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ココイチしか食べない 十八日目


前回の記事で「基本トッピングを全て試し終えた」と書いたのだが、お気づきの読者諸氏もおられることだろう……。

こいつらをまだ食べてないよなぁ!?!?

あまりにも堂々とした佇まいなので毎回無視していたが、写真付きのグランドメニュートッピングを無視するのもちょっとねということで、この部分も試すことに。
とはいえ一度の会計で1000円を超えるまで、これらを一個ずつ試すとすると、ガーリックなら小皿で12個、半熟卵なら8個をカレーひと皿で食べるということになる。流石にそれは食べ物の範疇を超えてしまう可能性が高い。勘違いしてほしくないのだが、鷺ノ宮は食べ物で遊べればそれでいいわけではないのだ。


36食目

36食目 ベジカレー300g らっきょう ガーリック クリーミータルタルソース 半熟タマゴ ゆでタマゴ オクラ山芋 完熟カットトマト

ということでそれぞれ試していこう。1000円を超えるまで一斉に頼めば二回のチャレンジで済むので、そうすることにした。並んだ小皿によって卓上に咲いた大輪の花と共に、一緒に来ていた栞子さんといつものように写真を撮った。

開花宣言

ちなみに、らっきょうはグランドメニューの写真にはないのだが、細々としたオーダーを間違えないようにモバイルオーダーで注文しようとしたら、トッピングの一番安いゾーンにあったので注文した。
というかモバイルオーダー時には別々に頼んでいたガーリックが、完熟カットトマトと勝手に融合して提供されているな……?よく見たらトマトガーリックという157円のトッピングが、これらを合わせたものだったのか。ってことは半熟タマゴタルタルソースも合体して提供されてもいいはずだが、まあお昼に食べてるこの店舗はフィッシュフライではしごを外されたこともあるお店なので、深く考えることもないだろう。


わかりやすくしてみた

らっきょう:あ〜〜〜すっぺ………鷺ノ宮はアレルギーや嫌いな食べ物は基本的にないのだが、しいて言えばらっきょう、単体で食べるのはかなり苦手かもしれない。カレーと一緒に食べるのも、食感がちと苦手かなと思ってしまうところがある。歳をとるたびに漬物がだんだんOKになると思っていたが、未だに苦手な漬物があるとは自分でも少し驚いた。福神漬とかはまあまあ好きなんだけどな……。


ガーリック:トマトガーリックの上のほうだけをうまく掬って試す。見ての通りのフライドガーリックだが、ベジカレーのコクと合わさってうまい。スタミナポークレバーよりもダイレクトにスタミナが回復する感覚がある。こういうふりかけ系が有料なのは気取っててムカつくと感じる方もおられるだろうが、食べてみるとわかる、これはうますぎるから有料にしないと一瞬で店から消えてしまうタイプのやつだ。そうなったらカレーの値段に最初からガーリック代が足されるだけのことなので、それならこのままでいいと納得した。


クリーミータルタルソース:うーん、これ、揚げ物にのっけた方がうまいやつだな……。マヨとピクルスの風味が強めの、ちょっと酸味が効いたタイプのタルタルソースだった。エビフライはないけど結構うまいエビカツはあるので、組み合わせると宇宙に行ける可能性がある。ベジカレー300g+エビカツ+クリーミータルタルソースでちょうど1050円くらいになるのもポイントが高い。


半熟タマゴ:まあ、うん、タマゴの味ッスね……。基本的になんでもそうだけどゆでタマゴのほうが好きだな。そばうどんのトッピングとかも。あとタマゴがカタカナだと「爆球連発!!スーパービーダマン」を思い出す。


ゆでタマゴ:何の変哲もないハードボイルドゆで卵。もちろんカレーにも合う。昔自炊していた頃に食べていたカレーがやさい・チキンにこみ・ゆでタマゴだったのを思い出して、また過去へタイムスリップしそうになった。


オクラ山芋:ドロネバが加わり、元々強くはないベジカレーの辛味が更にマイルドになる。これは完全に自分のせいなのだが、山芋の硬い食感がらっきょうとダブってちょっと嫌な気持ちになってしまったぜ。


完熟カットトマト:あ〜これは、完全にカレーソースに溶かしてからどうこうするタイプのやつだな。カットトマトとの記載がほとんど意味ないくらい原型をとどめてないし。トマトガーリックもおそらく溶かしてから判断するタイプのやつなんだろうなと思うし、そういう意味では同じく溶かして食べる半熟タマゴやオクラ山芋と同時に頼んだのはかなりミスだった感じがするな……。


意を決してフル装備にしてみたところ。
ここから全部かき混ぜて食べたのだが、完全に食べ物で遊んだときのビジュアルと味になってしまったので、写真はちょっとここに掲載できない。見た目を例えるなら「ウルトラセブンのOPのタイトルバック」が最も表現として近いと思う。


ちょうどこういう感じ

一応言っておくが味も最悪で、かつ量も増えてしまったのでこれを食べきるために追加のライスをオーダーせざるを得なかった。午後の体調と引き換えにプラス105円でライスのみ150g追加できるという知見を得た。なんか、生きるのってず〜〜っとこんな感じなのかな……



この日は早上がりをキメて「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」の舞台挨拶つき上映に。この日で公開から318日目らしい。めでたい。
スタァライト界隈での文化なのだが、Twitterの名前欄のトマトの個数、またはその横の数字は「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライトを劇場で観た回数」を表していて、鷺ノ宮はこの映画を劇場で34回観ていることになる。
実際最初の3回は舞台挨拶で、6回目くらいまでは特典目当てで、9回目くらいまでは特典映像付きの上映に、15回目くらいまでは初めて書いた二次創作小説の原稿作業中で内容に間違いがないかの確認のために、20回目くらいまでは各地の音響の違いを堪能しつつ初見の友達を連れて、25回目くらいまでは次の原稿作業に内容が間違いがないかの確認のために、以降は特殊音響の劇場や企画上映に足を運びつつ、今自分がやっていることが間違っていないかどうか確認するための儀式として。劇場に足を運ぶ理由が時期によって異なるので、今のところ飽きるとかもない。34回という数字も、この日の舞台挨拶で30回以上観てる人がいっぱいいたし、なんか普通に60回くらい観てる人とかがインターネットにいるので対して自慢にもならない。
大好きなこの映画を繰り返し観ることで、物語の構造や見せ方、繋ぎ、セリフ、音響、引用、そこに込められた魂からあらゆる学びを得ることにしただけだ。まあこの日の舞台挨拶で古川監督に「勿体無いですね(笑)その分ほかの観るべき映画を観てないわけだから……」と言われてしまったのですが……(涙)(アンタらが超面白い映画を作ったせいだろうがよ〜)


37食目

37食目 ベジカレー300g ツナ コーン 単品ポテト 半熟タマゴタルタルソース 旨辛にんにく


18時の上映が終わった後、雨の新宿を走って歌舞伎町のココイチへ滑り込んでココイチをオーダー。どうせこのあとの21時からの上映で再度「劇場版」を観た後は魂がやる気に満ちていてカレーとかを食べている場合ではなくなるので、どうしても先に食べておきたかった。雨の中走ってきて、メチャメチャ急ぎながら栞子さんと写真を撮るヤツだっているさ、ここは歌舞伎町なんだから……。
冷静に考えるとこの半熟タマゴタルタルソースは、お昼にオーダーした半熟タマゴとクリーミータルタルソースが合体しているだけなので、ガーリックトマトと同じでオーダーする必要はなかったな。まあでも卵好きだし、なかったら1000円超えなかったと思うしいいか……。



ツナ:固形の具だ〜〜。うまい。味の方向性からして海の幸と組み合わせることで、皿上に「オールブルー」が完成するに違いないと確信。いずれやってみよう。


コーン:すばやいコーン。昔キュアマリンのシール欲しさに買っていた、プリキュアのカレーと全く同じ味になった。甘口のカレーが食べたい日ならこれはこれでアリ。


単品ポテト:これはマヨ系だし混ぜるな危険だな…。モバイルオーダー時もカレーのトッピング欄ではなく、サラダの欄から「単品ポテト」というメニューを選ばなければいけなかった。サラダパーツだけど小皿で提供したらトッピングとしてもイケるっしょ!と判断した担当者のドヤ顔を感じて若干モヤる。


半熟タマゴタルタルソース:ふたつが混ざることで何が起きるかというと、なんと、特に何も起きない。というかこれは本当に揚げ物につけて食べるべき。エビカツの上にこれ混ぜてぶっかけたら本当にトリップできそう。何もかも嫌になった日が来たら死ぬ前に一回食べようかな。


旨辛にんにく:う、うまい!!!写真からはわからなかったがにんにくが素揚げされていて、ホクホクとしていて単純にうまい!この周りのすっげー辛い雰囲気があるソースも「食べラー」系の味わいで見た目よりずっと辛くないし、カレーとも合う。とんだダークホースいんじゃん……!!普通にカレーとは関係なく、この旨辛にんにくと翠ジンソーダだけでキュッと行きたい。これで157円でしょ?普通に飲み屋のメニューに置いてくんないかな……。



意を決してフル装備したところ。
ここから全部かき混ぜて、次の上映に間に合うように急いで食べたのだが、昼のオーダーよりも固形物が多かったおかげかカレーソースの水分量のバランスが崩れずに、旨辛にんにくで足されたパンチをコーンとタルタルソースが受け止めていて、不思議と調和が取れていた。だけど見た目は昼同様さすがにヤバいので、写真の掲載は控える。こんなこと誰にも信じてもらえないと思うが、たしかにうまかったのだ……。


21時からの上映前舞台挨拶もよかったです。親戚の子供にウソを教えよう!二回目も感涙して帰宅。



そして改めて順位決めのソートメーカーを使用。精査することでランキングにも多少の変動があったので、こちらのtierランキングが2022年4月最新版ということで何卒。(↑のリンクから、同じトッピングのtier決めソートができます)


SS:神

たっぷりあさり ハンバーグ 海の幸 パリパリチキン 旨辛にんにく

どれを頼んでも値段相応か値段以上のポテンシャルを必ず発揮する環境強者。今夜勝ちたいときはこれ。
あさりと海の幸はほぼ同キャラと見せかけて、エビ&イカによる選択肢の豊富さはあさり単体にはない魅力。今日は肉を食いたいな〜というときはハンバーグかパリパリチキンが。旨辛にんにくはとにかく火力が欲しいときに。単体でもうまいが、組み合わせてブーストすると完全に隙がなくなる。甘い系カレーから離れるのだけ注意。

S:超強い

ビーフカツ イカ エビあさり

頼んでも間違いなく損はしないが、SSランクには一歩劣るものたち。でも十分アリ。日によっては優勝する。
カツ系最強は間違いなくビーフカツ。超巨大。とんかつはかつやとか蕎麦屋のカツ丼とかが対抗馬に出てくるので勝負しないほうがいい。
イカも衣の薄いジューシーなイカリングが提供されて、強い。エビあさりは大体の局面で海の幸がいいが、イカだけ苦手な人はこっちでも十分勝てる。これもひとえにあさりのポテンシャルのおかげ。

A:強い

きのこ 豚しゃぶ ガーリック エビカツ

頼んで損はしないと思うものの好みの範囲によって前後するライン。
きのこはマッシュルームだけでなくしめじなどが入ってくるので、きのこ好きならこれだけで優勝する可能性を秘めている。豚しゃぶも肉系のにこみの中では板度が高いが、名前からポテンシャルが伝わらないという弱点をもつ。エビカツも再考の結果この位置に。タルタルソースと組み合わせるとSやSSになる可能性を秘めている。
Sの旨辛にんにくよりも、こちらのフライドガーリックを頼んだ方がにんにくのパンチ力は強い。

B:割と強い

納豆 やさい チキンにこみ コーン ゆでタマゴ 

正直ここはAとの差は殆どない。当たり方によって全然勝つ日もあるが、懸念点が若干あるため分けざるを得なかった。
納豆:鷺ノ宮がオーダーしたときトリプルにしたせいで、メニュー写真のようにカレーソースに混ざった状態で提供されなかった部分があり、その部分のがうまいと感じたため、シングルのときとコンディションが異なるだろうなという懸念からこの位置に。
やさい:相当うまいのだが、個体差と乱数によって全然加熱されていないじゃがいもを引くときがあるのが怖い。運ゲー、どうにかしてほしい。裏目を引かなければA。
チキンにこみ:うまいけど、豚しゃぶにはほんの少し劣る寄り。好みで上下して構わない。
コーン:カレーが優しい甘さになる。甘口にしたい時の択として優秀。
ゆでタマゴ:とにかく安定はするが、一個72円を高いと取るか安いと取るか。

C:普通

チーズ フィッシュフライ クリームコロッケ(カニ入り) エビにこみ フライドチキン ほうれん草 クリーミータルタルソース ツナ 半熟タマゴ

日によって頼むことがあるけど、単体で優勝するのは難しいライン。好みが合うのなら全然損はしないし、どれも上位との組み合わせ(コンボ)で化ける可能性を秘めている。

D:懸念あり

大豆ミートのハンバーグ スクランブルエッグ 手仕込とんかつ なす オクラ山芋 完熟カットトマト 単品ポテト

好みが合うのなら全然損はしてないが、Cよりはちょっと厳しいライン。コンボ次第の面もあるが、まだうまく見いだせてはいない。
余談だが大豆ミートのハンバーグは「おもしろさ」ならSS級だと思うので、みんな一回食べてみてほしい。

E:きつい

メンチカツ スタミナポークレバー ロースカツ ソーセージ らっきょう

このあたりから若干騙されている気がするライン。どれも価格や味に明確な比較対象がいることで、存在が危ぶまれてしまう。らっきょうだけは完全に好みでこの位置なので、らっきょう大好きマンはSSにしてもいいと思う。

F:損

1枚ヒレカツ 手仕込ヒレカツ

明確に納得がいかないライン。ヒレカツ至上主義の人は一回ココイチに行って、この現状をよく考えてみてほしい。

G:バカ

チキンカツ

生まれたことが、罪


以上です。(言うまでもなく個人の感想です)
これでグランドメニューに記載の、どの店にもある基本トッピングの全てを制覇しました。


ココイチしか食べない
トッピング編

終劇



カレー生活はもうちっとだけ続くんじゃ。

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