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履歴3ーニューヨークで初の起業ー自社ブランド設立

こんにちわ!ニューヨークでファッションデザイン17年、あつPっす!

昨日に引き続き、私のニューヨークの履歴をお伝えしていきます。

キャサリンマランドリノで、

パンチの効いたグー、強い、セクシーな女性像のデザインを磨き、

クラブモナコで、

働く女性のフレキシブルなデザインを学び、

そんなこんなで、

次に興味が湧くのはやっぱり、

起業でしょ〜〜!!

というわけで、キャサリン時代に一緒に働いていた

日本人女性、通称じゅんPと一緒に、

IDEEEN NEW YORK (アイディーンニューヨーク

というブランドを立ち上げました。

その頃、エッジが効いたものが足りないな、

私達の着たい服がないな、ってことで、

さらなるパンチを効かせた、私達の思うところの、

強い、媚びない女性像を作りあげようという想いを込めたブランドです。

普通の形から、少し違和感のある感じのものを作るのが好きでした。

構造とか、シルエットに強い二人だったから、

ほぼ全品コテコテの個性がみなぎっていました、笑。

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キャサリンでコレクションを作るまではほぼ全行程は経験していたので、

物を作ることについてはモウマンタイウシシでした。

お手の物です。 

キャサリン自体、小さい会社だったので、ノウハウは存在しない。

彼女が、やりたいことをぶん投げてくるから、あとは

どうやって形にするかをひたすら考えて(考える時間もなく)

実行するだけ。

サンプルができたら、ルックブック(シーズンごとのカタログ)

を作って、(こんなの→)

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これねえ、2008春夏コレクション、だったかな。

カバンも、靴も作ったんよ〜〜

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これは2008秋冬コレクション。

ニットとか、コートもこだわりを詰め込み詰め込み作ったんよ〜

かわゆいでしょ?(無理やり?)

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2009 春夏〜。この辺からコンペに受かって、ニューヨークファッションウイークに

出させてもらえるようになって〜

イギリスの大きなデパートも買ってくれるようになって。

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これも2009秋冬かな。

ここでいきなりWWDっていう、一番大きなファッションの新聞の

表紙を飾ったんですよ〜〜

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あ、そうそう。pop-up storeもニューヨークの

ミートパッキングで出したんですよ。

本当にラッキーだったろいうか、色々な人が助けてくれて、

素晴らしい体験をさせてもらいました。

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そんなこんなで結構手間暇かけたごってりしたデザインを

作っていたわけなんです。

自分たちでたまにパターンも引いたり。

ここで一番勉強になった、というか楽しかったのは、

色々な才能を持っている個人と一緒に働けること!!!

グラフィックデザイナー、ヘアー、メイク、スタイリスト、

フォトグラファー、バイイングエイジェントの人、セールス担当、

パターンメーカー、工場の人たち、モデルエージェント

などなど、


グラフィックデザイナーってさ、ブランディングも考えたり、

その文字でどんな印象を出すか、なんて考えたりもしてさ。

もう細かいところへのこだわりがすごいんだよね。


モデルも、選ぶモデルによって、世界観が全然違うから、

モデル選びも楽じゃない。

綺麗ならいいってもんでもないんですよね。

特定の色、形が似合うモデルもいれば、

似合わないモデルもいる。

だから、ピンポイントでその服を一番綺麗に見せることができる

モデルちゃんを見分ける目、その個人が持つ雰囲気っていうのが

なんとなく見定められるようになった。


ヘアー、メークもさ、全部のコレクションと統一感を持たせ、

かつ服を引き立たせるもの、で、ブランドにあったもの〜

なんていうと、もう鼻息荒くなってくるよね。

セールスも、プレスの人も、本当に色々な強みと特技をみんな持っているな〜

って感動した!


これらの出会いは、今でも続く友情になっています。

やっぱり何かを一緒に作り上げる感動っていうのは、

死ぬまで味わい続けていきたいな〜って思っています。


自分のブランドをやっていた頃は、まだ若造だったから、

人から求められるものを考えたり、

個人がどう見えるか、っていうことよりも、

自分が何を作りたいか、どんな世界観を出したいか、

みたいなところにフォーカスしちゃっていた。


当時の自覚はなかったけど、今思うというのも恥ずかしいのだけれど。

で、いろいろまだ学びたいことを発見して、次のステージに。。。

ここで学んだのは、

* 何事も、一人では成し遂げられない。というか、人と一緒にやったほうが断然面白い。

* チームワークは必須。

* 人間いっぱいいるけど、本当にそれぞれ色々な個性と、タレント(強み)を持っている。

* 自分たちで作りたいと思う服を作っていても、お客様のニーズを考えることはとても大事。

* 小さいブランドで、少なめの商品数でコレクションを作り、伝えたいメッセージを伝えつつ、売り上げを継続的に上げていくことは、かなり難しい。

* 人によって、似合うもの、似合う色、似合うシルエットが全然違う。

完璧に見えるモデルですら、似合わないもの、似合うものがある。


もう本当にね、起業して、全部自分たちでやらないといけないとなると、

すっご〜〜〜い色々なことを学ぶのよ。

ここには決して書ききれないぐらい。

でも、もっともっと勉強したくなった。

で、仕事をするって、お客様のことをもっともっと考えて、

幸せになる人を増やすことなんだな〜ってしみじみ感じました。


そんなわけで、

また会社に勤め直します、まだまだ続くよ〜

生きているって素晴らしい〜

ではまた!


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