博士の「こわさ」をくぐってみて #ポスドク総研
博士号は昔から「足の裏の米粒」と表現されることがあります。
その心は、
「取らないと気持ち悪いけど、取っても食えない」
はじめに
今回の記事を書くにあたって
「自分が偉そうに博士についてなど語れるのだろうか」
と結構ためらいました。
私の場合、博士号取得までには単位取得退学を経て、通算7年以上かかっていますし、生活面をはじめ、周りの方々の多大なるご支援・ご協力のもと(本当にありがとうございます)、ようやく要件を満たせたという実際だからです。
「博士」と言うと、初対面の人に思いのほか尊敬されたり、場合によっては「住む世界が違う」的に、若干引かれることすらあるのですが、大学院の博士課程というのは、私にとってはむしろ、
「自分がまったく、大した人間ではない」
ということを痛いほど思い知るために、必要な期間だったように思います。
まだ世界の誰も知らないことを論文にして出す、というのは、深さの分からない真っ暗い谷に身を投げるようにも感じましたし、本気で
(こわいぃぃ!!)
とトイレで泣きながら論文を書いていた時期もありました。
それでいて、博士号を取ったら輝かしい未来が急激にパァっと開けるのかといったら、そうでもありません。
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