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これがベアードビールのスタンダードだったのかも。沼津ラガー 1000BeerChallenge(57/1000)

■個性派ブルワリーって難しい

ベアードビールは比較的小規模なブルワリーで、つくり手の趣味を前面に出しつつ、酵母感や瓶内二次発酵という一貫した軸も持っています。非常に個性的な醸造所で、一筋縄ではいかないビールが揃っているようです。
なので、飲む側としても簡単に理解しきれない。そりゃ経験豊富でビールの知識がすごい豊富な人であれば、個性的なビールを飲んでもこれはこういうものだ、とピタリと収められるんでしょうけれど。僕はそんな達人ではないもので。
特に個性的なビールを飲むと、自分の理解のマトリックスからはみ出してしまうんです。学習は順序立てた方が効率的なんですねえ。


■ベアードビールのスタンダード

そんな個性的なベアードビールのラインアップ中で、沼津ラガーはもしかしたら真ん中に位置するものかもしれません。ラガーだし、定番だし、ベアードビールにしてはさほど凝った作り方をしていなさそうだし。
沼津の水でつくった、すっきり爽やかなラガー。シンプルで良い。最初にこれから飲み始めておいた方がわかりやすかったかな、なんて思ったりもして。


■[beer057] 沼津ラガー

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ベアードビールの定番はだいたいエールだけれど、これは唯一のラガー。とはいえ無濾過なのは他と一緒なので、軽いだけってことはないはずですが。


■ビール情報

名称:沼津ラガー
メーカー:ベアードビール
産地:静岡
タイプ:IPA
アルコール度数:5.5%
価格:500円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:くすみのある濃い琥珀色。
アロマ:酵母っぽさ。トースト香。フローラル感、ホップは弱め。
味わい:熟成香。トースト香。ホップの苦味。フローラル感。酵母感。
ボディ:ミディアムボディ

香りはエールに比べると穏やか。酵母感、トースト香が比較的目立つ気がします。
口当たりも酵母感とトースト香から。ホップの香りが抑えめでも、もろみ感が主役になれるという印象はベアードビールらしさと言えるんでしょうか。じわっと炭酸が出てくるのに合わせて、ホップの苦味と華やかさが現れます。熟成香もあり、酵母のおかげかキレは良く、優しく引いていきます。


好き度:★★★

あー面白いなー、こういう味わいというか、つくりのビールもありなんだなー、と思います。美味しいなー、とも感じます。でも自分の趣味じゃないなー、とも思うんです。不思議なものです。


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ビール代になります。