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「表現する機会」のダブルミーニング

コモンビートは16年間にわたり、市民が表現をする機会の提供を行ってきた。「市民が」というところが私にとってはとても大切なポイントで、プロフェッショナル、アマチュア問わず、日々の生活を送る中での「表現する機会」を生み出してきた。

この「表現する機会の提供」にはダブルミーニングがあると思っている。

歌やダンスが得意な人が、自分の想いやスキルを伝える場として企画を提供するという表現と、その企画に参加する人が歌やダンスをすることによる表現だ。つまり、企画者側と参加者側の「表現する機会」というダブルミーニングということだ。

コモンビートがコロナ禍で取り組んでいるオンライン公民館「おうちで楽しむ表現ひろば」は、そのダブルミーニングを世界観として持ち、両側の表現を上手にミックスさせていると思う。お互いに表現を受け取りあっているのだ。

イベントを企画するにはある程度のスキルやノウハウに加えて、伝えたい思いが必要だと思っているが、そこにプロフェッショナルかアマチュアかはあまり関係がない。プロだから良い企画ができるかと言われれば、そうではないこともあるし、アマチュアだからしょぼい企画なのかと言われれば、否定したくなる。そこにあまり優劣はない気がする。

表現したいことがあるのであれば、努力して場づくり(機会づくり)に挑戦してみたら良いと思う。やってみないとわからない。私はプロじゃないからってのは言い訳にならない。ちゃんと準備して、魅力的な内容を打ち出して、参加者を集めるのも努力次第だ。面白そうで楽しそうであれば人は集まってくる。そうじゃなければ、人は集まって来ない。それを嘆くのではなく、自分の表現を磨く努力をして欲しい。努力は裏切らないし、きっと形になる。そして、参加者が集まれば、彼らにとっての自己表現の機会にもつながっていく。市民が表現する機会がどんどん広がる。

コモンビートはひとりひとりの表現を応援したいと思うし、この「表現する機会」のダブルミーニングが、市民活動のひとつとして社会に普及していって欲しいと願っている。

あなたの表現が、誰かの表現を支えることになる。
誰かの表現があなたを支えることになる。


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