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制限の中から生まれ出るエンターテイメント

「3密」「ソーシャルディスタンス」「非接触」を意識しながら、生活するようになりいろいろな工夫が街中で見られるようになった。制限がある中で、それでもできることを模索した結果だ。歌や踊りもこれからそういう創意工夫が行われるようになるに違いない。

Facebookでこんな動画を見つけた。密着度の高いペアダンスである「サルサ」をソーシャルディスタンスを守って踊る男女。手には紐をもって、上手に距離を保っている。とても素敵だ。

もちろん本来のサルサが観たいという気持ちもあるが、今はこうやって工夫を凝らしながら新しい形を生み出していく時なのだろう。

制限は時にエンターテイメントを生み出してきた。コモンビートのミュージカルの中での文化紹介のシーンで登場する「ガンブーツ」というダンスは南アフリカの炭鉱の奴隷労働者が話すことを禁じられたため、長靴を叩いて鳴らしてコミュニケーションを取ったことがルーツになっている。

コモンビートの新しい表現プログラムである「Cplus(シープラス)」は、「3密」「ソーシャルディスタンス」「非接触」という制限をかわすべく、フルオンラインで実施する。Zoomを舞台に見立てて、キャストたちが「豊かに生きる」というテーマで話し合いを重ね、ひとつの作品をつくる。それをZoomの機能を活かし、制限を活かし、表現にすることができるかを醍醐味にしている。Zoomを使ったことがある人ならわかると思いますが、ユーザーごとに画面の見え方は異なり、音や映像のズレもある。しかも、「ライブ」にこだわっているので、乗り越えなくてはいけない障壁は多くなる。

この「制限」の中に収まってじっとしているのか、守ることは守りながらも「制限」を創意工夫で乗り越えて、新しく生み出すのか。後者の方がワクワクする。「Cplus(シープラス)」では約10作品が生まれる予定になっている。新しいエンターテイメントが生まれる!と思うだけでとても楽しみだ!!


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