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早めに来た地獄


 つい先日、「マイナンバー担当としての限界」が、これまで最多アクセス記事だった「社会に復帰して1週間」を抜き、新最多アクセス記事になりました。どちらも私にしては綺麗にまとめられた記事ですので、ぜひご一読ください。


【新最多アクセス】


【前最多アクセス】


 さて、今日の報告をいたします。



1.落ちる客の質

 マイナポイントの対象となるカードは、9月末までに申請されたカードですから、現在、申請窓口はピークをむかえています。


 しかし、この「9月末まで」という表現が大きな誤解を生んでいるようで、受け取り窓口や電子証明書窓口、マイナポイント窓口にも客が殺到しています。どうやら、9月末までに全部の終えないといけないと思われているようです。

 客数が増えるとトラブルも頻発し、列に割って入る客、待ちが長いと怒鳴る客、自分の誤解に気づくも引っ込みがつかなくなって税金の話をして黙らせようとする客など半分輩みたいな客が増えてきました。

 これまでもそんな客はいましたが、今は数が段違いです。打率は変わらないが、打席が増えたので安打数が増えたような感じです。


 また、繰り返しにはなりますが、マイナポイントやマイナンバーカードの申請は、家でもできます。にも関わらず窓口へ来る人は、傾向としてマイナンバーカードやマイナポイントについてまったくわからない人が多いです。当然、窓口1回転あたりの時間も長くなります。

 友人や家族に言われて来た層はなお大変で、「すぐ」「簡単に」できると聞いたのに!とヒートアップする人が一定数います。


 そんなわけで、量・質ともにコッテリな窓口が連日続いています。



2.低下する非正規職の民度

 窓口がコッテリしていくにつれ、一部の非正規職(会計年度)の態度が明らかに悪くなり始めました。

 客に聞こえる声で客の悪口を言ったり、不遜な態度で窓口応対したり。あげく、シフトや内部事務にまでケチをつけ、私が作業している近くで悪態をつくなどする始末。

 もちろん、私自身至らぬ点が多く、ご迷惑をおかけしています。しかし、ことシフトに関してはいただいたリクエストを反映したはずなのに真逆の文句言われるとは話が違うぞ?とやや不満です。

 自分の要求を通すために感情という原始的な手段に訴える。やってることは輩と変わりません。

 職員批判に関しては、知らぬ存ぜぬでスルーしています。反応してもさらに言い返されるだけでしょうし、そもそも悪口は言われている方が偉いですからね。上席ではなく末端の私に、しかも、直接言わないあたりその人たちの限界を感じます。まぁ、noteに書いている私も私ですが。


 もちろん、全員が豹変したわけではなく、ほんの一部の方だけです。ほとんどの方は依然大変優れた人格をおもちです。そんななかにいる悪い人たちは、ぜひとも地獄に落ちてほしいものですね。



3.狂乱する正職

 そんなわけで、日中は窓口業務に追われ、まともに着席などできない状態です。そうなると、内部事務や議会対応といった職員対応の案件は時間外に処理することとなります。

 残業は、8月終わりごろから続いているので、残業時の職員のテンションは日に日におかしくなっており、今日は3次会くらいのテンションに仕上がっていました。会話はもう半分ジャニーさん状態です。YOUやっちゃいなYO的な。アルコールは一滴も入っていないのに、居酒屋にいるような雰囲気が漂っていました。

 会話が盛り上がり、励ましあえるのは良いことですが、職員全員がおかしくなり始めていることはたしかです。

 


4.明らかに過労

 そんなわけで、色々ボロボロになってきており、大変です。月の残業時間は、休職前の水準(80時間)を超えそうで、なんだったら100時間も射程圏内になりました。未知の領域です。

 寝不足や疲れによる影響も明らかに出てきていて、今朝起きたときは、目が真っ赤だったのでびっくりしましたし、今夜は若干千鳥足(ふらふら)で帰路につきましたから。もちろん一滴も飲まずにです。

 集中力にも低下が見られます。タイピングのスピード/精度が落ちていますし、電話対応中に、一瞬問い合わせの内容が分からなくなったりしています。若干仕事になっていない感があります。


 職場関係がまだ崩壊していないという点では、前の所属よりはマシですけど、単純な労働時間の長さは、前と同じかそれ以上になっています。

 明らかに過労です。このままでは結構ヤバイので、明日は時間休とか取る予定です。宅配物の受け取りもあるし、しんどいし。

 


5.10月には落ち着くと信じて

 10月以降に申請されたカードは、マイナポイントの対象にはならなくなることから、来月にはカードの申請は落ち付くと見込まれます。

 また、「9月末まで」という呪いのことばから解き放たれますから、来月以降は申請以外の窓口も来客が分散されると踏んでいます。今度は「2月末まで」が呪いのことばになりそうですが…。

 受け取りは増加が見込まれますが、ほかの窓口が落ち着いてくれば余裕も出てくるでしょうから、十分対応できると思っています。


 弱音を吐きながらですけど、なんやかんやで半月は働きました。今が折り返し地点と考えるとげんなりしますが、できなくはないよなとも思います。

 マイナポイント特需による、一過性のものだよな!?これは9月だけの話だよな!?と信じながら、堪え難きを耐え、忍び難きを忍びながら働き続けています。



6.市役所窓口の未来

 今回の繁忙は、一過性のもの(だと信じている)ですが、いずれは市役所の全窓口がこのような状態になると思っています。しかも半永久的に。

 なぜ、そう思うかは下記の記事に書いています。


 未来の市役所窓口は、オンラインで手続きできない人が集まり、長蛇の列を作る。そして、窓口を占領して怒鳴るや語るやの大騒ぎ。そう考えると、わりと地獄です。そんな地獄がうちには早めに来ただけです。

 よって、市役所職員として働くのならば、こういった事態にも慣れておく必要があるでしょう。マイナポイント窓口を通じて、新しい時代の市民対応が経験できているのは、非常に恵まれていると思っています。


 マイナポイントが生むのは、デジタル化されたスマートな社会か、それとも中途半端なデジタル化の果ての地獄絵図か。


(追記)この記事を見直す段階で眠気がマックス襲ってきて、まともに見直しができませんでした。誤字・脱字・内容の抜けもれが多数あると思います、ご了承ください。

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