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会計士がNPOへのプロボノで得たメリット

Accountability for Changeの池山です。
最近はプロボノを知っている、実際にしたことがあるという人も多く、監査法人の中でも、プロボノを行っているところが増えてきていますが、「業務も忙しいし何より自分がプロボノをできるのか不安だ・・」と思う人も多いのではないかと思います。

そんな人の一歩を後押しできればと、私のプロボノとの出会いと、プロボノを通じて得たことについてお話します。

プロボノとの出会い
プロボノを始めたきっかけは、本業以外の場でも地震の価値を発揮したいという気持ちがあったためです。ちょうど、かものはしプロジェクト(以下、かものはし)というNPOがインドで行っている活動に関してプロボノを募集していることを知り、これは天が与えてくれた機会と捉え、会計士仲間とプロボノチームを組みました。

プロボノ活動の中身
かものはしは、「子どもが売られない世界をつくる」ために活動をしているNPOです。かものはしはインドの現地NGOや被害者団体とコンソーシアムを作り、コンソーシアムの中ではマネジメントの役割を担っています。ここでプロボノチームは、コンソーシアムで適用されるフィナンシャルポリシーの策定のために以下の支援を行いました。
・類似事例(国際開発事業に関するフィナンシャルポリシー)の調査
・公平な予算配分を行うための仕組みづくり
・安定した運営をするために必要と考えるポリシーの洗い出し

不安と達成感と予想していなかったこと
プロボノ開始直後は、何を提供すればよいのか全く検討が付いていませんでした。とりあえず情報収集からと類似事例を探したのですが、一向に成果物の形が見えてこず不安な日々が続きました。活路を見出すためにどうするべきかを考え、一点、かものはしの事業の理解に注力しました。現地での活動内容などについて先入観を持たずに聞き、資料によく目を通し、わからない点は繰り返し質問を行いました。時には早朝にかものはしのオフィスにお邪魔しお話を聞きました。そのようにして、ふとあるときに頭の中に散らばっていたパズルがつながり、前に進む道筋が見えて、前述の支援を行うことができました。あとから気づいたことですが、相手の話をニュートラルに理解して判断を下す能力は、実は日々の業務で培っていたものでした。それを本業以外の場で発揮し課題解決に貢献できたことに達成感を覚えました。また、プロボノを通じて自分の知らなかった社会問題を認識できたことは、自分の人生を豊かにした予期せぬ効用でした。

これからプロボノを始めたいと思っている皆さまへ
何かをするとき、自分にできるかなと不安に思うことがあると思いますが、不安に思うのは自分自身がそれを実行できる可能性があるからと私は考えます。そのような能力を、是非プロボノを通じて社会への貢献につなげてみませんか。

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