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森の自然かんさつ会|イベントレポート

2024年6月16日(日)曇り
開催場所:油山市民の森エリア
参加:22人

◆内容
油山で活動をしている「油山自然案内人の会」さんと一緒に生きもの観察や森の中のふしぎ発見をする内容となっています。今回は「梅雨前の油山を楽しもう」をテーマに、森の中を散策しました。

めちゃめちゃ身近な「オオバコ」。今回はこのオオバコがおもちゃへと変身します。

オオバコは車が走る道路の隙間から顔を出したり、人や動物が歩くところでいくら踏まれていたとしても、その場所に根強く生きている植物です。

普段、オオバコが生えていることを意識していませんでしたが、ちょっとした道のわきにこんなにたくさん生えていました。

「オオバコ相撲」という遊びをご存じでしょうか?
地面に葉を広げているオオバコをよく見てみると、細い茎が空に向かってピョンっと伸びています。これは「花穂」といって花の集合体です。この花穂がついている茎をちぎり、相手の茎と絡ませてどちらが強いのかを試す遊びです。

茎と茎の引っ張り合い。どのオオバコを選んで挑むのか…参加者の方たちはじっくりと悩んで選んでいました。

今の時期、ニホンアカガエルとシュレーゲルアオガエルなどのおたまじゃくしたちが「カエルの姿」へと変化していく時期です。センター横のカエル池にはニホンアカガエルのオタマジャクシが住んでいます。じっくりと探してみると、オタマジャクシは水の中。でも、カエルの姿になっているものは壁にじっと張り付いていました。

センター横のカエル池
水の中には足の生えたオタマジャクシを見つけることができました。

水の森に行く途中、桜の木の横に大きな石が立っています。その石をよく見てみると、様々なコケ植物が生えているのですが…その中にひときわ大きく成長している植物がありました。

「これはね、石から生えているど根性ツツジなんですよ」

みんなで、ど根性ツツジを観察。苔のクッションの下をみてみるとしっかりと根を張っていました。こんな環境で生えてくるのにびっくりです。

ど根性ツツジを観察中

くすの広場では、私たちの周辺に生えている植物の話を聞きました。

よく似ているヒメジョオンとハルジオン。花だけ見るととてもそっくりですが葉っぱが茎にどうついているのかで見分けることができます。

あっという間に2時間の散策は終了です。今回の観察会では森の中の生きものたちと触れ合うことができた活動内容でした。

写真:油山自然案内人の会・センタースタッフ
文:ABURAYAMA FUKUOKA自然観察センター 岩間杏美


ABURAYAMA FUKUOKAについて

牛や羊などの動物とのふれあいの他ショップやアクテビティが盛りだくさん牧場エリアと、油山のワイルドな自然を感じられる市民の森エリアの両方の魅力を味わうことができる施設です。
それぞれ入口が異なりますのでご注意ください。

「全体MAP」左下が牧場エリア、右上が市民の森エリア※衛生管理上牧場エリアは許可なしではペットの同伴ができません→メンバー登録で一部エリアが同伴可能になりました
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