【連続投稿5日目】キャリアの成長を支えるもの
10年ほど人事の仕事をしている中で、色々な人に出会った。
グングンと成長していく人。
そしてその逆もしかり。
その違いって何でしょう。
今日は、「経験学習」の考え方について紹介したいと思います。
■70%は経験からの学び
優秀なマネージャーの経験を長年調査してきた米国の研究所によると、
成人における学びは、下記の構成になっているといわれています。
・人は70%を自分の仕事経験から学ぶ
・20%は他者の観察やアドバイスから学ぶ
・残りの10%は本を読んだり、研修を受けたりすることで学ぶ
企業内研修の講師をしている私には少し寂しいデータではありますが、
やはり実際の経験から学ぶことが多いのは事実ですよね。
ただし、同じ経験をしても、
「育つ人」「育たない人」がいますよね。
■経験からどのように学ぶのか
組織行動学者のデービッド・コルブが提唱している「経験学習モデル」
によると、下記のサイクルで我々は学びを得ます。
➀具体的な「経験」をし
②その内容を「内省」し
③そこから「教訓」を引き出し
④その教訓を「新しい状況に適用する」
■まとめ
仕事上手は内省上手!
つまり、成長に繋げるには、
しっかりと経験の振り返りをすることが大切です。
やりっぱなしではなく、「何が良かったのか」「何が悪かったのか」を
しっかりと振り返り、そこから学びを引き出します。
まさにPDCAな訳なのですが、
全ての人が経験の後に振り返りをする習慣がある訳ではありません。
部下育成に関して言うと、
上司がコーチング的なかかわりをして、部下の内省を促すことが大切です。
「やってみてどうだった?」
「その経験から学んだことは何?」
「次はどんなやり方をしてみようか?」
など、内省を促し、教訓を引き出し、
それらを次のアクションに繋げるための問いを繰り返していくことが、相手の成長につながります。
経験学習については、この本が非常にわかりやすいです。
最後に書き足し。
次男が産まれてから、車を運転するようになった私。
ペーパードライバー歴10年なので、
当然数え切れないくらいの小さな失敗をした。
一人で運転するようになった初日に、車庫入れをしくじり、
思いっ切りぶつけてしまった。
落ち込んで「もう運転したくない!!!」と言い出す私に、
夫は「安い勉強代だよ。この経験から何を学ぶ?」とまさに内省を促してくれた。
車庫入れを失敗するのは、必ず焦って確認を怠った時。
じゃあ次から何に気をつければいいのか。
「学びがあればそれは失敗ではない」
夫のおかげでそう思えるようになりました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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