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SIerから秘密計算エンジニアになったきっかけは?ーー市川渉さんに聞く!

秘密計算の会社で働く人とはどういう人なのだろうかーー。
Acompany編集部では、Acompanyで働く”ひと”を紹介する連載企画「What are the people at Acompany like?」を開始する。
今年、秘密計算は新聞やwebメディアを通じてようやく明るみになった。「プライバシー保護とデータ活用の両立」に向け、一歩前進したと言えるだろう。
とはいえ、Acompanyはスタートアップ。まだまだ未熟だ。エンジニアはもちろんのこと、事業開発(BizDev)やMarketingなど、さまざまなポジションで人材を求めている。
そこでAcompany編集部では、編集部員から見たAcompanyで働くひとを紹介。ほんの少しでも気になっている方は参考にしていただきたい。

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市川渉
1994年神奈川県生まれ。大手SIerを経て、2021年2月にAcompanyへジョイン。秘密計算エンジン「QuickMPC」のエンジン部分を主に手がける。

※こちらの記事は2021年11月17日に公開しており、記載されている情報が異なる場合がございます。

なぜ「秘密計算」に興味を持ちましたか。

「セキュリティ」に興味を持ったことがきっかけです。はじめから「秘密計算」という単語を知って入社したという訳ではないですね。
そもそもなぜセキュリティに興味を持ったのかというと、セキュリティって何だかよく分からないじゃないですか。絶対に必要なもののはずなのに、中身がよく分からない。外部に中身を全く公表していないんですよね。このまま何も分からないままも嫌だなと、仕事で結びつけようと思いました。
それに当時、転職を考えていた時期でもあって。たまたま転職サイトを見ていてAcompanyに出会いました。セキュリティ関連の仕事を探していたら出てきたと。
転職活動をして、たまたまAcompanyに出会って、たまたま秘密計算に出会って、そして入社して、今に至るといった感じなんです。
「たまたま」で秘密計算エンジニアになってしまったという(笑)。

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セキュリティに興味を持ち、Acompanyへ入社。ギャップはありましたか。

当たり前のことですけど、「秘密計算=セキュリティ」ではないです。
秘密計算を用いて対象となるシステムのセキュリティを高めることはできるが、セキュリティそのものではない。なので今、当時考えていたセキュリティドンピシャの仕事をしているかと言われるとそうじゃないんですよね。
しかし、秘密計算は「暗号」ではない面白い技術。データを暗号化したまま計算できるという点は、類を見ない面白さだと感じています。
一般的にデータを暗号にする時、その都度暗号化してデータを生データに戻して分析する必要があるんですが、秘密計算を使えば暗号化したままでも分析できる。この点が本当に面白いなと思っていますね。
今後はAcompanyで開発した秘密計算エンジン「QuickMPC」の機能拡充で機械学習もできるようになるため、使える幅がどんどん広くなっていくと思います。個人的にはアンケートや投票など、実際のデータは隠したいが分析したい需要に応えることができる技術だと信じています。

そもそもエンジニアになったきっかけは。

大学入学時の進路選択ですね。情報系の学部を選択して、そこからプログラミングを始めました。
本当は運動生理学を考えていたんですが、受験時に「これからはプログラミングの時代だ」ということで、情報系の進路を選択しました。運動生理学にはいつでも戻れるけど、情報系は今しか学べないかなと、そう考えたことも影響していますね。
こう言いつつも、本格的にプログラミングを本格的に触り始めたのは大学卒業の直前ですね。前職、つまり新卒で入社した時は行政や大手企業のシステムを作るSIerでした。前職に就職する前に、論文を書く必要もあってようやく本格的にやり始めたという感じです。
今はもはや趣味みたいになっていて。まさに職業病というやつです(笑)。

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 趣味といえば、アニメや漫画が好きとか。

結構好きですね。アニメ見たり、漫画読んだりは貴重な時間です。
どうしても職業病で、何かしつつプログラミングのことを考えてしまっている。職業病だから仕方ないと言えばそれまでなんですけど、何も考えない時間って重要だと思うんです。その時間が、自分の中ではアニメや漫画読んでいる時間なんです。
中でも最近はベタですが『鬼滅の刃』がよかったですね。誰かに感情移入するとか、作者が好きとかではなくて、ストーリー性からアニメや漫画を見たり読んだりすることが好きで、鬼滅はちゃんと完結してくれたなと。対して、伏線を作中で張りすぎて作者が回収できなくなってくる作品はあまり好きではないですね。描いていて苦しそうだなと思ってしまったり。やっぱり、作者の思いのまま完結する作品が一番読んでいていいですね。

その他にも、料理やDIYについてもよく話していますよね。

料理はビーフストロガノフをどうしても作りたくて始めたのがきっかけですね。今では休日にケーキなんかも作っています。こだわるととことんこだわってしまいますね。
DIYも同じです。実家のウッドデッキを設計から実際にモノにしたり、配線工事するために電気工事士2種の資格を取得したりと、趣味が趣味の領域を超えてしまっていると(笑)。
一個のことにこだわったら、そこからだんだん幅を広げて、今に至ると。

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仕事をする上で気をつけていることはありますか。

バグらせないことと、綺麗なプログラムを書くことです。
バグは誰だって嫌じゃないですか。それに医療システムの場合だったら、このバグで人の命を左右する可能性もあります。医療システムではなかったとしても、小さなバグでシステム全体を左右する場合もある。そんなことを考えながらテストを繰り返すなど、バグが出ないための工夫をしています。
もう一つの綺麗なプログラムは、自分だけ分かるようなプログラムを書かないということですね。自分だけが分かるコードを書いても、コミュニケーションが取りにくくなるだけ。一緒に仕事をしている仲間にとって分かりやすいコミュニケーションをするためにも、使っている言語がわかる人が見たら分かるようなプログラムを書くことを意識しています。

どんな人と一緒に仕事がしたいですか。

私が気をつけていることでもあるんですが、やはりプログラムを書くことを大事にしている人と一緒に仕事がしたいですね。綺麗なプログラムを書く人が仕事仲間だといいな。
一方で、投げやりだったり、人任せなソースコードを見ると、土足で踏み荒らされているような感覚を覚えますね。
これは時や場所をわきまえることと同じだと思います。仲間と一緒に仕事をしていく上で、分かりやすいコミュニケーションは本当に大事です。プログラムで適切なコミュニケーションさえ取れていれば、独り言が多くても、日本語が通じなくても気にならないです。
本当に集中したい時は在宅で、メンバーとコミュニケーションを取りたいときやリフレッシュしたいときはオフィスでと、柔軟にワークスタイルを使い分けることができるので、独り言はあまり気にならないですね(笑)。

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編集後記

「作者の手から作品がこぼれ落ちていくのをみたくない」と苦笑いする市川さん。『鬼滅の刃』のように伏線を回収し、作者が終わりたいように話が完結できる作品は読んでいて面白いが、長く連載が続いてしまっている作品は「個人的に」好きではないという。本当に『HUNTER×HUNTER』はいつ完結するのかと盛り上がった思い出。(はまだ)


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