モードの見方 -プロローグ-
20181016_モードの見方

モードの見方 -プロローグ-

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 本日から新しいシリーズがスタートする。タイトルは「モードの見方」である。モード史をたどり、その時代のファッションデザインを解説していくシリーズになり、今回はプロローグとし、本格的なスタートは来月からである。

 以前からモード史については、私なりに書いてみたいと思っていた。第一の理由は、既存の服装史の解説に私の中で不満があったこと。私は服装史ではなくモード史が読みたかった。モードをテーマに、そのデザインの歴史をたどる内容が読みたい。自分を一人の読者として考えたとき、そのようなニーズがあった。

 ただし、その内容と作業量を考えるとかなりヘビーであり、エネルギーを消費する作業である。それゆえ二の足を踏んでいた。そこで、こう考えることにした。網羅的に時代のデザイナーやブランドを紹介するのではなく、その時代を代表するデザイナーやブランドにポイントを絞り、解説していく。

 これなら今の私でも書けるボリュームになり、なんとか始められそうだと思えた。その中で私の解釈を書いていく。かなり主観的な内容になるだろう。それも書きやすくするためのアプローチでもある。

 客観性を重視すると、様々な面でバランスを取る必要が出てきて、書くためのエネルギーが増大していく。ゆえに、私がその時代で注目するデザインをピックアップし、紹介していくことにした。

 それに、私自身の勉強のためにも書こうと思ったのである。現在は2019SSシーズンの発表時期でもあり、多数のブランドの新コレクションが発表されている。その大量のデザインを見て、その特徴を探り文章にしていくうちに、ますますコンテクスト=トレンドの重要性を感じてきた。

 そのトレンドの源流は1940年代から50年代にかけてのパリ・オートクチュール黄金期にある。あの時代に作られた王道エレガンス=ハイエレガンスに対して、新しい解釈を持ち込み上書きをしてきた連続が、現在のファッションであると、私は改めて実感するようになった。

 当時の時代背景を知り、その背景からどのようなデザインが生まれ、ファッションデザインは上書きされ続けてきたのか。それを10年ごとに年代を区切り、1940年代からスタートして現在までをたどるストーリー。

 私自身がそのことを純粋に知りたくなった。そう思ったのである。

 深い内容、網羅的な内容は他の方に任せたい。ここでは、私の視点で自由にモード史を切り取ることにする。

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