俳優の学校:The Drama School

世界のアクターは、どのようなアクティングテクニックを使用し、どのようなトレーニングを積…

俳優の学校:The Drama School

世界のアクターは、どのようなアクティングテクニックを使用し、どのようなトレーニングを積んでいるのか? 日本のアクターが世界で戦うため科学的情報を主に提供している。「演劇論」「心理学」「言語学」を融合させた英語トレーニングが筆者の大学施設での研究対象である。

最近の記事

自力本願

人生にとって最も有り難く、また最も奇妙なことは「縁」によって我々の人生は左右されうることだと思っています。言い換えれば、どのような人に出会えるかが将来に重要な意味を持つと考えています。しかし、最後に、いえ、最初に動くべきは、自分自身であると私は信じています。

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    • 日本人アクターに英語を教えることについて

      アクティングの指導に、英語を使ったトレーニングを行う場合がある。 何もハリウッドを目指してほしいわけではない。 言葉に頼らない演劇トレーニングという位置づけである。 一方、私は、言語教育にも携わる身なので、折角なのだから、限られた時間内で複数のスキル習得を可能にしたい。 何年もアクティングという夢を追い続けたけれど、夢を追ったという結果だけしか残っていない人を多く目にする。個人的には、これを聞くと少々つらくなる。 英語とアクティングが同時にトレーニング出来れば、彼ら

      • シェイクスピア作品を学んでみる

        以前私は、 シェイクスピア絶対主義に関し、疑問を投げかけた。 つまるところ、 シェイクスピア作品に精通していること=演劇に精通していること という思考に疑問を投げかけたわけである。 しかしながら、シェイクスピア作品の重要性を否定しているわけでもなく、作品に触れる必要性を否定してるわけでもない。 少し前置きが長くなったが、 どのようにしてシェイクスピア作品を学ぶかが今回のテーマである。 結論から言うと シェイクスピアの作品をいきなり本を読み出して理解する作業は経

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        • アクターにおススメ映画:13階段

          この映画、何せ反町隆史のアクティングが素晴らしい。 それまでの彼の役柄は常にどこかエネルギーに溢れていたように思える。 ビーチボーイズ、GTO、ダブルスコアなど印象に残る役柄のほとんどが、所謂一般人ではないのである。 そういった印象が強かっただけに、この作品で完全にエネルギーを殺して役に挑んだ彼の姿が印象的だった。 彼がそれを意識して撮影前に 自分の意思として行ったかどうかは別として、 この役柄を特徴づけた最大のポイントは、 見た目からのアプローチであると私は考

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          本が読めない本との理由

          以前私は、本が読めないアクターという記事を書かせて頂いた。 そして、 「一部のアクター達が、本が読めない自分と表現者でありたい自分とのあいだで何らかのジレンマを感じているように見える」 とも書いた。 そこでは、今回 言語学の観点から示唆されている効果的な読書方をいくつか書き記すことにした。 早速でははあるが、まず第1に行うべきことは

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          ニューヨークの演劇専門の本屋さん

          ニューヨークには演劇専門の本屋と言うものが存在する。 その名も、The Drama Book shopと言う名前である。 ちなみにNoteで「俳優の学校: The Drama School」と名をつけ、記事を書かせて頂いているのは、The Drama Book shopに対するオマージュである。 私が、今もかつての書店のオーナーとは親子関係に近いこともあり、 今日は宣伝も込めて、その本屋について書いてみようと思う。 アクターには必要な場所だから。 並べられた書籍は

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          不自然なアクティング

          なぜ不自然なアクティングになるのか? 役に対する想像力が足りないなどと言っていては解決にならない。 アメリカの演劇学校で得たちょっとしたテクニックのご紹介をさせてもらう。

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          本が読めないアクター

          アクター志望の人間と接していて、 少々驚かされる事実は、 意外にも 彼ら、彼女らは あまり読書も映画鑑賞もしないということである。 そのこと自体にとやかく口を出すことは私の意図するところではない。 しかし、読書は 効果的な間接的アクティングトレーニング であると私は考える。 今回は、アクティングにおける読書の効果を2点記述してみたい。

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          空気を読まないトレーニング

          以前私は、 レペティションという アクティングトレーニングに関して、 海外で行われるトレーニングのそれとは 言語自体が違うので、 トレーニングの目的を考えるならば、 意識的なトレーニングが必要であるという趣旨の記事を書いた。 今回は、さらに飛躍して、 レペティションそのものが 日本人アクターにとって効果的である理由を述べてみる。

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          空気を読まないトレーニング

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          対極のアクティング

          改めて、振り返ると、 「野獣死すべし」の松田優作 「ダークナイト」のヒース・レジャー 「ジョーカー」のホアキン・フェニックス 彼ら3人には男性的な強さを表現していないと言う以上に、 決定的な共通点がある。

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          狂気のアクティング

          本質を語るために 今回のタイトルはあえて 狂気 という言葉を使った。 早速ではあるが、 狂気と聞いて、 あなたは一体どのような人物像を思い浮かべるだろうか? そして、もしあなたが、アクターなら、 そのために、どのようなアプローチを考えるだろうか? 今回は、複数のアクターのアプローチを分解しながら、 そこに共通する、アプローチを見出していきたい。 まず初めに、多くの人が「狂気」と聞いて、 とっさに何か大変に恐ろしい人物像を思い浮かべる人は、 決して少な

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          狂気のアクティング

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          What is レペティション?

          アクティングトレーニングの一つに、 レペティション(繰り返し) と呼ばれるトレーニング がある。 今回は、そのトレーニングについて書いてみる。

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          シェイクスピア、読むべきか、読まざるべきか?

          アクティングの講師をしていると、 シェイクスピア作品の知識を生徒に問う講師 に出会うことが少なくない。 因みに シェイクスピアとは、イギリスの劇作家で、「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」等を世に送り出した古典演劇における象徴的な人物である。 もちろん知識は大いに越した事はないし、シェイクスピアに関する知識も例外ではない。 しかし、私は、「シェイクスピア絶対主義」も如何なものかと感じてしまう。 今、闇雲にシェイクスピアを学ぼうとしているアクターには、是非立ち

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          アル・パチーノ(Al Pacino)のアクティング

          アル・パチーノのアクティングは米国風であり英国風でもある。 元は、メソッドアクティングから そのキャリアをスタートさせているし、 「リチャードを探して」というシェイクスピア作品を題材にした映画を監督するほど、シェイクスピアにも関心を寄せているのだから。 私が書くこの記事に興味を示される読者は、 恐らくではあるが、 特定のアクティングテクニックではなく、 多様なアプローチを取り入れたいと考えている アクターや芸術家ではないかと想像している。 ということもあって

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          ショーン・ペンのアクティング Part 2-1

          タイトルは、敢えて前回からの系譜を示すためPart2としたのだが、 承認欲求と表現欲求 という言葉が今回のテーマである。 勿論これは、ショーン・ペンのアクティングに通じる考えでもある。 前回の内容に更に心理学に触れながら、彼の姿勢を見つめ、未来のアクターの為にヒントを得てみたい。

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          ショーン・ペンのアクティング Part 2-1

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          ショーン・ペン(Sean Penn)のアクティングテクニック

          ショーン・ペン あのマーロン・ブロンドに 「存命する最も優れたアクター」(1)と言わせた 稀代の名アクターである。 ショーン・ペンのアクティングテクニックを紐解くにあったて、 「アクターであること」をひとつのテーマとしたい。 アクターであることと、映画や舞台に出続けることは必ずしも同義には思えない。 もう少し、言葉を選ばずに言うなら 私には、アクター“で”あることと、アクター“に”なることは別物語に感ぜられる。 アクターであるとは、徹底して表現の精度を高め、

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