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ワンマンライブまでの記録最終章「ワンマンライブ」

2024年7月20日(日)


僕は、早朝が好きです。
夜よりも深く世界が眠っているような、
あの、心地のいい静けさがとっても好き。

中でも、冬の朝なんて最高で、
身体中を透き通った空気が駆け巡る時間。
夜空から、朝焼けへと移行していく瞬間。
世界に一人ぼっちになったような感覚。
あの朝のためのそれまでの全てと、
言っても良いくらい。

その日、目覚めた時間は早朝、4時30分でした。
夏の朝は、目覚めた瞬間昼間のようで、
あんまり好みじゃない。
夏の虫達は早起きで、僕を一人ぼっちにしてくれないので、それも嫌だ。

眠くないけど眠らなければいけない気がして、
眠ろうとしたけれど、やっぱり眠れなかった。 
仕方ないので部屋の掃除をしていると、
そのうち7時になったので、
「おはようを言うだけの配信」をして、
終わった後は少し眠れた。


2024年7月20日(日)
豪徳寺リーフルームで、
僕はワンマンライブをしました。



目が覚めてもまだ時間があったので、
ギターを弾いて過ごしていた。
早く家を出る時間になって欲しくて、
この瞬間を早送りするように、とにかく気を紛らわせていたんだと思う。

念願の出発時間が訪れた。
リハーサルがあるので、早めに家を出る。
この日のために注文したトランクは、翌日21日に届く
ことになってしまったので、リュックサックに全てを入れて、
抱えながら、灼熱の街を行く。

夏の日差しはこれでもかというくらい肌を突き刺す。
(夏に生まれたせいで…!)という感情をぶら下げ、駅まで着いた僕を、
小田急線は、豪徳寺まで運んでいく。

誰も座ってなくても椅子は椅子。


会場に来ると、この日来てくれる人の数の分の椅子が既に並んでいて、
今日はもうその日なんだなと、体と心が急速に、その事実を実感していた。
いつもと変わらないリハーサルを終え、ライブの始まりまで待つ。


窓の外を見ていると、ポツポツと雨が降り始めていて、
それはその内、感情をぶちまけたような大雨と、雷になった。

それは、なんだか今日までの自分の気持ちのような天気で、
(無事にお客さんは辿り着けるだろうか…)
と思いながらも、どこかおかしくて、少し笑っていた。

どんな状態でも、始まりは訪れる。
19時にオープンすると、少しずつお客さん達が、
会場に。
僕は、室内にある階段の高い位置から会場を見下ろしていました。

(あ、あの人は、あの場所であった人だ。
あの人は、あの時たまたま聞いてくれた人。
んー…、あの人は誰だろう…あ!配信を見てくれてるあの人だ!)

この会場でワンマンをする人は、本番前にはお店を出て、開始直後に戻り、
颯爽と入口から登場するそう。
方や最初から、姿を晒しまくりの僕。
でも、まぁ、自分らしくていいかなって思った。
数年前、茅ヶ崎にある、ぱぱっちというお店でワンマンした時も、
体育座りで待ってたなぁとか思い出してた。

ワンマンライブ 『  』 開演


気づいたら、もうライブの開始時間に。
僕は階段から降りて、椅子に座り、
ギターを抱えた。マイクを少しだけ動かして、
いつものように「こんばんは」と挨拶をし、
いつものように、家から来たことを伝え、
「流星群の詩」という曲を歌い始めました。  

ワンマンをした人。


★セットリスト★

★「第一部」
流星群の詩
コメディアン
国語、算数
『文学でした』
テレパシー

★「第二部」
あまぐも
はじまる
あおかったんだ。
怪物のバラッド
クラムボン
走馬燈

★「アンコール」
レインコートさん(from少年少女ず)
まだ題名のない詩

一部の時は、荒れ果てまくりの天気だったのだが、
二部では、雷も大人しくなり、
雨も止んできていて、
本当に、僕の心のような空模様だった。

いつも通り、緊張はしてたのだけど、不安な気持ちは全然なかった。
こんな僕だったこと今までなかったから、
なんだか不思議な状態だなぁと思っていた。

「ワンマンライブは自由だからね!」って教えてもらったことを思い出していた。
それはきっと、自由になんでも演奏したり、表現できるというだけじゃなくて、
心のことでもあるような気がした。僕はこの日、心がとっても自由だったのだと思う。

基本的には、一人で演奏していたのだけど、アンコールの「レインコートさん」では、
最近よく通っている「楽ちん堂」というカフェ(よりもっとすごい何か)の子供達と演奏を
しました。 

一応、隠すのであった。


一緒に演奏しても良いですか?と声をかけてもらい、
(楽しそう!)と思ったので、一緒に演奏してもらうことにしました!
子供達にも、足を運んでくださった皆さんにとっても、
良い時間になっていたら嬉しいな。
誰かの役に立てていたなら、幸せです。

子供達、一生懸命練習してくれたんですよ。嬉しい!
意外と緊張してたそうです。
本当は、後二人いたんだけど、
事情があってできなかったから、いつか一緒に演奏できたら良いなぁ。
最後の曲は、「まだ題名のない詩」にしました。
これだけ決めてた。今回のワンマンも『  』という、
名前のない名前だったからぴったり。

演奏が終わり、本当にワンマンライブは終了。
あんなに長いこの日までの日々だったのに、
終わる時は、あっという間だなぁとか、
思ってました。

先ほども書いたんですけど、最初から最後まで、不安な気持ちはなくて、
ずっと「楽しい」とか「嬉しい」のような、喜びの気持ちばかりで、
2時間を過ごすことができました。

それは紛れもなく、どう考えても確実に、会場にお越しくださったみなさんのおかげです。
ちゃんと幸せと感じて、言葉にできたことが嬉しかったです。
いつも貰ってばかりだ。
あの場にいた皆様も、何かあたたかい想いを感じてくださっていたのならば、心から、嬉しく思います。

不安や迷いも連れていくと決めて歩いたんですけど、蓋を開けてみれば、
本番当日、その感情はどこかにいってました。どうしてなんだろう。
その気持ち達は、また同じように何かを頑張ろうと決めたら、戻ってきてしまうのでしょうか…?
わからないけど、きっと、今回のように苦しい気持ちになることは、もうないと思います。

僕には、僕が作った歌を一緒に口ずさんでくれる人がいます。
間違えた時(あまり間違えないほうがいいんですけども)今、間違えたなって分かってくれる人がいます。
真っ直ぐな瞳で僕のライブを見て、曲を聞いてくださる人がいます。

こんな幸せな人間が、世界にどれだけいるのだろうと、心から感じました。

皆さんのおかげで、僕はこれからも、音楽ができます。
これからも歌詞を書いて曲を作ります。
また必ず、ワンマンライブをしますので、その時も、
そこにあなたがいてくださったら、僕は、幸せです。

そんな優しい気持ちを返したり、
生み出せるような歌を歌う人になりたいなって思えました。
僕はとっても自分に自信がないけど、
そう思わせてくれた皆さんの存在が、僕にとっての自信で、自慢です。
大切な人生のかけがえない時間を、共に過ごしてくださり、
ありがとうございました!



そんなわけで、




ワンマンライブ



『  』



無事に終了しました!


またねー。



皆様、これからも、よろしくお願いします!!

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