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月刊プレイリストボーイ

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その月によく聴いた音楽をプレイリスト(Apple music)に纏めて毎月シェアします。昔、自分のアイデンティティを込めて作った「マイベスト」カセットテープの思想を受け継ぎ、尺は… もっと読む
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記事一覧

月刊プレイリストボーイ2024年3月号

月刊プレイリストボーイ2024年3月号

【今月のプレイリスト】

1.HAPPY BIRTHDAY/OKAMOTO'S
誕生日を迎えた3月2日。歯茎の炎症が悪化して酒も飲めず、なんばで映画を観たあと松屋でカレーを食べて帰った。シャンパンともロウソクとも無縁の誕生日だが、まだ51本のロウソクを吹き消すくらいの元気はあるぜ。こういう曲調はレイジくんの父君・延原達治氏のザ・プライベーツを何となく思い出す。

2.Sailin' Shose/リ

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月刊プレイリストボーイ2024年2月号

月刊プレイリストボーイ2024年2月号

【今月のプレイリスト】

1.The Wall Street Shuffle/10cc
ウォール街における、為替と株の混乱を歌った歌。『You need a yen to make a mark
If you wanna make money(金をつくりたきゃyenをマークしろ)』とあるように、この曲が発表された1974年当時には既に後の円相場急騰の兆しがあったのだな。今は日本yenが二束三文、な

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月刊プレイリストボーイ2024年1月号

月刊プレイリストボーイ2024年1月号

【今月のプレイリスト】

1. Suchlike Horses/ブレイク・ミルズ
1月1日の朝、初詣に向かう道中、イヤフォンでブレイク・ミルズの最新アルバムを聴いていた。アンビエントともサイケともつかない浮遊にまかせながら氏神様へ。柏手を打ち、家族や大切な人たちを災いからお守りくださいと祈る。平穏な一年になりますようにと。

2.満月の夕/アン・サリー&
No Nukes Jazz Orchest

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月刊プレイリストボーイ2023年12月号

月刊プレイリストボーイ2023年12月号

【今月のプレイリスト】

1.イカサマだらけのルーレットゲーム/
ダイアモンド⭐︎ユカイ
ユカイくんがソロデビューした1990年に観に行った大阪厚生年金会館ライブの一曲目がこれだった。当時はリクルート事件の渦中だったのだろうけど、高校生の自分はピンと来ていなかったし、政治家の汚職についての直接的な歌も知らなかった。自分の知る曲で、「パーティ券」が出て来るのはこれだけ。

2.Banquet/Blo

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月刊プレイリストボーイ2023年11月号

月刊プレイリストボーイ2023年11月号

【今月のプレイリスト】

1.Kariyado/maco marets
投げやりっぽいけど癒される不思議なラップ。とにかく大喜利みたいな韻踏みとか、ヤンキーめいた仲間イズム?みたいな日本語ラップの苦手イメージを覆してくれた。アタックの弱い声とコトバがシンプルに音として心地良い。

2.Trans-Island Skyway/ドナルド・フェイゲン
前曲の「Kariyado」から、そういえばドナルド・

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月刊プレイリストボーイ2023年10月号

月刊プレイリストボーイ2023年10月号

【今月のプレイリスト】

1.Angry/ローリング・ストーンズ
ホンマに新曲か?ってくらいストーンズ健在っぷりが嬉しい新譜のオープニング曲。「don't get angry with me(オレに腹を立てるなよ)」は本当は「オマエら、なんで怒らねーんだ」と言っているのだと勝手に捉えてる。そうすると「やったろやないけ!」という気持ちになれるのだ。1日の始まりには必ず聴こう。

2.更衣室ディストピ

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月刊プレイリストボーイ2023年9月号

月刊プレイリストボーイ2023年9月号

【今月のプレイリスト】

1.Pink/LIZZO
映画「バービー」のサントラから。〈完璧な世界〉バービーランドで1日が始まる時に流れる曲。80's的キラキラ感を呈した楽曲テイストがバービーランドの虚構を皮肉ってる感じ。今思えば、あの時代の好景気が齎す数々のトレンドがバタ臭い虚構に思えるが、大人たちは今の自分よりずっと元気だったように思う。完璧な世界なんかないよな。

2.ついのすみか/台風クラブ

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月刊プレイリストボーイ2023年8月号

月刊プレイリストボーイ2023年8月号

【今月のプレイリスト】

1.Water Skiing/デュアン・エディ
波乗りは5分で挫折したが、サーフミュージックは好き。テケテケのエレキサウンドがね。この曲はファンキーなバッキングに乗るリードが品行方正なほどキャッチャーなのが良い。むかしはディック・ディルやシャドウズのようなラジカルさに憧れたが、今はポップであることを厭わない方が素敵に思える。

2.Take It and Smile/カッ

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月刊プレイリストボーイ2023年7月号

月刊プレイリストボーイ2023年7月号

【今月のプレイリスト】

1.Tubular Bells(From“The Exorcist”)
/マイク・オールドフィールド
チルミュージックというのかミストというのか、とにかく夏に冷んやりヒーリングしたい時に聴く音楽があるが、ここまで暑いともう「エクソシスト」くらいでなければ効き目はないのではないかと思うのだが。

2.Devil's Haircut/ベック
単に前曲から「悪魔」繋がりで。ロー

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月刊プレイリストボーイ2023年6月号

月刊プレイリストボーイ2023年6月号

【今月のプレイリスト】

1.あじさい橋/城之内早苗
小動物ガオの会員番号17番、城之内早苗が特技だという演歌をガチ歌いしたソロデビューシングル。一発で惚れた。当時自分は中学生。いろいろ多感な時期ではあったが、歌声で射精しそうになったおニャンコメンバーは彼女だけだったな。

2.I Can’t Stand The Rain/
アン・ピープルズ
ハンブルパイのcoverも悪くないが「レイ〜ン」の裏声

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月刊プレイリストボーイ2023年5月号

月刊プレイリストボーイ2023年5月号

【今月のプレイリスト】

1.いい天気/ストリート・スライダーズ
初めてスライダーズのライブに行ったのは、この曲が収録されている「ROUTE S.S.」というシングルが発売された時のツアーだった。缶ペンケースのなかに3枚の8センチCD(スライダーズ、JOY POPS、土屋公平)が入ってるという、あのスライダーズにしては意外なほどアミューズメントに富んだ商品形態に驚いたもんだった。パンデミックによる

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月刊プレイリストボーイ2023年4月号

月刊プレイリストボーイ2023年4月号

【今月のプレイリスト】

1.Cream Dream/Caravan
昨年リリースされたオールインストの新譜から。このアルバムは散歩しながらよく聴く。公園の桜並木が新緑に変わる頃、ベンチでコーヒーを飲んでる時にイヤフォンからこの曲が流れてきた時は最高に気持ち良かった。虫が寄って来たことをのぞけばな。

2.Boogie Shoes/
K.C&ザ・サンシャイン・バンド
映画「ノック 終末の訪問者」で

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月刊プレイリストボーイ2023年3月号

月刊プレイリストボーイ2023年3月号

【今月のプレイリスト】

1.Louisiana1927/アーロン・ネヴィル
1927年、米ルイジアナ州で起きた大洪水を歌った曲。3番の歌詞で被災地を視察に来た時の大統領・クーリッジが登場し、クズ発言を吐く。ただ災害を悼むだけでは終わらないところが風刺屋のランディ・ニューマン。それもアーロンが歌うと甘美に響く。今月観に行ったトシ新町Blues trioのライブでは3.11にちなんだ意味を込めて歌わ

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月刊プレイリストボーイ2023年2月号

月刊プレイリストボーイ2023年2月号

【今月のプレイリスト】

1.Mother /ロジャー・ウォーターズ
ロックダウン中に自宅録音した音源から、ピンク・フロイドの超重要な曲。この翌年くらいにあの軍事侵攻が起きることをどこまで予見していたかわからないけど「ヤツらは爆弾を落とすと思う?」とお母さんに問いかける歌い出しは尚更ズシリと来る。あれから1年。早く戦争が終わりますように。

2.The court(bright side mix)

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