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養生は「ゆっくり・のんびり・ふんわり」適当がいい

鍼灸師として、日々、いろんな人の体をみて、話を聞いて、施術していると、いろんな気づきがあります。

体の状態と、人の性格や職業、生活習慣との関連や、
流行りの健康法や、人々の関心ごとの移変わりなど、
些細なことばかりだけど、何かしら気づかせてくれるものがある。


鍼灸院に来られる方たちのほとんどは、
健康への関心が高いです。
いろんな健康法を試していることも多い。
ストイックな方もいらっしゃいます。


不調の解消や、
健康維持・増進のために
「何をしたらいいか」
と訊かれることも、よくあります。

「何をしたらいいか」への答は
簡単なようで意外に難しかったりします。

一般的なことは言えても、
それがその人に適しているかは、わかりません。

たとえば「ウォーキング」がいいと答えた場合、
のんびり散歩、のような感覚でウォーキングをとらえる人もいれば、
毎日一万歩以上を歩かないと、と頑張る人もいます。
ダラダラ歩く人もいれば、
ガンガン歩く人もいます。
適当にサボる人もいれば、
雨にも風にも負けずにやる人もいる。
その人が「ウォーキング」をどんなふうにとらえて、どんな感じでやるのか、そしてそれはその人の体調や状態に合ってるか。
そこまで考えてしまうと、ウォーキングがいいよ、と簡単に言えなくなってしまう。

だから、何をしたらいい?と訊かれて「う〜ん」となってしまいがち。


とはいえ、
自分で自分の体を労わりメンテナンスしてやることは、
とっても大事なこと。

でも、
あれもこれもとやり過ぎるのは、お勧めしないし、
ストイックになり過ぎるのも、お勧めしない。

現代社会は、テンション高め、気を張る、気を遣う、がデフォルトです。
健康のために「何かをする」より、
「意識して力を抜く」方がいい。

で、力を抜くってけっこう難しいので、
とりあえず
息をしてください。
ゆっくり、深く、呼吸してください。
腹式呼吸だとか、鼻から吸って、とか、考えなくていいです。
とにかくゆっくり深く呼吸する。
寝る前でも、目覚めて布団から出る前でも、お風呂に入りながらでも、メイクしながらでも、歩きながらでも、
思い出した時に、ゆっくり深く呼吸する。

それだけでも、違ってきます。

こういう
「日常生活の中でできる養生」
を、これから少しずつ書いていこうと思っています。
たまには鍼灸師らしい記事も書かないとねっ



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