はチャラいけど、
そんな彼の躍進力と努力が素晴らしいので、みなさんにご紹介したい。
起業家なので、皆さんのぜひ出来る形で応援してあげてほしい。

⓪彼の作ったサービス ”CAAWOGI”

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セネガル人って、誕生日でも結婚式でもお葬式でも宗教のお祭りでも、なんでも何かしらのお肉をたべます。ないといけません。絶対に。
そのお肉はどこで買って来るかというと、家の近所とか近くの町。

地産地消でとってもいいんだけど、参加予約制でないセネガルの行事は、何人来るかわからないので多めに料理を作ることが当たりまえ。
お客さんが来たのに食べ物がないなんてことは彼らにとって一番避けたい状況です。
時には必要な量が手に入らなかったり、自分が満足のいくものが見つからず、しょうがなく買う場合もあります。
ヨーグルトもプレーンが欲しいのに近所では手に入らず、しょうがないから市販で売られている砂糖たっぷりヨーグルトを買うしかなかったり。
なんだかんだ我慢しなきゃいけない人もいました。

テランガ(おもてなし)の国セネガル。
いつでも自分の満足するものをストレスなく買いそろえたい。

そんな思いをサポートするのがこのCAAWOGI。家畜のEコマースです。
Facebookページもあります。

家畜といっても牛、羊、鳥(多分ハトや七面鳥のこと)だけでなくウサギも鶏の雛も買えます。
ヒツジに関しては、大きさ別に5段階くらいで名前があるので、それも明記されているので、セネガル人にとっては大きさが予想できるものになっています。
なんでも決まった値段がついていないことが多いセネガルですが、このサイトを利用すると、金額交渉もなく、オンラインで、購入できる。

忙しいセネガル人にとっては、羊がたくさん集まっている広場に行って、羊に触って確かめて、長時間値段交渉をして買う手間をかけたくない。
パパっとネットでいいものをそれなりの値段で買いたい、というニーズがあったんでしょう。

彼はそこに目をつけてこのサービスを開発しました。

彼のすごいところ3つ。

①語学も経営も現場で学ぶ
日本に来た時は日本語も英語も分からなかった。
自分のビジネスもやってみたいとは思っていたけど経験もゼロ。
スーパーポジティブなことが取り柄な若者だったみたいですが、
今や独学で英語も日本語もある程度上達し、ビジネスも起こしています。
ビジネスなんかはこの家畜ビジネスだけにとどまらず、いろいろ挑戦したいことに無我夢中で、本当に現場で経験を積んで前進しています。

ビジネスに関しては無理だろ―――、夢見てるなーーって思ってました。

が、彼は友達と一緒にそれをやってのけました。
日本人はリサーチにゆっくり時間をかけて、本当にマーケットがあるか石橋をたたいて渡りますが、彼はジェットコースターみたいに進みました。
素晴らしい思いの強さと、吸収力と、実行力だと思いました。

②独り占めせず情報共有
先日、JICAさんがこれから始めるNINJA PROJECTを拝見し、彼にシェアしました。コロナ下でも頑張るアフリカのスタートアップのためのビジネスコンテストです。

彼自身も駆け出しだし、ライバルが増えるようなことはしたくないかな?と思って彼に個別で情報を流しました。
が、次の日彼は、その情報を自分のSNSにアップしていました。
びっくりしました。
彼がもし応募して、一緒に応募した友達が優勝したとしてもかれは一切恨みもなく、むしろ喜んであげるんだと予想できました。
それが彼のいいところであり、セネガル人のいいところなのかもしれません。
自分って欲深いなって彼らを見ると悲しくなります。

③場違い?学びのためならどこへでも
起業家の彼ですが、教育レベルは高くありません。高校に行っていないと思います。
大学、大学院生として日本にくるアフリカ人と、労働者層のアフリカ人とではなんとなくコミュニティが分かれているのかなって感じています。
でも彼はそんなことは気にしません。
学びたいところには行く。決して引け目を感じず、自分のやりたいことに繋がる必要な道だと思ったときは、とことン突き進む。

これってすごく難しいことだと思います。
自分にふさわしくないんじゃないかな、行かないほうがいいかな、行ってもどうせわからないしな、自分だけ仲間外れなんじゃないかな。
私だったらネガティブになりがちです。

すごいと思いました。

頑張ってほしい。

だから今日はタバスキのタイミングで彼を紹介しました。

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Seydina Ndiaye  。
在日セネガル人です。
応援してあげて下さい。

セネガルにご興味がある方、彼のビジネスに興味のある方、
ご遠慮なくご連絡ください。
在日セネガル人とも仲良くさせてもらっています。

おやすみなさい。
ちほ


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