見出し画像

狡猾な危険ドラッグ

危険ドラッグと呼ばれる薬物があります。大麻や覚せい剤に似た化学構造ですが、覚せい剤などに比べて価格が安いのが特徴です。ワンコインで手に入るものも多く、若年層でも余裕で購入できてしまいます。

更に危険ドラッグの恐ろしい所は、芳香剤や入浴剤、お香、アロマ、オイルなど身近なものに偽装して売られているということです。いわゆる美容に関係するものに偽装しているため、「キレイになれる」「やせられる」など言葉巧みに若い女性を狙うのです。

カラオケボックスなどに置いてあるサービスのキャンディーの中に危険ドラッグが含まれていて、それを食べていた高校生が知らず知らずの内に薬物にはまっていく。こんなシーンをドラマなどで見たことがあるかも知れませんが、現実ではそれ以上に狡猾なあの手この手で偽装して若年層の身近にせまっているのです。

タダで何かが提供されていたら、まず冷静に考えてみましょう。どうしてタダなのかと。それはタダで配ることがあちらの利益に繋がるからです。タダほど高いものはない。今も昔も真理なのではないでしょうか。

危険ドラッグは、前述したように化学構造を変えている物質であり、薬物の成分を特定することが難しいです。つまり、危険ドラッグを使用して中毒症状を起こした場合に、運よく病院に運び込まれたとしても対処できずにショック症状を起こして最悪の結末に至ることもあります。

キレイになりたい。やせたい。そんな気持ちに付け込まれて、気付いたら薬物依存になり、薬を手に入れるために風俗などで働き始める。この知らず知らずのうちに近づいてくる薬物の脅威を回避するには、普段から自分で気を付けることです。友達や先輩から勧められたとしても、よくわからないモノは買わない、使わない。人からタダでモノをもらわない。

普段からご家族でコミュニケーションをとることはとても大事です。息子さんや娘さんの様子に妙なところがないか、近頃見たこともないパッチを体に張ったり、部屋でよくわからないキャンドルを使ったりしていないか。

心配なことがあるときは、私たちにご相談ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?