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見出だす者と見出だされる者ー天才の受け皿ー

↑こちらの作品はボッティチェリの《春プリマヴェーラ》の一部分拡大です。初期ルネサンスの代表的な作品です。

ボッティチェリは、15世紀末~16世紀初頭イタリアのフィレンツェでメディチ家という財閥に才能をかわれて、何百年も後世に残る作品を残しました。

ルネサンスは古代ギリシャローマを手本に
人間性の回復を目指した芸術活動や時代のことを指します。
中世からおよそ1000年の間キリスト教色が強かった西ヨーロッパも、15世紀ころには航海術の進歩で東方との貿易も活発化、商業で富を築いた裕福な市民が現れます。
彼らは“芸術家”に絵を描かせ飾り、
庭に飾る為に彫刻を掘らせました。

このころから、“芸術家”という概念が生まれます。
これまで西ヨーロッパは
キリスト教の教えに縛られていていましたが、
裕福な市民は“芸術家”たちに
“芸術”の本質、個を主張することに
自由を与えたのです。

こうして
天才の受け皿が整っていたんですね。

天才もひとりでは世の中に知ることはないのでしょうね。

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