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年収700万円OLが突然のコロナ無職、戦いのはじまり

まさか当事者になるとは思ってもいなかった。

世界で猛威を振るう新型コロナウィルス。
見えない敵への恐怖、連日流れるコロナ一色の報道、
感染への不安はもちろんあるし、万全の対策をしているけど、
どこか他人事だと思っていた。

が、2020年4月末
心の支えだった仕事をコロナに奪われた。


自己紹介

私は34歳。独身の会社員。彼氏はいたりいなかったり。
結婚願望はなく、都内でおひとり様生活を満喫。
やりがいのある「仕事」と「仲間」さえいれば良い。
キツイ仕事ほどワクワクする根っからのM体質。

エンタメ業界で4年、その後IT業界に転職。
いずれもBtoCのマーケティングディレクターとして、
上流から下流まで一気通貫で、楽しく社畜生活を送っていた。


【業績悪化】希望退職の募集

2020年3月、緊急の全社会議が行われた。
社員は皆テレワークで社長の話に耳を傾ける。

「希望退職を募ります。
 対象は全従業員。予定人数は50人。
 予定人数に達しなかった場合は、退職勧奨を行います。」

震えた。
全社員の2/3にあたる規模の人員整理。
残った30人で何ができる?

この時、私は他人事としてとらえていた。


チャット上のカオス

「ねぇねぇ、手をあげる?このまま残っていてもリスキーだよね。」
「コロナ禍の転職活動は、厳しいよなぁ。」
「希望退職には手をあげないで、次決めて辞めるのが一番賢いよ」
「△△くんと〇〇さんは希望退職だすらしいよ」
「ここだけの話ですよ。実は…」

あなた、井上公造さん?極秘情報を持ち込む社員も現れる(笑)。
探りの達人も現れ、仕事では知ることの出来なかった一面も知れた。

「あおいさ~ん、本当のこと知ってるんでしょ?この先どうなるの?」

チャット上での探り合いは加速。
みんな空気感とか色んなことが掴み取りずらいテレワークでは
人をどんどん不安にさせていた。

でも私は、希望退職を他人事として向き合っていなかった。


退職勧奨

希望退職は、50人に達しなかった。
そのため個別面談が極秘で設定され、退職勧奨がはじまった。
当時の私は、コロナ対策のプロモーション企画や運用に追われながらも
充実したテレワーク生活を送っていた。

が、社長から極秘の個別面談の連絡が届いた。

「今後について、話がしたいのでお時間ください。」


心臓が止まったよね。
グワッっと全身の血液が頭に上る異様な感覚を感じた。
なぜ?なぜ?なぜ?
いやいや…何かの間違いだろう。いつもの戦略MTGだよ。
落ち着け。落ち着け。落ち着け。

個別面談

 社長より
本当によくやってくれてるよね。
だけど想像以上に悪化してしまった。キャッシュが持たないんだよ。
このままでは倒産。銀行からの借入条件の1つが人員削減なんだ。
うちは全て自社サービスだろ。
開発メンバーには残ってもらわないと、サービスの継続はできない。
Webデザイナーも同じだ。
もちろん、C事業が成功できたのも、君の活躍があったから。
若手もうまく育ててくれて、一人前になったよね。
これまでの貢献には本当に感謝しているよ。経営陣もみな同じ意見だ。
だけどね。コロナで先が見えない。いつ抜け出せるか見当もつかない。
だから、最低限の運営で体力回復しないと後がないんだ。
このような事態になって本当に申し訳ない。理解してほしい。
この時間は【退職勧奨】の時間です。


なぜ?私だったのか

「社長、なぜ私が対象なのでしょうか?」

消去法になっちゃうんだけどね。
 ・開発やデザイナーがいないと、サービスが止まる。
 ・マーケは、とりあえず若手に頑張ってもらえばいい。
 ・営業職はね、こうゆう時って不利だよね。しかも給与が高いと。
だから理解してほしい。考えてもらいたい。会社の再建のために。

「今なきゃ困るもの」「今必要な人」には該当しなかったんだな。

その後の社長から話は、ありふれた言葉だけが並んだ。

コロナ無職デビュー

こうして私は希望退職の仲間入りをし、2020年4月末日で退職。

私のプライドはズタズタだ。
 ・好きな仕事を奪われ、コロナ禍での転職活動
 ・退職勧奨の対象者だったことの恥ずかしさ
 ・自分の存在価値とは? 海底深くまで落ち込み
 ・情緒不安定なのだろう、勝手に涙があふれだす
 ・真夜中の暴飲暴食で、過去最高の体重におののく

乱れた心のまま、慌ただしく引継ぎをした。
もう何もない。
何もできない 。
喪失感がハンパない 。
社会に必要とされていない自分。
負のスパイラルに陥り、荒れ狂った生活を送る (´;ω;`)ウゥゥ...
…と思っていたけど、負の時間は1週間も続かなかった(笑)。


救世主っているんだよね。ご縁ってあるんだよね。

Webライティングの師匠から
『ライティングカレッジを開講する』とのお知らせが届いた。
絶妙なタイミング。この状況を見ていたの(*'ω'*)? 

Webライター
 ・今までの経験を活かせるよね。
 ・コロナ禍で転職活動も微妙。
   これまで体得したマーケを、一から学びなおして成長できるチャンス!
 ・武器を手に入れたら、定年に震えることなく老後も安泰。
 
すごく楽しい未来じゃない( *´艸`)!?
決して安い金額ではなかったが、やる気スイッチONで速攻で申し込んだ。

これも運命☆彡
アフターコロナで羽ばたくために、
フリーランスの「マーケ×Webライター」として、始動準備に入った。

想像以上に忙しくて、毎日ゾクゾクしているよ❤

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