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今年も秋って名前の限定ビールが出てくる時期になりました、の5本 1000BeerChallenge(226-230/1000)

■秋のビール

秋になると秋限定のビールが目立つ気がします。秋に限らず、季節ごとに限定ビールってあるはずなんですが、秋はなぜか印象が強いんですよね。
春はホップ感の強い、緑の缶のもの。
夏は青系、ごくごく飲むやつか冷やして飲めって感じのやつ。
秋は麦芽多め、赤い缶。
冬はなんだろう、鍋に合うビールとか見た気がしますが、あまり記憶にありません。
というわけで、今年もそんな赤い缶が目に付く季節になりました。


■[beer226] キリン秋味

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まずは秋味。秋限定感直球ストレートです。


■ビール情報

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名称:キリン秋味
メーカー:キリンビール
産地:日本
タイプ:ラガー
アルコール度数:6%
価格:200円くらい
入手場所:カクヤス


■味わいメモ

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外観:淡い茶色。
アロマ:熟成香。麦っぽさ。カラメル感。酵母感。
味わい:熟成香。フローラル感。麦の甘さ。ホップの苦味。酵母感。
ボディ:ミディアムボディ。

通常のキリンラガービールよりも少し濃い色です。秋のビールって大体、濃さと麦芽感を強調されますが、収穫の秋のイメージからなんでしょうか。
香りも少し濃い気がします。カラメルっぽい甘い感じと、麦っぽさがずっしりしているような印象。ホップ感はあまり感じません。
味わいの方も強めな雰囲気です。口当たり少しカラメルっぽい甘みで、麦っぽい感じと酸味もあります。ボディは苦味が意外と強くじわっと出てきますが、喉越しは酸味も感じられてすっきり。後味は苦味がやや強く、麦っぽさも残るような感覚です。
確かにいつものラガーより濃いって印象です。ホップ感、華やかさがないのが、ちょっと退屈な感じにはなってしまいますけれど。

好き度:★★★


■[beer227] 金麦 琥珀の秋

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琥珀といえば琥珀エビスですが、サントリーは果敢にも発泡酒で琥珀カテゴリーに挑戦です。


■ビール情報

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名称:金麦 琥珀の秋
メーカー:サントリー
産地:日本
タイプ:発泡酒
アルコール度数:6%
価格:120円くらい
入手場所:カクヤス


■味わいメモ

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外観:濃い赤みがかった琥珀色。
アロマ:ローストした麦の香ばしさ。カラメル感。酵母感。
味わい:熟成香。フローラル感。麦の甘さ。ホップの苦味。酵母感。カラメル感。
ボディ:ミディアムボディ。

色は赤みがかった濃い琥珀色で、つまり琥珀エビスみたいな色です。寄せてきますねえ。
香りは麦の香ばしさが目立ちます。麦芽をローストしているとのことです。発泡酒なのでコストは下げたいはずですが、それでもインパクトを出すにはローストだってなったんでしょうか。良い手段かもしれません。そして酵母っぽいというか酸味みたいな感じもあります。
味わいは結構な賑やかさです。口当たりカラメル風の甘みがあり、ローストした麦の香ばしさと、ホップの苦味も感じられます。
ここまでは濃さをアピールしつつ、サントリーなので天然水系の性格も出してきます。喉越しはクリアに流れて行きます。後味でまたカラメルっぽい甘みと苦味が残ります。
発泡酒にしては、それぞれの味が強めで、雑味や嫌な後味がなく、楽しい雰囲気です。バランスは良いってほどの印象でもないのですが、出来の悪いビールよりも楽しめるんじゃないかなって感じでした。

好き度:★★


■[beer228] プレミアムモルツ 秋<香る>エール

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サントリーはプレモルでも秋限定を出してきています。


■ビール情報

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名称:プレミアムモルツ 秋<香る>エール
メーカー:サントリー
産地:日本
タイプ:エール
アルコール度数:6%
価格:260円くらい
入手場所:ローソン


■味わいメモ

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外観:銅色。
アロマ:熟成香。麦の甘い香り。酵母感。
味わい:熟成香。フローラル感。麦の甘さ。ホップの苦味。酵母感。
ボディ:ミディアムボディ。

色は他の秋ものと同じく濃くできています。
香りはそれほど、香るってほど香るかなあ、という印象ではありました。甘めの麦の香りが主体で、ちょっと酵母っぽい酸味もあるかな、という感覚。
味わいはさらに意外とさっぱりな印象です。口当たり酸味が強くて意外と爽やかで、麦っぽさも濃い感じではなく香ばしさ中心。ホップの苦味もでてきますが、ボディはクリアで酸味もあったりして軽く流れます。
秋といえば濃い味、っていうパターンを覆す一本でした。脱濃さ一辺倒という挑戦は良いけれど、ホップ感があまりないのは物足りないところではあります。


好き度:★★★


■[beer229] 秋の宴

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これは発泡酒。アサヒはビールの秋限定ものってあるんでしょうか。ドライな秋味ってイメージがわかないなあ。


■ビール情報

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名称:秋の宴
メーカー:アサヒビール
産地:日本
タイプ:発泡酒
アルコール度数:6%
価格:120円くらい
入手場所:カクヤス


■味わいメモ

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外観:銅色。
アロマ:熟成香。麦の甘さ。ホップの苦味。酵母感。
味わい:熟成香。麦の甘さ。ホップの苦味。酵母感。
ボディ:ミディアムボディ。

色は濃い。でも香りは麦芽っぽい感じはなく、麦の甘い香りかなっていうものと、酵母っぽい酸味が中心です。
味わいは、口当たりは酸味っぽく、それと一緒にスピリッツ感ある発泡酒によくある雑味が前面に出てきちゃってる印象です。麦とホップっていう、発泡酒でも一応目立たせてほしいフレーバーがいまいち感じられません。
後味で苦味は出てくるけれど、なんかちぐはぐな感じがしてしまいました。


好き度:★


■[beer230] 琥珀エビス

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琥珀エビスは秋限定というわけではありませんが、酒屋さんで小売されるのはこの時期だけのようです。秋は赤で濃いビールっていうイメージは琥珀エビスから来ているのではないか説もあるとかないとか。


■ビール情報

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名称:琥珀エビス
メーカー:サッポロビール
産地:日本
タイプ:アンバーエール
アルコール度数:5%
価格:260円くらい
入手場所:西友


■味わいメモ

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外観:濃い琥珀色。
アロマ:熟成香。麦の香ばしさ。ホップの苦味。カラメルっぽさ。
味わい:熟成香。フローラル感。麦の甘さ。ホップの苦味。カラメルっぽさ。酵母感。
ボディ:フルボディ。

琥珀色というにはかなり濃い気がしますが、琥珀色です。香りも色からイメージされる雰囲気で、麦感の目立つ香ばしい香りと、カラメルっぽい甘い香りが中心。
香りも濃いなって感覚なのですが、味わいはさらに賑やかになりました。麦の香ばしさ、淡いカラメルっぽい甘さ、ホップの苦味がどれも強めにバランスしてて華やかです。ボディでは酵母感なのか酸味がちょっと出てきて全体を落ち着かせてから、後味でまた香ばしさが出てきました。
強い。けど、ちょうどいい。


好き度:★★★★


■濃い雰囲気なら良いんだろ、からの脱却

秋のビールといえば麦芽感、濃い色、濃い味、というのがセオリーなのかもしれません。でも、それに引っ張られてバランスを欠いちゃったものが多いような印象でした。
そして、そのテンプレート的秋味ビールからの脱却を図っているのかわかりませんが、路線が違ったのがサントリーの香るエール。ナイスチャレンジ。
とりあえず限定感出して秋っぽいもの作っとかなきゃ!っていうのはやめてほしいものです。
そして琥珀エビスはやっぱり別格。



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ビール代になります。