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MBA志望者向け:テスト選択と学習計画 (5) EA編

飯島哲也

MBA(Master of Business Administration:いわゆる「ビジネススクール」)出願を目指している方々を対象に「テスト選択」と「学習計画」についてまとめました。5回目の今日は「EA編」です。

EA(イーエー)の正式名称は"GMAT Executive Assessment"です。名前から分かる通りEAはGMATの仲間(親戚?)です。EAは元来EMBA(エグゼクティブ向けのMBA)の入学審査用に作られたテストなのですが、レギュラーのMBAプログラムの一部が学力テストしての採用を始めています。つまり、一部のビジネススクールはGMAT, GRE, EAの3つの学力テストのどれかを選んで出願することができるのです。

EAのスコアを受け付ける主な学校は以下です。

Carnegie Mellon University (Tepper)
Columbia University
Duke University (Fuqua)
Georgetown University (McDonough)
New York University (Stern)
Vanderbilt University (Owen)
University of Rochester (Simon)
University of Virginia (Darden)

たとえば、Columbiaは英語のテストスコア提出が不要ですので、仮にEAを選択した場合はテストは「EAのスコアのみ」で出願が出来てしまうのです。(現に過去の受講生でEAスコアのみでColumbiaへ合格した方がいらっしゃいます。)

EAにはAWA(ライティング)が存在しません。そして、GMATではトータルの点数に関係のないIR(Integrated Reasoning)が全体のスコアの1/3強を占めます。点数に占める割合はIR(Integrated Reasoning)が1/3強、Quantitative(数学、以下は単にQと表記します)が1/3弱、Verbalが約1/3です。IRは数学的な要素が多いので、ざっくり言うとEAは数学重視のテストだと言えます。

よって、英語力不足によりGMATとGREで苦労している方が、EAへ転向してIRとQで満点を取ることにより突破口を見出せるケースがあるのです。IRとQの両方で満点(18点)を取得する方を毎年見かけます。

ということで、EAを選択してスコアメイクをしたい方は徹底的にIRとQを勉強してください。そして、EA攻略法3時間セミナーへ参加してEAについての全体的な戦略(タイムマネジメント、問題の捨て方、学習法、等)を習得してください。

Verbalはスコアに占める割合が約1/3であり、Verbalの中のSC, CR, RCはそれぞれ全体の約1/9ずつの割合を占めることになります。ただし、IRにはRCとCR的な要素が多く含まれている(IR=Q+CR+RCだとお考えください)ので、特にRCとCRはしっかりと修行してください。

Verbalのクラス受講計画としては、GMATとGREのケースと同様にまずはSC戦略クラスCR戦略クラスの受講から開始することをお勧めします。EAは出願できる学校が限られていますので、志望校が絞り切れていないタイミングからEAのみを選択してしまうと出願戦略の幅が狭くなってしまいます。さらに、GMATとGREの回にも書かせていただいた通り、どのテストを選択するにしても「SCとCRの基礎学習」が英文読解の質を高める上で絶大なる効果が期待できるので、MBA留学を目指している皆様には最初は「SCとCRを中心としたVerbal学習」をお勧めしたいのです。

尚、出願までの残り時間が少ない方が突貫工事でEA対策を進めるケースにおいては、「SCを完全に無視する対策」つまり「Q, RC, CR, IRのみ対策すること」がお勧めの戦略です。プロ野球の新人選手においても「ポテンシャル豊かだが完成度の低い高卒選手」と「ポテンシャルには限りがあるが完成度の高い社会人卒選手」とでは育成方法が異なりますよね? MBA出願においても同じような違いがあるのです。出願までに時間に余裕がある方は「SCとCRからじっくり学習する」ことをお勧めしますし、残り時間が少ない方は「SC以外の即戦力になりえる種目の徹底学習」がお勧めですし、クラスは比較的短い期間にて正答率アップが期待できるRC戦略クラスの受講がお勧めです。

本稿は以上です。