ヘイヨーさんの人生外伝キザオ君とチガサキ君13~そしてキザオは鬼になった。
演技指導をすると同期の数人からは、何で細かいこと指示されなきゃいけないんだよ…と言った感情が滲み出てきます。逆に経験の浅い方や未経験者はやる気スイッチが入った様子が伺えました。
正直厳しい演出をする事はリスクが高いです。
嫌がられ辞められてしまうから……。しかし、ダラダラしたまま進行し芝居の質が酷いものでは客を呼べません!経験者の一人や二人位辞退しそうだが、途中で辞められるより全然良い。キザオは稽古中、皆の不平不満を一蹴し細かいキャラ付けや声のタイミング、トーン、間等台詞で演技できる箇所を演出しました。
次の日……。キザオは大山君やチガサキ君辺りから電話が来る予想をしていました。何故か!
ボウヤだから です。(。-ω-)
案の定二人から不参加の表明が来ました(笑)大山君は焼肉屋のバイトが忙しいからとか……。(-.-)ハイハイ チガサキ君は感性が違うからとか……。ヾ(・ω・ヾ)ヨソウドオリ 但しチガサキ君は本番近くになったら裏方の手伝いはするとの事……(これが後で大変な事態を巻き起こしてしまいます)。
しかし、更にこの後葉月さんとその友人迄不参加を表明してしまいます( ̄□ ̄;)!! 何と四人が欠けてしまったんですよ!13キャストもあったのに! o(T△T=T△T)o
その後練習を進行させながらキザオは各所に声をかけます。しかしながら中々役者は増えません。客演を呼ぶ事はできますが、仲の良い先輩でも最低謝礼50,000円は包む必要があるので、主宰に募集かけてもらったり、役者のツテを頼ってみたりします。結果演出助手の保野君が経験者1名(男性)、ヘイヨーさんが完全未経験の亀山さん(女性)、そしてネガタニさんがルームメートでキザオの声優学校の一年後輩にあたるミカちゃん(女性)を連れてきてくれました! ミンナアリガト(T_T)
しかしながら、それでも役者が全然足りません。演出助手の保野君にちょい役を任せても3キャスト足りない状態で2ヶ月前迄進んでしまいます。
この状態を打破するために、キザオは手を打っていました。以前仲良くなった作家志望の中崎さんに台本の監修と、役者が足りない可能性があるので、削れるところはないか、多少台詞が変わっても良いからキャスト10人迄で可能な話にできないか……と頼んでいて、一月前迄に人数が揃わなければ台本の変更をすると二段構えで動いていたのです。
そして厳しい演出指導から、個々のレベルアップに努め、皆は短期間でぐんぐんと実力を上げていきます。
……しかし、キャストは1ヶ月前に集まらず、泣く泣く苦汁の選択をします。中崎さんによる変更した台本を使うしかない……と。
キザオは中崎さんに直接会いに行き、改正された台本を確認します。 中崎さん曰く、
イヤー、キザオ君ごめんね、少し僕の色を入れたら台詞とか随分変わってしまってね〰️?
そこには題名のみ同じで99%違う内容の話が書かれていました……。
続く
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