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【教育】【学習】学力を上げるための「片付け」のススメ

こんばんは。アカデミー神戸進学会の西富です。

今回は「学力を上げるための片付けのススメ」というテーマで書いていこうと思います。

いつも抽象的な内容が多いんですが、今回は結構実践的です。
生徒にも、保護者の方にも参考にしてもらえると思うので、是非読んでみて下さい。

記憶力が良い人は片付けが上手い

僕はこれまで500人以上の生徒の勉強を間近で見てきました。
その中の経験則として

記憶力が良い人は片付けが上手い

というのがあります。

実は片付けってものすごく知的な作業です。
あとから詳しく説明しますが

記憶するということは知識を片付けること

です。だから

部屋の片付けが上手い人は、知識の片付け(=記憶)も上手い
簡単に言うとこういうことです。

ということで僕はよく生徒に

自分の部屋片付いてる? え?片付いてないの? 帰ったら片付けること!

とよく言ってます。

自分の部屋は片付いてないにも関わらず です(笑)

いや、本気出せばいけるんですけどね。

言い訳しておくと、
今回テーマにしたいのは「常に部屋がキレイか」ということではなく「片付けをする時に何を考えてしているか」ということです。


それは「隠す」と呼ぶ

そもそも片付けというのは「見た目をキレイにすること」ではありません。

「使いたいモノを、使いたい時に、すぐに出せるようにすること」です。

僕は面倒くさがりなので、教室がすぐに散らかってしまいます。
(生徒が使うスペースはそれなりに整理しています。講師側のスペースがヤバい)

かつての上司には

教室は常にキレイにしておきなさい

とずっと言われていました。まぁそりゃそうですよね。

来客がある時は失礼にならない程度に見栄えを良くしていたんですが、
その上司に

それは「片付ける」ではなくて「隠す」と呼ぶんだよ

と言われて

確かに!

と思ったのを覚えています。

だから部屋を片付ける時も「見た目をキレイにすること」を目標にしてはいけません。

あくまで「使いたいものを、使いたい時に、すぐに出せるようにすること」が目標です。


部屋を片付けるコツ

ということで、生徒の皆さんは部屋を片付ける時に以下の2つを意識してみて下さい。たった2つです。

①いつ使うのか?
②何と一緒に使うのか?

この2つです。

例えば文房具を片付けることを考えてみます。

シャーペン勉強する時に使うので、机にあった方が良いですね。
どんな勉強でも使うので、机の上にペン立てでも置いて、そこに入れておいた方が良いかもしれません。

シャーペンと一緒に赤ペンや定規も使うことが多いです。
だからこれらも一緒に置いておくのが良いでしょう。

コンパスも勉強する時に使うので、机のあたりに片付けますが、作図する時にしか使いません。あまり作図することは多くないので、これは机の引き出しとかでも良いですね。

作図する時分度器や三角定規も一緒に使うことが多いです。
これらもコンパスと同じところにあった方が便利です。

こうやって

①いつ使うのか
②何と一緒に使うのか

を意識して、どこに片付ければ一番良いかを考えてみましょう。


箱を買ってこよう

さらに上手に片付けるには、箱があると便利です。
100均に行けばいい感じの箱(カゴ?)が売ってます。

箱を買ってくれば片付けがラクになります。
例えば

運動用の服を入れる箱
イヤホンや充電器をしまっておく箱
マンガを封印するための箱

みたいな感じです。むしろ

先に箱を買っちゃう

とかでも良いと思います。
後からどの箱に何を入れるか考えて片付けていっても、それっぽくはなります。

知識を片付けるコツ

さて、部屋がキレイになったら、それを勉強に活かしていきましょう

例えば社会や理科なんかは、覚えることがたくさんあります。
これを上手に記憶している人は、何をしているかと言うと

①いつ使うのか
②何と一緒に使うのか

を考えています。片付けと全く同じです。

例えば聖徳太子という言葉を覚えようと思ったとき
記憶するのが得意な人は
この知識をいつ使うのか?
を考えます。

すると
・2週間後のテストで使う
みたいになりますね。

ならばこの知識は2週間保たないといけないワケですから
すぐに無くなりそうな場所
に入れておくワケにはいきません。

何度も唱えるとか
何回も書くとか
1週間後に復習するとか

脳みその奥底に収納するために、何か工夫を考えなければいけません。

記憶するのが苦手な人は
いつ使うのか?
をあまり考えない傾向があります。

今覚えてればおっけー

みたいな感覚で勉強している人も多いです。
そういう人はまずいつ使うのかを考えるクセをつけましょう。

次に
何と一緒に使うのか
を考えます。

聖徳太子という言葉の場合
冠位十二階・十七条の憲法・推古天皇・摂政
などの言葉と一緒に使われることが多いですね。

だからこれらの言葉も同じところに片付けないといけません

推古天皇の摂政であった聖徳太子は冠位十二階や十七条の憲法を制定した

みたいにひとつの文章にしてしまうのもアリ。

聖徳太子・推古天皇・摂政・冠位十二階・十七条の憲法

ぐらいでも良いでしょう。とにかく同じところに片付けることが大事。


記憶にも「箱」がある

片付けで100均の箱が便利という話をしました。

記憶でも「箱」は便利です。

例えば高校日本史を勉強する人はまず時代の順番を覚えて下さい。

今さら時代の名前なんてテストに出ないでしょ

と思うかもしれません。確かに出ません。
でも時代区分というのは「箱」としてとても便利です。

例えば
藤原氏・摂関政治・院政・平清盛
これらの言葉は全て「平安時代」という箱に入れておきます。

源頼朝・北条氏・執権政治・御成敗式目
などは「鎌倉時代」という箱に入れます。

この知識はどこ箱に入れようか?

これを意識するだけで記憶効率は劇的に上がります。


箱の中に箱がある

高校レベルの勉強だと1つの箱では足りなくなる時があります。

例えば高校日本史の江戸時代は受験でも最頻出の時代で、その分覚えるべき用語の数もたくさんあります。

単に「江戸時代」という箱を用意するだけでは知識が片付けきれず、
結局「江戸時代」という箱の中身がぐちゃぐちゃ
ということになってしまいます。

そういう時は箱の中を区切るための箱も買ってきましょう。

江戸時代という箱の中に
武断政治期・文治政治期・4大改革期・幕末期
という4つの箱を用意します。そして

武家諸法度 → 武断政治期
新井白石  → 文治政治期
寛政の改革 → 4大改革期
大政奉還  → 幕末期

みたいな感じで知識を片付けていきましょう。

こうやって箱の中に箱をつくることを知識の階層化と言います。
高校レベルの勉強でも上手に記憶していける人はこの知識の階層化が上手い人が多いです。

知識の階層化を練習するためにはマインドマップという方法もオススメです。

マインドマップについては興味がある人は下のリンクを見てみて下さい。

まとめ

今回は「学力を上げるための片付けのススメ」というテーマで書いてみました。
とにかく覚えておいて欲しいのは

①いつ使うのか?
②何と一緒に使うのか?

です。
まずは部屋の片付けから!やってみて下さい!

【アカデミー神戸進学会】
神戸板宿・宝塚山手台にあるコーチング型個別指導の専門塾です。「学習のプロ」が生徒の学力を細かく観察・分析し、学習法・計画法・キャリア形成に特化した指導をしています。 noteでは塾生向けに学習法・受験・進路・キャリアについての情報を 保護者の方向けに教育・受験・キャリアについての情報を発信します。

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