第9話【やっぱ無理でした】
起業を決意してから早3ヶ月。
この事業で世の中を変えたい!
という事業ドリブンな発想ではなく、
もっと熱狂的に仕事がしたい!
信頼できる仲間とも出会えたし、だったら起業しよう!
という起業ドリブンな発想で起業を決意しました。
そこから毎日のようにビジネスプランを考えてみたり、仲間内で集まって、俺たちは何をやるべきかという会議をやってみたり、気合入れるために最新型PCを買ってみたり…
いろいろやってきました。
ですが、ついに気付きました。
(と言うかとっくの昔に気付いていたのですが認めたくないという想いから、ずっと騙し騙しやってきました)
私には0→1の事業は作れないと。
そりゃそうですよね。
今までやってきたことないんだから。起業を決意したからといっていきなり稼げるアイデアがポンポン出てくるならこの世は起業家だらけですわ。
いやー、ショックでした。
認めた瞬間、血の気が引きつつ一緒に起業すると決めた仲間に何て説明しよう?と考えました。
「やっぱ無理だったわ。起業断念しようか。。」
正直頭をよぎりました。
結論から言うと、その仲間から借りていてずっと放置していた本をふとしたきっかけで読んだことで考えが変わり、昨日の会議で起業、そして起業後の未来が明確になりました。
その本がこちらです。
本って同じ内容でもその時の状況で刺さる・刺さらないが変わるものだと思いますが、今の私には激刺さりでした。全ページ納得しかない。
結構リアルに起業に興味がある人にはとてもオススメです。と言うかぜひ読んで欲しい。
そして、この本を読もうとしたきっかけは、自炊をしていてお湯が沸くのを待っているときにぼーっと本棚を見て、
「あれ?俺こんな本買った覚えないぞ?」
と思い、ペラペラと数ページめくり「ん?これは!」と思い、その日のうちに読了しました。今までの人生において、マンガ以外の本で1冊をその日のうちに読み終えた経験なんてありませんでした。
要点をまとめたりしてしまうと著者の方に申し訳ないので割愛しますが、この本を読んで腹落ちし、私の役割(やるべきこと)が明確になりました。
その上で仲間にはっきりと言いました。
俺、0→1の事業作るなんて無理。できない。
そのうえで各人の役割ってこうあるべきなんじゃないか?と説明しました。もちろんすんなり合意が取れたわけではありませんが、議論し、各人が納得する着地点を見つけることができました。
よく本で人生変わったと言う話を聞きますが、まさか自分が変わるとは思いませんでした。
起業を志して3ヶ月。
紆余曲折しながらやっとスタート地点に立てました。
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