クリエイティブは確実にボトムアップしてるし、やっぱり「センス=知識量」はゆるぎない
おじさん感心しちゃう。最近の若い子のInstagram見ていると。
「すごいおしゃれだな〜」と思いながら写真を見て、ふとプロフィールに目を移すと
(18)
とか
'03
とか普通に書いてありますもんね。2003年なんて、ワールドカップ日韓大会の稲本のゴールより後ですよ。恐ろしい…。
僕らが17〜18歳の頃はといえば、SNSのハシりであるmixi(懐)が全盛期で、まだ古き良きインターネッツのかほりがプンプン匂う時代。
青臭くも、まぁ楽しくやっていました。
それが今や、古着だ韓国風カフェだ、「一周回って写ルンですエモいよね!」だ言うてるわけです。
これって、シンプルに最高ですよね。
今青春真っ只中の彼らにとっては、ここがスタートラインなわけです。それだけ、全体のレベルがボトムアップされているということです。
やっぱり「センス=知識量」
なんでここまでボトムアップして、センスの良い若者が増えているのかというと、SNSが発達して、ステキ情報にアクセスしやすくなったからです。
目にする情報量が多いほど、それが知識として自分の中に蓄積されていき、その時々に求められる適切な形でアウトプットすることができるになれば、それがその人の「センス」になります。
この例からしても、やはり僕たちは学ぶことを止めてはいけません。
意識していないとしても、幅広いメディアで多くの情報に触れて、頭の片隅にでも留めておく必要があります。
センスは、知識量なしに成立しません(量ばかりあれば良い、というわけではない)
ボトムアップしたその先で、どう「価値」を創出して生き残るか
「価値」というのは、「希少性」という要素に担保されるものです。
シンプルに言うと、「できる人が少ないから価値がある」ということになります。
今、1998年の横浜ベイスターズの優勝を知らないようなワカゾウたちが、ここまで素晴らしい写真を撮り、SNSで発信できるようになっています。
スマホや一眼レフのカメラでちょいと撮ったような、普通程度のイケてる写真では、もはや多くの人に求められる価値にはなりません。
また、これまでは「年間○軒の〜〜に行く人」というような"数をこなしている人としての希少性"は、テレビや雑誌などのメディアでしか取り上げられなかったので(世の中への露出量的に)希少性が高かったですが、今はSNSで誰もが発信できるので、「たくさんお店に行っている」というだけ差別化できる時代も、もう終わりつつあります。
そんな環境で、僕たちはどうやって「価値」を提示していくべきでしょうか。
考えられる3つの選択肢
1つ目は、「まだボトム(最低レベル)の水準が低いジャンルを攻める」
写真はかなり一般化していますが、動画はまだギリギリセーフかな?と思います(ホームビデオレベルのVlogは、そろそろ怪しくなってきた)
HIKAKINさんのような大スターになる必要はありません。ニッチな分野でいいので、【自分の得意なこと】と、【数千~数万人が求めてくれること】が交差する部分を見つけて、そこに独自性を持って攻めるといいと思います。
2つ目は、「得意分野を極めまくってぶち抜く」
写真は写真でも、数万のInstagramのフォロワーを抱えている人もいます。
そういった人たちは、もはや小手先の「フォロワーを増やす方法」などというものは全く必要ないくらい、本質的にクオリティーの高い作品を数多く生み出しています(たまに「なんでこれでこんなにフォロワーいるの?」っていう人もいますが、そういう人のはいいねの数を見ればわかります)
自分が今得意だと思っていることを、そこまで極め抜く自信があれば、勝負してみてもいいかもしれません。
そして3つ目は、「自分のキャラクターで勝負する」。これは再現性が激低ですが、誰にでも取れる選択肢です。
個人店カフェに向けて毎日のように「ファン作りが大切です」ということをお伝えしていますが、これは我々一人ひとりにも当てはまることです。
提供するものの本質的な価値を高めなければいけないのは当然ですが、そこに「この人だから」というオンリーワンの要素を掛け合わせることができれば、それが一番のオリジナリティーになります。
僕個人的に、ここもまだまだ弱いと思うので、自戒の意味も込めて3つ目に書いてみました。
◇
最後に余談。
「フォロワー数を増やせば、全てがうまく行く!」
と思われていたインフルエンサー神話時代が怪しい感じになってきて、ちょっと迷走しているなぁと見受けられる人が、最近増えてきました。
「SNSマーケター」やら「Instagramの専門家」やら、そんな肩書を勝手に名乗って、安くないセミナーに誘導したり高額なバックエンド商品を買わせたりする輩も出てきています。
間違っても、決して大きくはないけど小さくもないその影響力を、人を騙したり、蹴落としたりする方向で使ってはいけません。
そして我々も目先の甘い数字に踊らされることなく、その人の本質をしっかり見極めて、自らの身を守りたいものです。
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