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横浜ブランドのクラフトビール、横浜ビール醸造所のビールはなかなかの個性派だった。 1000BeerChallenge(145-146/1000)

■盤石の横浜ブランド

横浜というと全国区のブランドイメージを持った地名です。魔夜峰央が横浜に引っ越したとたんに『翔んで埼玉』の続きが描けなくなっちゃったくらいなんですから。ちょっと違うかもしれませんけれど。
ビールについても、日本で最初にビールの醸造所ができたのは横浜のようです。実際にはたしかキリンビールの系譜となる会社だったと思うので、現在のこの横浜ビール醸造所とは直接の関係はないとは思うのですが。それでもやっぱり、日本のビール発祥の地である横浜で、なんて言われちゃうと、そーなんだーって納得しそうになります。


■横浜以外に売りはないのか

横浜という圧倒的ブランド感を持つ横浜ビール醸造所ですが、公式WEBサイトを見てもあまりピンときませんでした。こだわりの材料で、こだわりの作り方で、というわりと当たり障りのないことが書いてあるなあって印象で。ビールも、ピルスナー、アルト、ヴァイツェン、みたいなスタンダードなものが多いし。
もしかして適当な地ビール的なものだったりして…という疑いは残りつつ。
でも、飲んでみたら意外なほど個性的でした。


■[beer145] 横浜ラガー

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■ビール情報

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名称:横浜LAGER
メーカー:横浜ビール醸造所
産地:横浜
タイプ:ラガー
アルコール度数:5%
価格:400円くらい
入手場所:君嶋屋


■味わいメモ

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外観:濃い麦わら色。少しくすみあり。
アロマ:熟成香。麦の甘さ。カラメルっぽさ。フローラル感。ホップの苦味。
味わい:熟成香。酵母感。フローラル感。麦の甘さ。
ボディ:フルボディ。

ラガーにしては色が濃いなという印象です。少しくすみもあるようで、酵母のせいかな。
香りは甘い雰囲気。カラメルっぽさも麦っぽさも少しあり、上品な甘い香りです。そして華やかなホップの香り。なかなかの賑やかさで、ラガーだってのにねえって感覚になります。
味わいも独特。口当たりから酵母感がけっこうきます。苦味も強く、ホップの華やかさも流れこんできます。これは楽しいなってなります。ボディは重たく甘くはなりすぎず、喉越しはわりとスムーズ。でも苦味と酵母感の余韻が長く残ります。
すまん、舐めてたわって気持ちになりました。

好き度:★★★★


■[beer146] 横浜ビール PALE ALE

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横浜ビール醸造所、ちょっとした地ビール屋さんだと思っていたら、横浜ラガーを飲んでびっくりしました。意外なほどに個性的。
ならばペールエールもきっと、と今度は警戒しつつ飲んでみたら、こちらもやっぱり独特感ありました。


■ビール情報

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名称:横浜ビール PALE ALE
メーカー:横浜ビール醸造所
産地:横浜
タイプ:ペールエール
アルコール度数:5%
価格:400円くらい
入手場所:君嶋屋


■味わいメモ

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外観:麦わら色。
アロマ:フローラル感。麦の甘さ。熟成香。ホップの苦味。
味わい:フローラル感。ホップの苦味。熟成香。酵母感。スパイシー。
ボディ:フルボディ。

色はペールエールにしては濃くないって気がします。香りはホップの華やかさと麦っぽさで賑やかで楽しい感じ。
口当たりも香りの通り、ホップの華やかさが前面に出てくるのですが、同時に苦味が結構強くきます。そして意外なところで柑橘系の酸味が目立ちます。甘さ控えめなので、酸味と相まって爽やか。酵母感も結構あり、独特だなあとなります。そして、ボディになんとなく感じられるのが不思議な焦げ感。これは何だろう。
最初にホップ感、次に酵母と柑橘感、波のように2段階でくる。互いに打ち消しあってるっていう感じにもなりますが、味わいが変わっていくのは面白い。そしてやっぱり焦げ感。飲むごとに後味に溜まっていくような感覚。
バランス感や洗練され具合が高いかというと必ずしもそうではないんですけれど、面白くなる個性派だなあって印象です。

好き度:★★★

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ビール代になります。