【連続投稿47日目】自分の将来を無理に決める必要はない 計画された偶発性➀
おはようございます。
キャリアに関する理論家の中でも、私が好きなのは、J.D.クランボルツというアメリカの心理学者です。
クランボルツが「計画的偶発性理論」を提唱したのは1999年ですが、変化の激しいVUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧)と呼ばれる時代を生き延びる上で、すごく大切な考えだと思うので、数日に分けて紹介したいと思います。
計画的偶発性とは
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。
それまで主流だったキャリア理論は、自分の適性にあったキャリアゴールを自ら設計し、それを目指してキャリアを積んでいくというものです。
私たちも子どもの頃から「大きくなったら何になりたいの?」と尋ねられ、高校生になると将来を見据えて進路を選ばなければなりません。
クランボルツは、人生は予測不能であり、私たちも周囲の影響を受けて変化し続けているため、積極的にチャンスを模索し、常にオープンマインドでいることが大切であるとしています。
自分のキャリアを振り返ってみて
思い返してみると、私自身「やりたい事を見つけなければならない」という思い込みに20代は悩まされていました。
どうやって見つければ良いかも分からずに、焦りや漠然とした不安を感じていました。
でも気付くと、様々な偶然や出会いだったり、その瞬間瞬間でベストを尽くすことの積み重ねで、自らのキャリアを切り開く事が出来ていったように感じます。
そもそも「やってみなければ自分に合っているかどうかも分からない」のに、早い段階で自分のキャリアを決めなければならないというのは、現実的ではないですよね。
クランボルツの著書「その幸運は偶然ではないんです!」の中に、偶然を最大限活かすために必要な事が書かれています。
読み返す度に、その時の悩みに対する答えが見つかる名著です。
自分の子どもたちにどのようなキャリア教育をしたいか考えた時にも、すごくしっくりくる理論なのです。
続きは明日また書きたいと思います。
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