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好みのタイプと聞かれても

女性の好みを聞かれても、これがなかなか答えにくい質問なのだ。昔は石原さとみライクな黒髪女子が好ましいなどと放言したこともあるが、顔よりも中身やで!しかし池田エライザは最高だな!『ナラタージュ』の有村架純も捨て難い...と、ブッタも裸足で逃げ出すレベルの暴論を吐いたのも、つい先々週の出来事である。

結局確固たるポリシーなどないに等しく、その時々の気分、タイミング、シチュエーション、話題、飲む酒、食らう飯、話す相手次第で好みなぞ秋の空の如くいかようにも移ろう。異性への好みはその程度の皮相な価値観でしかないわけだ。「惚れた女がタイプなのさ」―したり顔でそう嘯く輩もいる。僕のことだ。

これまで好きになった女性の共通点を反芻しても、まあ性別くらいしかない。さりとて誰でも良いというわけではないのが、この問題を一層複雑化させていく。僕にも僕のことが解らない。解るのはせいぜい、好みは常に変わる、その事実はいつも変わらないということだけかもしれない。

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