情報過多時代の、情報ダイエット的クリエイティブ手法
本日は、現代陥っている、情報過多時代に効く秘策をご紹介したいと思います。
秘策!「ノングラフィックバナー」
その秘策が、「ノングラフィックバナー(TM)」です。
「ノングラフィックバナー?」って聞いたことない、と思いましたよね?当然です!これは弊社(株式会社Insight science)の造語です。
もう少し詳しく説明させていただきますね。
こちらは、当社が推し進める「クリエイティブ開発」(制作ではなく開発)という概念に基づくサービスになっています。
今の時代、作り手の思いだけで良いバナーはできません。ユーザーのニーズが多様化しており、情報量が過多になっているためです。
脳にダイレクトで飛び込む「ワード」があるかないかで、無視されるかされないかが決まるのです。
いや、実はもっと手前かもしれません。売り手は、言いたいことをたくさん言おうとし過ぎるのです。情報を詰め込んだ方が、どれかに興味を持ってくれるという風に考えてしまっているのではないでしょうか?
「たくさん良さを伝えたい」は間違っている!
しかし、実は、それはクリエイティブ・コミュニケーションとしては、よくないと思っています。
例えば、キャッチャーミット1つに対して、ボールを5個も6個も一気に投げてみてください。1球も取れない、ということが起こるのです。
投げる方は、1個から5個に増やしたので、確率が5倍と考えて、あわよくば2つキャッチしてくれるのでは?と淡い期待をしてしまいます。
しかし、そんなことはありません。1球も取れないのです。
あなたも、例えば、セールスマンが訪問してきて、捲し立てるようにメリットだけを並べられたら、どうでしょうか?どれかに引っかかると思いますか?
「結局のところ、何がいいんだっけ?」となってしまうのです。
もちろん、自分がすでに興味あって、調べまくっている商品だったら別ですよ。でも、ディスプレイ広告において、そんな偶然はほとんどないのです。
なのに、色々、言ってしまうのです。
プレゼン資料作成時などでも、「ワンスライド・ワンメッセージ」「言いたいことは、1つに絞れ」と聞いたことは、一度はあるのではないでしょうか。色々詰め込むと、何が言いたいの?となってしまうのです。
まさに、それです。
こちらは、あえてワングラフィックにしていますが、有形商材の場合は、これもOKです。(媒体によって主体者表記が必要な媒体などがありますので、ご注意ください。)「安い」、とか、「雨に濡れても大丈夫」とか、色々言いたくなって、なんとか綺麗に詰め込もうとしてしまうのが、日本でよくあるバナーです。
でも、そうではなく、1つに絞る。削ぎ落とすのです。
そう、情報のダイエットですね。
広告を出すときに、反応を伸ばすためには、全員に反応してもらおうとしてしまう間違いがあります。
実は、どんなに訴求を変えても絶対に動かない人たちが必ず含まれるのです。これは、広告という性質上、しょうがないのです。
では、我々がフォーカスすべきは、誰か。
それは、
・気付いてさえもらえれば、反応する可能性がある人
・目に入ってるのに、無意識でスルーされている人の意識に飛び込むこと
・知れば刺さる売りに、気付いてくれていない人(その良さがないと思ってしまっている)
なのです。
配信方法にもよりますが、一般の広告では、この潜在興味層は5-10%くらいと考えるくらいが良いと思います。
だから、そこに訴える「ひとこと」にこだわるのです。
「情報は、出し惜しめ」
あと、もう一つ、このノングラフィックバナーの効果の側面があります。
例えば、安いし、機能性がいいし、すぐ届く。みたいな色んなメリットを詰め込んでしまうと、消費者は「わかった気に」なります。
実は、本当の良さは伝わっていないのに、そこで、「まぁ、良さそうだけど(特に今はいいかな)」となってしまいます。
でも、最初に「ひとこと」だけ伝えると、しかも、それを意味深に伝えたり、面白く伝えたりすると、「お、この商品はなんだろう?」と気になります。そして、見に来てくれるのです。
だから、情報は小出しにするくらいで、ちょうど良いのです。
コピーの目的は、サブコピーを読ませること、サブコピーの目的は、CTA(コールトゥアクションを読ませること)、CTAはWebサイトに連れてくること、・・・というのが本来の役割です。つまり、広告、及びそのパーツは、「次を読みたくさせる」ことが最大の仕事なのです。
それなのに、過大な期待をかけてしまう。
それは、「アルバイトに、経営の意思決定をさせるようなもの」、です。
コピーをしっかり働かせましょう。
そのためには、「読む世界観」を作ってあげることです。
綺麗なバナーよりも、行動させるバナーを。
だから、ノングラフィックバナーは、有効なのです。
ノングラフィックバナーの検証にあたっては、訴求軸を網羅し、訴求表現にバリエーションを持たせて検証していくことが重要です。
また、検証サイクルも、短すぎず長すぎず、検証を進めていきましょう。
この辺りを、出版予定の電子書籍にも書いています!
2023年1月30日まで、クラウドファンディングも実施中です!
こちらでは、ノングラフィックバナーの作成サポートもリターンとして掲載しています!
※もちろん、クラウドファンディング終了後もご支援可能です!気になる方はご相談ください。(https://insight-science.co.jp のお問い合わせページよりお願いします。)
でも、支援に頼らずとも大丈夫です!まずはやってみてください!
驚く成果がでるかもしれません!さらに伸ばしたい時に、ご相談頂いても大丈夫です!
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