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音声ガイド出張録音!「円山応挙から近代京都画壇へ」

アコースティガイド・ジャパンのnoteへようこそ。
「円山応挙から近代京都画壇へ」音声ガイドの聞きどころの一つが、兵庫・大乗寺の副住職によるスペシャル解説!
制作スタッフが実際にお寺にお伺いして録音した、録りおろし音源です。
今回は、その出張録音レポ、少しお付き合いください。

ー大乗寺の客殿襖絵

「応挙寺」とも呼ばれる兵庫県の大乗寺。その客殿は、応挙をはじめ、呉春など門人13人による165面の襖絵で飾られています。
お寺のHPに大変詳しく紹介されているので、ぜひ後ほどご覧ください。(リンクはページ下部)
展覧会「円山応挙から近代京都画壇へ」には、その貴重な襖絵の一部が、客殿での配置そのままに展示されているんです。
(※東京展、京都展では出品される襖絵も変わります。)

これはぜひ、いつも襖絵を身近に見ていらっしゃるお寺の方にお話を聞いてみたい!それをガイドを聞く皆さんにもお届けしたい!
という事で、主催の朝日新聞社、大乗寺様のご協力で出張録音が実現しました。

ーいざ、大乗寺へ!

今回、快くガイドへの出演をお受け下さったのが、
大乗寺の山岨(やまそば)副住職。
お電話すると、城崎温泉に寄るといいですよ、とアドヴァイス頂きました。
なるほど、新幹線で東京ー京都、JR山陰本線の特急、ローカルを乗り継いでおよそ6時間超と、東京からは日帰りが難しい距離。
せっかくなので副住職のおすすめ通り、温泉に一泊(※自腹です)してから、翌日の午前中にお寺にお伺いしました。

城崎温泉駅から「タラコ色」と表されるローカル電車に揺られて約30分。
香住駅へ。

駅からタクシーで5分ほど。
大乗寺は、創建が天平時代に遡るという古刹。
苔むした石段を登り、山門をくぐると正面に客殿が見え、表玄関に鎮座する応挙の像が迎えてくれます。

まずは副住職自ら客殿の中を案内してくださり、襖絵の見どころをお話しくださいました。
「この角度から見ると人物の動きが違って見える」
「襖を開けて、二間続きに襖絵を見ると、こんな風に見える」
現地の空間で見るからこそ気付かされることばかり!外からの自然の光で見ると、色合いや感じる印象も違います。(※一部、作品保存のため複製画に置き換えられています)

そんな贅沢な時間をすごしたのち、音声ガイド用の録音へ。事前にお送りしていた簡単な質問事項を話題のきっかけに、自由にお話し頂く形で収録。特に台本もありません。
副住職は本当にお話し上手で、襖絵の見どころを、様々な視点からよどみなくお話しくださいました。東京展、京都展用に同じ話題を別のパターンで語ったり、面倒なお願いにも応えてくださり、本当に感謝ばかりです。

録音終了後、お寺を後にした帰り道。ああ、貴重な経験だったなぁと香住駅のベンチに座り、ふと見上げると…

応挙も、カニも満喫させて頂き、幸せな出張録音でした。

皆さまも機会がありましたら、ぜひ大乗寺へ!
なかなか難しいという方も大丈夫。「円山応挙から近代京都画壇へ」にお運びいただき、音声ガイドで山岨副住職のスペシャル解説をお楽しみください。大乗寺さんに訪問して、直接副住職のお話を聞いている気分を味わえますよ!(タカハシ)

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Twitter: @ADaudioguide
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