住む場所を選ぶことは生き方を選ぶこと
前回の記事でも書いたように、
私は、葉山に移住してきて、本当に良かったと思っている。
移住してきた人たちと話をしても、
やはり葉山という地に満足している人、
ここでの生活に充足感を覚えている人が多い。
一方で、ずっと葉山で生まれ育った方とも話をすることがある。
そうすると、実は移住組よりも満足度は高くないし、
不満が多く出てくる。
それは、もちろん、全員が全員そうではないだろうし、
子供の頃から住んでいるからこそ見えているもの、しらがらみなどもあるのだろうと思うが、これは、実は葉山に限ったことではなく、
自分の意思とは関係なく、そこに生まれたから、そこに住んでいる人に多い感覚なのかなと、最近思うことがある。
そんなことを考えていた時に、自分の中で気がついたことが、
「あ、住む場所を選ぶということは、自分自身のありたい生き方を選ぶことなのだ」
と。
社会人になってから、何度も引っ越しを繰り返していた。
お給料が上がるたびに、会社に近い場所に住み、最も働いていたときが最も会社のそばに住んでおり、徒歩15分の場所だった。
それは、お給料を上げたい、認められたい、とにかくがむしゃらに仕事がしたいという欲求を満たすためには、働く場所にいかに住む場所を近づけるかが重要だったからだ。
30代になって、昇進すること、お給料を上げることが人生の第一優先事項ではなくなったのをきっかけに、また住居が会社から離れた。
とはいっても、電車含めてドアtoドアで30分なので、離れたとは言い難いかもしれないが、それでもかなりの心境の変化だった。
そして、コロナになって、リモートワークが認められるようになり、
会社から物理的に開放されたとき、
住む場所と自分の理想とする生き方が完全に一致したのだ。
私はアウトプットすることがとっても好きだ。
考えるより先に行動してしまうタイプだし、
何か新しいことに挑戦することも好きだ。
そして、面白い人たちと一緒にいることも好きだ。
だけど一方で、海を眺めて、ああ、綺麗だなーと感じる時間も欲しいし、
のんびり本を読んだり、YouTubeを見たりする時間も必要だ。
そして、30代は家族との時間を何よりも大切にしたいと思っている。
それを両立させてくれる場所が、
千代田区や新宿区といったアドレスではく、
葉山だった。
今まで、「家」というのは眠りに帰る場所、ものを置いておく場所、という意識でしかなかったが、「家」は理想的な生き方を実現するための行動の拠点であるし、なによりも中心的な役割だ。
リモートでできる仕事が増え、シェアハウスや多拠点生活など暮らし方も多様な選択肢のある時代だ。
この記事を読んでくださっている方で、
なんとなく今の生活にモヤモヤを感じている方がいれば、
可能であれば思い切って住む場所を「憧れの場所」に変えてみるのはいかがでしょうか。
理想とする人生に少しでも近づけるかもしれません。