皇位継承問題で語る右翼と左翼。天皇の世界的な呼び方
右翼と左翼を皇位継承問題で語るとするなら
極右・現状維持
右翼・旧宮家復活
中道右派・旧皇族の皇籍復帰、女性天皇容認ただし男子優先
中道・旧皇族の皇籍復帰、女性宮家容認
中道左派・女性天皇容認ただし直径優勢、女性宮家容認
左翼・女性女系天皇、女性女系宮家容認
極左・世論で天皇を決めるもしくは雑系
と言う具合いでしょか?
女性女系天皇宮家を積極的に容認する自称右翼もいますが、女系容認の時点で左翼です。
右翼と中道右派はどちらも旧皇族の皇籍復帰なので、同じに見えますが、右翼の場合は男系、特に男系男子にこだわっての旧皇族の皇籍復帰です。
中道右派の場合は、「男系継承の手段が残されている間は男系継承をすべき」と必ずしも男系にこだわってません。
天皇は英語ではエンペラー、ドイツ語ではカイザーと呼ばれています。ロシア語で天皇はツァーリではなく、インペラートルと呼ばれています。ツァーリは後継者、インペラートルは統治者と言う意味があり、カエサル→ロシア帝国→東ローマ帝国→ビザンツ帝国の後継者とされるロマノフ王朝はツァーリ、日本の統治者である天皇はインペラートルが当てはまります
エンペラーはローマ軍最高司令官を意味する「インぺラトゥール」を語源として、インぺラトゥールには「インペリウム(命令権を持つ者)」と言う意味があり、エンペラーは最高指導者もしくは君臨者、統治者を言う意味があり、天皇は日本の最高指導者ではありませんが、日本に君臨する統治者なので、エンペラーはふさわしいと言えます
カイザーはカエサルのドイツ語読みで、カイザーの語源はカエサルの後継者でありカイザーは天皇よりも天皇の後継者である。皇太子にふさわしいと言えます。しかし今回の皇位継承は先帝の崩御ではなく譲位によるものなので、天皇は上皇の後継者なので、カイザーはふさわしいと言えます。
天皇を統治者を意味するエンペラー系統
スペイン語・エンペラドール
フランス語・アンペラール
イタリア語・インペラトーレ
アラビア語・イムベラートール
天皇を後継者を意味するカイザー系統
オランダ語・カイザラ
スウェーデン語・シェイサレ
などがあります。
カイザー系統はカエサルの後継者と言う意味があるので、本来は天皇には当てはまりません。しかし本来の意味であるカエサルの後継者を神武天皇の後継者と日本風にアレンジすれば、カイザー系統は天皇に当てはまる。
血統を重視する天皇はエンペラーよりもキングに近い存在です。キングは民族の長、1国の長で血族を重視する対してエンペラーは血族よりも実力者を重視して複数の民族の長、大国の長と言う意味があり、島国である日本の君主で尚可血統を重視する天皇はエンペラーよりもキングに近い存在
韓国は天皇の事を日王と呼びますが、西洋のキングと違い、東洋の王は皇帝の臣下であり、天皇は歴史的にも王よりも上の皇帝と対等な存在なので、日王と言うのは天皇を下位に置いた呼び方です。
もし院政が現在にも続いていた場合は
世界的には
上皇=エンペラー系統
天皇=カイザー系統
ロシアの場合は
上皇=インペラートル
天皇=ツァーリ
中国の場合は
上皇=皇帝
天皇=国王
と語訳されていたかも知れません。
国体には、それぞれ王国、帝国、共和国、連邦国、都市国家などがあり、イギリスやデンマーク、タイなどは、王国つまりキングダム。フランスフランスやドイツ、イタリアは共和国つまりリパブリック。アメリカやロシア連邦国つまりフェデレーション。日本は世界で唯一の帝国つまりエンパイアなのです。バチカン市国やモナコ公国などの都市国家はシティ(都市)にはまる。
天皇は日本の君主であると同時に神道の最高祭祀者でもあり、天皇はローマ教皇に近い存在とされますが、天皇は神の子孫に対して、ローマ教皇は神の代行者なので天皇と教皇は違います。中華皇帝も神の代行者なので神の代行者と言う意味ではローマ教皇と中華皇帝は近いとされます。
世界的に君主が最高司祭を兼任することや、君主や最高祭祀が神の代行者と言うのは珍しくありませんが、日本の天皇は神の子孫なので世界的にはかなり特殊君主です。