見出し画像

セゾンをさらに瓶内熟成するとカヴァみたいになるのか。山伏 限定版 1000BeerChallenge(151/1000)

■玉村本店

玉村本店は、志賀高原ビールで知られている醸造所です。製品名としては地名を押し出していますが、いわゆる適当に作った地ビールではなく、きちんとビールの美味しさを追求しているクラフトビール屋さんっていう印象。減量も自分たちでつくるのを重視したり、真面目なメーカーだなあって感じです。
その玉村本店が特別感を出してきたのが、山伏シリーズです。750mlのボトル、ワインやシャンパンなんかと同じサイズの瓶っていうのだけでも、ビールとしては特別感があります。さらにネーミングが、限定版、木樽熟成、などなど。
ビールの場合大きいボトルにするだけで、飲みきる覚悟もいりますし、値段も高くなるので手を出しにくくなります。さらに、自ら限定とか言ってしまうと味の方のハードルも上がります。
そういったリスクを覚悟してでも出してんだぜ、っていう気合を感じます。


■[beer151] 山伏 限定版

画像1

天狗のラベル。見栄えが良いとは思えないんだけど。それに、長野って天狗のイメージないなあ。


■ビール情報

画像2

名称:山伏 限定版
メーカー:玉村本店
産地:長野
タイプ:セゾン
アルコール度数:6%
価格:1700円くらい(750ml)
入手場所:信濃屋


■味わいメモ

画像3

外観:やや濃い麦わら色。
アロマ:糖類の甘い香り。フローラル感。麦っぽさ。酵母感。
味わい:砂糖みたいな甘さ。ホップの苦味。フローラル感。酵母感。柑橘系の酸味。
ボディ:ミディアムボディ。

やや濃い麦わら色。セゾンということだけれど、濁りはないかなあ、という感じです。
香りは独特。ドゥミセックのシャンパンみたいな、糖質っぽい甘い香りがします。ビールにしては珍しい。でも麦っぽさやホップ感も多少あり、セゾンっぽい酵母感もある気はします。
そして味わい。甘さと苦味が最初に同時にどっとくる。なかなかの意外性と迫力です。そこにホップの華やかさが加わって、酵母感みたいなのもある気がします。そしてさらに柑橘感ある酸味が出てきて、後味ではホップの香りと苦味が残るような。
瓶内熟成というスパークリングワインではよく聞く製法だそうで、なるほどねーって感じではあります。確かにカヴァとかに近い気がします。セゾン的な香りの癖はあるので、飲みにくいって人もいるかもしれませんが、なかなか楽しいやつでした。

好き度:★★★★



画像4


ビール代になります。