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ギャンブル依存症者の手記 ‐ADHD〜衝動性‐自分とのたたかい

 ‐「描かねばならんと言ったろうが。
 自分でもどうしようもないんだ。
 水に落ちたら、泳ぎがうまかろうがまずかろ      うが関係ない。
 とにかく這い上がらねば溺れる」

          ‐『月と六ペンス』より

 いま、手元に25,000円ある。漢字で"2万5千円"と書くと、あたかも手持ちがたくさんあるというニュアンスが、字面の雰囲気から自分に惹き起こってしまうので、だから、お金を浪費してもいいという感覚を自分に持たせないために、この書式(アラビア数字って言うんですかね・・・)熟考の末、あえて採用した。「25,000円
」という表記は、なんとなく「減っていく有限なもの」という字面上の心象がそこはかとなく沸き起こるので、そのため、「意志の力を以てそのものの用途に配慮しなければならない」という気概が生じてくる気がするのだ。。。

 ・・・とにかくいま25,000円持っている。
恥をしのんで言うと、これを書き始めるまでのあいだ、なんども「パチスロに行きたい」ないしは「台の前に座りたい」という欲求が頭を擡げ、そしてそれに理屈をつけてなんども抗っていた。

「あそこに座ってこのお金をトコロテンのように挿入した後、バラされたメダルを手にし、そしてそれを親指と人差し指で摘んでスルスルと摘み入れ、いよいよバシッと景気よくレバーを叩きたい」と何度も思った自分・・・、とこうやって書くと、なんだか気持ち悪いくらい客観視できていて、ただパチスロに対する教列な趣向を吐露したいだけの、誇示的でちょこざいなヤツ、、、という野卑な感じもしてくる。
 
だけど実際にその欲求は自分の中に存在していて燻っている。

それもかなり強い、過去の「呪い」とともに。

それゆえ、その疼きは、これまで常態的に自分の人生を激しく揺り動かして、折々の有益なことに取り組む時間に著しい羈束と桎梏をもたらした。(なんか権威的な文面?ま、気持ちがいいから有りか。なんたってパチスロへの欲求不満をこの文章に籠めてるんだから気持ちがいいほうが理に適ってて有意義だよね♪)

さて、今後は自分の「呪い」a.k.a"恥ずかしい心の中身"について書いていきたいと思う。

よろしくお願いします。

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