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生きづらい人のコロニー成立の条件

私が、生きづらい人のコロニーをつくっているとお話しすると、たま~にですが、こんなことをおっしゃる方もおられます。

「そこに行けば、なにもせずに暮らせるんでしょうか?」

もちろん、そういう場所も必要だと思います。

でも「生きづらい人のコロニー」はそのような場所ではないんですね。

生きづらい人のコロニーは「コロニー」(生活圏)であって、「シェルター」(避難場所)ではない、と言えば伝わるでしょうか。

一人ひとりが、コロニーを成立させるために、お互いに「役立ち合う」ことが前提だということです。

この「役立ち合う」という概念が、じつは難問です。

なにをもって「役に立つ」というのか?

たとえ、世話をされっぱなしの人がいたとしても、その人は世話をしようとしている人の役に立っています。

かといって、そのような「役立ち合い」の構図を、すべて「役に立つ」とまとめてしまうと、コロニー自体が成立しなくなります。

なのでこんどは、わかりやすく「生産性」の高い人を「役に立つ」と決めてしまうと、効率主義で能力主義で息苦しい「世間の縮図」になってしまいかねません。

考えれば考えるほど、頭がいたくなります。

人間、とくに私のようなとくに頭脳明晰でもない人間がいくら考えたところで、答えは出ないでしょう。

やはり、実践していくしかないのだと思います。

先に正解はわからない。

正解が知りたいなら、答えるしかない。

そうしてはじめて、答え合わせができる。

正解がわかる。

いえ、正解のカケラのようなものがほんの少し見えて、次にやるべきことがわかるのだと思います。

なので、私の計画を聞いて、

「しのぶさん、頑張ってください!」
「完成したら教えてください!待ってます!」
「これで衣食住の心配せずに生きていけます!」

とおっしゃる方は、生きづらい人のコロニーをいろいろな意味で誤解しておられます(笑)

もちろん私も懸命に頑張ります。

ただ、先ほど申し上げたように、生きづらい人のコロニーは「役立ち合う」ことで成立する生活圏です。

それを一緒に創りつづけてくれる人でなければ、ともに暮らせないだろうと思います。

そのコロニーになにをしてもらえるのかよりも、自分がどうすればそのコロニーに役に立つことができるのか?

そのために、今からなにかできないか?

そう考えられる人によって、生きづらい人のコロニーは成立していくのだと思います。

今私が感じている、おぼろげながらの正解です。

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