オンライン多拠点スナック　第17夜レポート！

オンライン多拠点スナックは、新型コロナウイルス感染拡大により移動が制限される中で、家守や会員同士の交流を深めるために2020年4月からはじめたオンラインイベントです。
「マスター」でADDress代表の佐別当さん（以下さべさん）と、旅するフリーランス女将のさくらいちさと（以下ちぃまま）が毎回異なるゲストや参加者のみなさんとお酒をおともにゆるく語り合っています。
イベントの前半はゲストである家守さんや会員さんにご自身の取り組みやADDressとの出会い、拠点の魅力などを紹介してもらい、後半はフリートークとして、参加者のみなさんと近況報告や拠点の情報交換をしています。
先日開催した17夜目の様子を紹介しつつ多拠点スナックの魅力について、ADDressちぃままがお伝えします。

オンライン多拠点スナック17夜のゲスト

17夜目のゲストはADDress会員であり地域と料理をつなぐ「サーカスキッチン」を立ち上げた古市さんです。
ADDressの会員になってまる1年くらい。大阪にお店を持ちながら、ADDress拠点をまわってサーカスキッチンの出張出店をされています。
今回は岡山県の西粟倉邸より来店頂きました。

ゲストプロフィール：古市さん｜ADDress会員

1986年生まれ。大阪在住。
2010年に大学卒業後、公文教育研究会（KUMON）へ入社。その後2013年にNPO法人HELLOlifeへ。事務局長としてさまざまな就労支援事業のディレクターを歴任。
2020年6月に独立後ADDressを使いながら一般社団法人NIMO ALCAMOを起業し、過疎地域と料理人をつなぐプロジェクト「サーカスキッチン」を運営中。

ゲストトークスタート！サーカスキッチンとは？

今宵も素敵な会員さんと一緒にzoom乾杯・記念撮影を皮切りにはじまりました。早速、古市さんのサーカスキッチンの取り組みについて紐解いていきます。

▷ちぃまま
サーカスキッチンについて詳しく教えてください。

▷古市さん
ADDressの拠点を利用していて「カレー屋をしています。」というと「ぜひ出店してよ！」と言ってもらえることが多くこれまで出張出店していたのですが、自分以外の料理人と一緒にお店を出せたらなと思い「サーカスキッチン」をはじめました。
今年の1月からはじめたばかりですが、コロナの様子を見つつ精力的に活動していきたいと思っています。

▷ちぃまま
「サーカスキッチンをはじめたきっかけはありますか？」

▷古市さん
副業として7年前にカレー屋をはじめました。ちょうどその頃小豆島に移住したくて、地域にとけこむために島の人が喜ぶことをしたいと考えていたんです。
そのような折、島の人から「小豆島にカレー屋がないから、カレー屋やってよ！」と言ってもらって。
たしかに、島ってなかなか〇〇の専門店ってないんですよね。
専門スキルがあれば様々な業種で貢献できますが、まずは料理からはじめてみようと思ったのがきっかけです。
毎日やると供給過多になっちゃうので、時々来てみなさんを楽しませるのが一番かなと思い、移動式遊興のサーカスをイメージして「サーカスキッチン」と名付けています。
ぼく自身、多動で同じ場所にいつづけるのが苦手なので、性にも合っているなと思います。

みなさんの中でも地域とただの観光ではない、もう一歩踏み込んだ関わりを持ちたいときに、地域のお手伝いやニーズを満たすような関わり方をする人が多いのではないでしょうか。
無理に出店地域数を増やすことを考えておらず、必要としているところにカレーで役に立てればいいなと思っています。そのためにまずは地域の方々に望んでいることを聞くというコミュニケーションを意識していますね。

▷さべさん
古市さんのこれまでのご活躍は耳にしていましたが、特に徳島県美馬市や奈良県吉野町に思い入れがありそうな印象ですね。

▷古市さん
そうなんですよ！まさにサーカスキッチンの初回が美馬邸で、近くの空いているBARをお借りして開催しました。また、吉野町も関係人口を増やしていくような取り組みをされていて、家守の南さんにもご協力頂き吉野邸でも歓迎してもらえました。

移動しながら仕事をするということ

▷古市さん
実は、サーカスキッチンのモデルとなったのは沖縄の美容室なんです。
人口が300人程の島に月に1回関東から沖縄に通う美容師さんの話を聞きまして。それまでは、島内に美容室がなく、島民の方々は本島まで髪を切りに行っていたらしいんですよね。島民も美容師さんが来るのを楽しみにしているし、美容師さんも島に癒やしてもらえるし、win-winの関係が築けているなと思いました。髪って伸びるスピードが限られてるじゃないですか。なので、島内だけでは経営が成り立たないそうなのですが、美容師さんが来るときはこぞって髪を切りに来てくれるので、赤字にはならないそうなんです。

▷さべさん
ぼくも三浦邸に行ったときに「旅をするついでに髪を切る」をコンセプトに営業されている花暮美容室で髪を切ってきました。元々表参道でカリスマ美容師をしていた方なのですがローカルに目を向け、今は真鶴でも出張出店しています。
僕も2、3ヶ月に一度通おうと思っていて、旅先に美容師さんがいるのってとても素敵なことだなと思っています。

▷古市さん
いいですね。
飲食店や美容室のように拠点を持って仕事をしている人ってADDressのサービスは使いにくいと思うのですが、ADDressの近くにサーカスキッチンがあったら移動しにくい人も旅をしながら仕事ができる。それは社会的に価値あることだと思うんですよね。
ADDressの会員さんが強みとして持っているスキルはそれぞれあって、そのスキルを求めている地域もまた、ある。この2者をつなげることでどちらも豊かな生活になるはず。この世界観をまずは料理という軸で実現していきたいんです。

今後の出店予定

▷ちぃまま
今後の活動予定は決まっていますか？

▷古市さん
棚田を再生する若者たちが移住している岡山の美作に出店を予定しています。
毎年田植えのシーズンになると村の人達総出で田植えをするので、みなさんクタクタになるんだそうで。ご飯を作る気力もないという時期に、みなさんの元気が出るよう大盛りのスタミナ料理を振る舞う予定でいます。

サーカスキッチンの感想

フリートークにうつり、実際にサーカスキッチンを利用した家守や会員の方に感想を聞きました。

▷吉野A邸・B邸家守のミナミさん
都会でしか食べられないカレーが本当においしくて、次回の開催を地域の人みんな待ち望んでいます。
緊急事態宣言で開催を延期せざるを得ない状況がもどかしいです。
吉野町には一芸にひいでた方々が関係人口としていらっしゃっているので、様々な化学反応が楽しみですね。

▷三浦B邸家守のイイジマさん
仕込みが完了したのが前日の深夜2時で驚きました！笑
それだけおいしいカレーができて、あっという間に売り切れてしまいましたね。
わたしはお手伝いをしていたので最後にカレーを頂いたのですが、それがまた格別でした！
一緒に出店されていた神奈川県古淵邸家守のノイさんのカレーと古市さんのカレー2つも楽しめて最高でした。

▷さべさん
どっちがおいしかったんですか？笑

▷三浦B邸家守のイイジマさん
それはもう甲乙つけがたいです！笑

新設！みんなのエベレスト部の全貌

静岡県用宗邸で家守をしているヤギさんのお声かけで設立された「みんなのエベレスト部」。「みんなのエベレスト部」は「会員でありエベレスト登頂を掲げているニシカワさん応援することで自らにエールを送ること」を目的に創設された部活動です。
創設秘話をニシカワさんご本人（以下、愛称ふーみんさん）にききました！

▷ふーみんさん
33歳のときにエレベストに行きたいと言い出し、次の年に仕事をやめました。笑
「チームセブンサミット」という7大陸の最高峰を登るプロジェクトに参加し、たくさんの人に応援してもらいながら準備をしていました。飛行機のチケットまで取得し「いざエベレストへ！」という矢先、コロナウイルス感染拡大の影響で急遽取りやめになってしまいました。大変な思いもしましたが、ADDressを通じてヤギさんはじめ応援して下さる方々と出会い、自分の夢を先延ばしにしていたらダメだという刺激を受けました。「みんなのエベレスト部」を設立頂き来年4月にエベレストに挑戦することを決めたので、今はもう一度準備をしているところです。

▷ちぃまま
素晴らしいですね！！

5/1より日本フットボールリーグのいわきFCと提携を開始！

ADDressが多拠点生活とスポーツの融合を目指し、福島県いわき市に拠点を置く、日本フットボールリーグ（JFL）の「いわきFC」と提携しました。
観戦チケットを無料でお渡ししている湯本邸ミカミさんといわき邸キタバヤシさんがお話してくれました。

▷湯本邸家守のミカミさん
湯本邸にもチケットがほしいという会員さんがすでにいらっしゃっています。

▷いわき邸家守のキタバヤシさん
元々いわきFCの方々と仲良くしているのでとても嬉しいです。
初日からチケットを利用してくださる方もいて、もしチケットに余裕がありそうだったら、一緒に行って応援したいなと思っています！

▷ちぃまま
わたしも先月キタバヤシさんとミカミさんにお会いさせてもらいました。湯元邸といわき邸が近いので2つの拠点を一緒にめぐるのもおすすめです。

次回レポートもお楽しみに！

いつもごひいきにしてくださるみなさまありがとうございます！
また、一見さんも大歓迎なのでぜひお時間ある方はご来店なさってくださいませ。

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