MBA志望者向け:テスト選択と学習計画 (5) EA編

MBA(Master of Business Administration:いわゆる「ビジネススクール」)出願を目指している方々を対象に「テストの選択」と「学習計画」についてまとめました。5回目の今日は「EA編」です。

EA(イーエー)の正式名称はGMAT Executive Assessmentです。名前から分かる通りGMATの仲間です。EMBA(エグゼクティブ向けのMBA)の入学審査用に作られたテストなのですが、レギュラーのMBAプログラムの一部が学力テストしての採用を始めています。つまり、一部のビジネススクールはGMAT, GRE, EAの3つの学力テストのどれかを選んで出願することができるのです。

私が把握できている範囲ですが、EAのスコアを受け付けている主なプログラムは以下です。

(1) Mid-career MBA programs(1年制)
LBS Sloan Masters in Leadership and Strategy
MIT Sloan Fellows MBA Program
Stanford University MSx Program
University of Southern California IBEAR Program *2021年秋入学者用の暫定措置

(2) Regular MBA programs
Carnegie Mellon University (Tepper)
Columbia University
Duke University (Fuqua)
Fordham University (Gabelli)
Georgetown University (McDonough)
MIT (Sloan)
New York University (Stern)
Vanderbilt University (Owen)
University of Rochester (Simon)
University of Virginia (Darden)

たとえば、Columbiaは英語のテストスコア提出が不要ですので、仮にEAを選択した場合はEAのスコアのみで出願が出来てしまうのです。(現に昨年度の受講生でEAスコアのみでColumbiaへ合格した方がいらっしゃいます。)

EAにはAWA(ライティング)が存在しません。そして、GMATではトータルの点数に関係のないIR(Integrated Reasoning)が全体のスコアの約1/3を占めます。点数に占める割合はIR(Integrated Reasoning)が約1/3、Quantitative(数学、以下は単にQと表記します)が約1/3、Verbalが約1/3です。IRは数学的な要素が多いので、ざっくり言うとEAは数学重視のテストだと言えます。

よって、英語力不足によりGMATとGREで苦労している方が、EAへ転向してIRとQで満点を取ることにより突破口を見出せるケースがあるのです。昨年度もIRとQの両方で満点を取得した方が2名いらっしゃいました。

ということで、EAを選択してスコアメイクをしたい方は徹底的にIRとQを勉強してください。そして、EA攻略法3時間セミナーへ参加してEAについての全体的な戦略を習得してください。

Verbalはスコアに占める割合が約1/3であり、Verbalの中のSC, CR, RCはそれぞれ全体の約1/9ずつの割合を占めることになります。ただし、IRにはRCとCR的な要素が多く含まれている(IR=Q+CR+RCだとお考えください)ので、特にRCとCRはしっかりと修行してください。

ただし、Verbalのクラス受講計画としては、GMATとGREのケースと同様にまずはSC戦略クラスCR戦略クラスの受講から開始することをお勧めします。EAは出願できる学校が限られていますので、志望校が絞り切れていないタイミングからEAのみを選択してしまうと出願戦略の幅が狭くなってしまいます。さらに、GMATとGREの回にも書かせていただいた通り、どのテストを選択するにしても「SCとCRの基礎学習」が英文読解の質を高める上で絶大なる効果が期待できるので、MBA留学を目指している皆様には最初は「SCとCRを中心としたVerbal学習」をお勧めしているのです。

ただし、出願までの残り時間が少ない方が突貫工事でEA対策を進めるケースでは、逆に「SCを完全に無視した対策」つまり「Q, RC, CR, IRのみの対策」がお勧めです。プロ野球の新人選手においても「ポテンシャル豊かだが完成度の低い高卒選手」と「ポテンシャルには限りがあるが完成度の高い社会人卒選手」とでは育成方法が異なりますよね? MBA出願においても同じような違いがあるのです。出願までに時間に余裕がある方は「SCとCRからじっくり学習する」ことをお勧めしますし、残り時間があまりない方は「SC以外の即戦力になりえる種目の徹底学習」がお勧めですし、クラスは比較的短い期間にて正答率アップが期待できるRC戦略クラスの受講がお勧めです。



Affinity英語学院を主宰しています。「テスト対策講師(主にGMATとGRE)」「学習カウンセラー(主に英語と数学)」「メンタルトレーナー(呼吸法、瞑想、等)」として大学院留学(MBA, LL.M, Public Policy, etc)のお手伝いをしています。