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初めてコーチングを受けてみて、ビジョンを立ててみた話

こんにちわ、村上です。

今回は、たまたま知人のコーチングを受けてみて、その結果、「会社のビジョンを立てた」というお話です。コーチングのみがきっかけではないものの、自分の中で妙な納得感が生まれると対外的にも発信しやすい、と感じました。

■ ビジョンを表に出そうとした背景


ビジョンは、会社の夢であり、目標だと捉えております。
ビジョン次第で、全く同じ業界の、同じ目的の商品やサービスを作る会社でも方向性を変えうるもの、とスラ考えています。

例えば、日本国内No.1を目指す場合のSaaSとグローバル展開を目指すSaaSは根本的に異なる作り方になります。(internationalizationを意識して創るとか、これは日本独自のサービスと割り切って分離可能な機能として、またはスタンドアローンとして創るとか)

私見では、日本マーケットが特殊であると認識しているため、このポイントは特に大きいと感じています。

例えば、働く人、協力をしてくれる人にとっては、日本に住み続けたい人もいますし、海外に行ってみたいと考えている人も少なからずいると思います。どちらにも優秀な人がいますが、目標の見せ方によってはミスマッチを起こすかもしれません。(もちろん、日本に住み続けながらサービスをする仕事もあり続けます。ただ、少なからず海外と接する機会、行く機会が増えると思います。)

この理解から「理想の姿」を端的に伝えていかなければならない、と日頃から考えていました。

ビジョンは、まだ当社のステージ的に立てる必要がない(早い)と思ってはいます。「起業の科学」の著者である田所さんのお話を聞くとPMF後に設定すべき、だと。それを理解していたので、ビジョンみたいなものはあまり具体的にすることは考えていませんでした。

ただ、いろんな人とお話しする中で、周囲から何を目指しているのかわからないと思われているのであれば、もったいないな、とは思っていたのです。

例えば、サッカーをやっている青年がいて、「遊び程度にやってます」と聞くのではなく、「日本代表になって、海外移籍を目指してやってます」と聞くと、初めてあった人でも応援したくならないでしょうか。

我々零細企業にとっては、そのちょっとした応援が生死を分けることすらあると考えています。だから、誰に聞かれても、同じ熱量で同じ志を語っています。(テレアポの営業マンに対しても。笑)

誰が将来助けてくれるかなんてわからないですから、出会った人は少なからず何か意味があると思っています。

こんな考え方なので、例え「零細企業がビジョンとか立てて、カッコつけたいだけだろ」と笑う人が1000人いても、たった5人でも「なるほど、なんか協力したい」と思ってくれる人が現れるなら、立てた方がいいな、と。

■ これまで、なんとなく話していた夢、目標

これまでは、ビジョンという表現ではないですが、目指しているものとして使って(しまって)いたワードが「米国上場」でした。
(大いに笑ってください。今は小さな「アリ」がエベレストを登ると言ってるようなものです。笑 でも、本気ですが。)

背景としては、とても単純です。
アメリカや中国、イスラエルなどのSaaSの強さを尊敬するからこそ、アメリカで日本のSaaSが、しかもマーケティング系SaaSが戦っているという時代を、死ぬまでに一度見たい、と思うのです。

皆さんも思いませんか?

オリンピックで日本代表選手を応援するようなものです。
これまで日本を代表する素晴らしい企業が挑戦しつつも、いつも予選敗退している感があります。悔しい。

私はサッカーをみるのが好きなので、今回のオリンピックは感動しましたが、いつもW杯で決勝トーナメントに上がれない、上がってもすぐ負ける感じと同じ感じを、ビジネスでも感じてしまっています。

死ぬまでに、いつか、W杯で優勝するサッカー日本代表と、アメリカを含むグローバルで躍動する日本発のマーケティングSaaSを見てみたい。

それなら、自分が手がけるツールがそこを目指さない理由はない、というわけです。

その代名詞として、安易に「米国上場」と言っていたのです。

コーチングをしていただいた中で、

「なんか、村上さんらしくないな、と思いました」、と。

その言葉でハッとしました。

自分が使っている言葉の一つ一つが、主の作用(思った通りにとってもらえる意味)と副作用(間違って伝わってしまう)があるなと気づかせてもらいました。

わかりますでしょうか。「上場」のワードの副作用としては、「目立ちたい」と捉えられることもあるのです。言われてみたら当然ですが、それは自分が目指していることではない、というのは明白でした。

知ってもらうために目立つというか、表に立つことは厭いませんが、それはゴールではないし、手段でしかないのです。やらなくて良いなら、目立たなくて良いのです。(もちろん、手がけたツールや実績が目立って欲しいとは思いますが。)

それなら、やはりある程度、形にしておき、より副作用の少ないものを立てておくべきではないか、と。

これが、ビジョンを立てようと思った背景です。

言葉の力はすごい。

だからこそ、普段思いのままに発していた言葉の、副作用を意識し、発信する言葉を使い分けしなければならないと思ったのです。

■ コーチングを通して、間違いに気づいた

コーチングをしてもらい、上述の通り、副作用の面を意識しはじめました。さらに、主の作用としても適切ではない部分がある、と。これは、果たして正しい目標なのか、という点を考えたのです。

例えば、SPAC上場のような方法で(もちろんこれが簡単とは言いませんし、すごいことですが)、飛び級的な上場をできたら満足するか、というと全く満足しません。

「上場したら、仕事をやめますか?」と言われたら、絶対にしたくない。

「ん?これは果たして、本当に実現したい夢なのかな?」と。

コーチングの中で、自分の心のうちからくる欲求(溢れ出る欲求)に気づかせてもらうことができたのです。(コーチングってすごい!)

■ 本来の目指しているもの

本質的な目標は、Webマーケティングの先進国であるアメリカも含めグローバルの多くのWebマーケティングに貢献するサービスを創ることです。

何か歴史を変えるような、時代を変えるような、画期的なサービスを生み出したい、といつも考えています。

そして、自分が創作に関わったサービスを通して、多くの「Web担当者」が「スター社員」になり、よりよく、より簡単にWeb施策を行えるようになり、素晴らしい商品やサービスが、それを欲している人の元に届く、ということに少しでも、いや、将来はとても大きく貢献したい。

それがなかったらやっていけません、とグローバルレベルで言ってもらえるようなサービスにしていきたい。

これが本当に望んでいることだったのです。

1つ考えたのは、より多くの人に届くサービスになることは、重要かという点。私にとってはとても重要でした。

もちろん、少なくとも深く大きく愛されるサービスを創ることもすごいことなのですが、やはり、時代を象徴するようなサービスを創造してみたい。

例えば、SaaSやソフトウェアサービスにおいては、Amazon Web Services(PaaSですが時代をわずか10年で変革した)やAdobe PhotoshopやSalesforceなどはそれを起こした代表的なサービスかもしれません。


それらがあるとないとではビジネスのやり方が変わるというのは過言ではないと思うのです。こういうサービスに触れるたびに、使う立場として感動し、尊敬し、羨望の念を感じる自分がいます。

自分自身も、そういったものを創れたら、本当に心から満足できるな、人生を笑って終われるな、と思うのです。

そして、それを目指している間、一生ワクワクしていられると思うのです。寝る時間を喜んで削り続けられると思うのです。

■ ビジョンに置き換える

では、ビジョンとしては、どんな表現が適切なのか、と考えました。
1億人では少ない。10億人以上の生活に関わる必要がある、と考えました。
その時、ふと、「英語」という言語は世界のコミュニケーションのあり方を変えている、というのが浮かびました。
英語人口を調べると、15億人ということがわかります。

しかも、「英語」は多くの人のビジネス上の武器でもあり、人生に必要なものである人もいます。英語は、存在することで、世界のコミュニケーションのあり方を変えています。なかったら多くの人が困るでしょうし、なかったら生まれていなかった商品、サービス、救えなかった命、生まれなかった命があると思うのです。

「これだ」と思いました。

ビジョンは、「英語人口を超える人に関わるサービスを創る」にしよう、と。


当社はB2Bサービスであるため、15億人に使われるというのは、現状とギャップが大きいので、「使われる」ではなく「関わる」、「影響できる」ことを目標として今は置いています。(直接も含めてやりたいこともありますがそこはまだメインではないので。)

実際のKGIに落とすと、例えば、弊社ツールで最適化配信する広告がそれくらいの人にリーチができていく世界を考えると、非常にワクワクします。

■ コーチングってすごいんですね。

コーチングってすごいんですね。知りませんでした。

小学生の時の記憶にまで遡り、自分の魂がやりたいと考えていることと、
これまでやってきたこと、今からやろうとしていることが、綺麗に繋がっていく感じがしました。

そして、避けるべき、「過去に向けた意識」ではなく、「未来に向かう意識」をちゃんと選択することを教えてもらいました。

自分自身が考えていることを照合していく作業を手伝ってもらう感覚なので、考えが整理されていきますし、議論をぶつけ合わす時のような疲れや労力がいらないように思いました。

*コーチングをしていただいた方は、経営者や事業責任者に強いとのことで、そのような立場におありの方は、ご連絡いただいたら可能な範囲でおつなぎします。

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