新しい光が見えてきた - 2025新春を迎えて -
昨年10月の解散総選挙に先立ち、政治から引退することを表明し、辞世の句を詠みました。
2012年の結党以来、一貫して日本維新の会のメンバーとして微かな光(=希望)を見失うまいと懸命に走り続けてきましたが、いよいよ、その光が見えなくなってしまったからです。
野党第二党の国会議員として出来ることはやり切ったという達成感もありました。
しかし、何よりも、日本を再生するために、維新という船の船頭の一人として、自分に出来ることが見えなくなってしまったからです。
政治家に未来が見えないのに、国民の皆さまに支持を求め、そして国民の負託に応えていくことが出来るわけがありません。
光が見えない。
これこそが、私が政治からの引退を表明した理由でした。
それから三か月、後援会をはじめとする全ての国会議員関係政治団体を(収支報告等を完璧に終わらした上で)解散し、4期12年にわたって支えてくれた秘書やスタッフの再就職等にもメドが立ち、その上で、一国民として公のために出来ることは、これまで通り何でもやってきました。
例えば、
1.「報道特注」の編集を担ってくださっていた安彦さんやニコニコチャンネルプラスのプロデューサーの方から番組立ち上げのお話をいただき、「足立康史の政策×政局解説チャンネル」(通称:あだチャン+(プラス))をスタート。
2.JBpress(日本ビジネスプレス)さんから記事執筆のお誘いをいただき、昨年11月に初めての記事「兵庫県知事選「大手メディアの敗北」を招いた放送法4条はいま必要か?SNS規制強化より、「政治的公平」の撤廃が筋だ」を配信いただく。(最新記事も1月5日に配信予定)
3.『永田町アホばか列伝』(2017.10.19)を世に出してくださった悟空出版の佐藤社長(当時)から新著のお誘いをいただき、『お待たせ!永田町アホばか列伝』を上梓。(Amazonには1/6にアップされ紙版の予約が可能になります。発売は1/24。電子書籍予約開始は、この発売日近くになる模様。)
などです。
多くの先輩、友人に支えられ、主として映像や出版の機会をいただき、これまでの経験や思いを「言葉」にする作業に取り組んできました。
そうする中で、驚くことに、徐々にですが、微かな光を再び感じ取ることができるようになってきたのです。
古い政治文化に終止符を打って新しい透明で公正な政治をつくる、透明で公正な経済社会をつくるために、こうすればいい、こうすれば政治を前に進めることができる、そんな思考が、自分の頭の中で、そして胸の中で、徐々に胎動しはじめてきたのです。
「書く」という作業を通じて、新しい何かが自分の中に生まれてきている。「話す」という作業の中で、これまで見えなかったものが見えるようになってきたのです。
もちろん、まだまだ具体的な道が開かれたわけではありません。しかし、新しい光が見えてきたのです。
新しい政治をつくるために、改めて立ち上がりたいという思いは、確かなものになりつつあります。
「乱世」にあっては、既存の秩序も絶対ではありません。既存の政党を相対化しつつ、また再定義をしながら、新しい希望をつくってまいります。本年は、新しい政治をつくる、そのための一歩を改めて踏み出してまいりたいと存じます。
ともどもに宜しくお願いいたします!
足 立 康 史
2025年元旦