大江健三郎 「個人的な体験」 書評
2023年3月に大江健三郎氏が亡くなったのですが、彼の作品は読んだことがありませんでした。
そこで、買ったっきり読んでおらず、本棚に眠っていたこの作品を引っ張り出して読んだら面白くて読了したので、せっかくだからあらすじと感想を書き記すことにします。
この作品は昭和39年(1964年)に書かれた長編小説です。
大江健三郎が国際的に活躍するきっかけとなった「万延元年のフットボール」の少し前の作品です。
知的障害者である息子の光が誕生した実体験を元としており、大江の今後の作風を