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「バーチャル・ツアー」の最新事情を調査してみました

こんにちはRYUです。コロナの変異型が居座る昨今、「外食したい」「旅行したい」という欲求は、国内でも海外でも、ますます高まっているのではないでしょうか??そんな中、旅先に行かずにオンラインで旅を体験する「バーチャルツアー」のサービスが増えています。

実際に現地に行かずに、旅の満足が得られるのか?

・・個人的には疑問だったのですが、最近の「バーチャル・ツアー」を調べてみたら、驚くほどに進歩していました。今日はそんな最新事情を紹介してみたいと思います。

まずは、タイトル画像のフィンランド政府観光局企画のツアー「Rent a Finn」を見てみましょう。

「Rent a Finn」とは、「フィンランド人を借りる」という意味なんですって(汗)。フィンランド人のハピネスガイドが、45分~90分の間、インスタライブとキャンペーンサイトでフィンランドの生活体験を現地生中継してくれます。プログラムの内容はこんな感じ。

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例えば初回の「フィンランド人と自然を感じよう」の回では、事前に視聴者がPC前でコーヒーを用意するよう要求されます。ガイドが森の中で鳥のさえずりを聞き、コーヒーを飲みながらくつろぐシーンをLIVEで見ながら、視聴者も一緒にコーヒーを飲んでフィンランドの森を楽しむんだとか。PCのモニターとスピーカーから発信する情報に、コーヒーの味や香り等の情報を同期させて、UXを最大にする工夫がされているようです。

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また、ガイドとLIVEで会話もできるようで、「現地の人とリアルタイムで会話できる」というコミュニケーションの要素も、一段とUXを高めています。
ここまでLIVEで特別な体験できるなら?バーチャルでもやってみる価値が十分あると思いました。

次に、イギリスで企画された「美術館リモートツアー」はいかがでしょう?

こちらは、カメラが付いた自走式のロボットでHastings Contemporary(美術館)の内部を自由に観覧できる!というサービスです。カメラが転んで作品を破損させたらどうするの?とか考えてしまうのですが、作品とは一定の距離を置くようプログラム設定されているようです。作品についての情報も自由に得ることができます。

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なんだか妙な「鑑賞中」の図。

微妙なタッチや質感を見るには直接見たほうが勿論良いのでしょうが、何らかの障害があって美術館に足を運べない場合だったら?観覧の感覚に近い、優れた代替手段ではないかと思います。

世界的な観光地も、個性的なバーチャル・ツアーを用意しています。こちらの「マチュピチュ」のツアーはいかがでしょう?

ライブ画像ではないのですが、こんな感じで現地の様々な場所の360度画像を楽しめます。高地で酸素濃度も薄く、現地に行くハードルが多いマチュピチュのような観光地は、バーチャル・ツアーを造成する価値が特に大きくなりそうです。

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次に、国内の業者が展開するバーチャル・ツアーを見てみましょう。まずはこちらの「Travel At Home」から。

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こちらのニューヨーク・ツアーは、ガイドとLIVEでマンハッタンの街歩きをしながら、ショッピングができる!という企画です。モニターの向こうの気に入った商品を、リアルタイムで実際に購入できる!というのも面白いです。

JTBやHISといった大手旅行会社もいつの間にか?バーチャル・ツアーの商品を増やしており、リアルタイム型のツアーが主流になっています。2,000~5,000円くらいの手頃な価格設定のツアーが多いですし、リアルタイムで体験できるならValue for moneyかと思いました。

▼JTB

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▼HIS

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いかがでしたか? 私自身も「Youtubeの動画を見るのと変わらないんじゃないの?」くらいに思っていたのですが、コロナ禍の間に「バーチャル・ツアー」は予想以上に進化していました。おそらくコロナ禍が終わっても、何らかの事情で旅行に行けないニーズを捉えて定着するのではないでしょうか。私も「これなら買ってもいいや」と思えたので、一度参加してみたいと思います。皆さんも機会がありましたら、ぜひお試しください!  (RYU)