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実に協力的なA型子どもたちに脱帽するしかない

女性たちのグループに血液型レクチャーを行ったときのこと。「A型の人は、チームワーク重視で協力的です」と話しました。するとひとりの奥様が、「うちの主人、全然協力的じゃないですけど」と、納得できない様子です。まあ確かに、大人になると、その気質の表れ方は少し複雑になります。しかし、子どもはもっと素直です。だから、子どもたちの話しをしてあげることにしました。

私どもABOセンターでは、子どもたちの行動観察を長年行っていますが、A型の協調性というのには、感激するぐらい目を見張るものがあるのです。先生が「こうして下さいね!」と約束事を言い渡すと、多くの子どもたちはあまり聞いていなくて、好きなことをテンデンにやってしまうのに、A型さんに限っては、健気なぐらい守ってくれます。

この性質を、単に"ルールに忠実"っていう言い方で終わらせてしまうとちょっと違うんで、そこにあるA型の本質とは、「協調性」であり、A型的な”思いやり”にも繋がるのです。人が集団で行動するとき、周囲と協力し合うという気持ちが自然に働くのですね。

現在も啓蒙活動を続けている、インドネシアの園児たちを観察したときのことでした。そこでもやはり、A型さんたちの協調性はみごとに発揮されていました。そのとき私たちは、こんな実験をしてみたのでした。

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教室がきれいに片付いている放課後に、各グループごとの子どもたちに集まってもらい、子どもたちの目の前で、わざとオモチャや道具類をちらかします。そして、それを、元あった場所に片付けてもらおうというものです。

子どもたちには、私たちが何をしようとしているのかを全く説明していません。だから、せっかくきれいにしまってある箱を、私たちが無造作にひっくり返しているのを見て、「この人たち、いったい何やってるんだ?」って感じで、キョトンとして眺めていました。

ところが面白いことに、A型さんたちのグループだけは、ちょっと違った反応なのです。だって、「お手伝いしましょうか?」なんて声が、聞こえてきたのです。私たちが、何だか分からないけど、一生懸命散らかしてるのを見ていて、そんな言葉が出てきたというのでしょうか。

私は、A型さんのすばらしく協力的な発言に胸を熱くしながらも、さすがに散らかすのを手伝ってもらうのは気が引けるので、「ありがとう。嬉しいけど、大丈夫よ」って言ったのでした。

そして、さんざん部屋中、ゴタゴタになったところで、「では、これらを元の場所に、きちんと片付けて下さい!」と、子どもたちに言います。

すると、B型さんやAB型さんたちは、あんまりやりたくなさそうです。中には最後まで、「私はやりたくないです」と言って、そっぽを向いている子もいました。その子はAB型の男の子だったのですが、AB型の合理性からしたら、「何でアンタたちがわざと散らかしたのをワタシが片付けるの?」って思っても、仕方ありませんよね。

それでも、O型の子たちは、「どのくらい早くできるか競争だよ!」っていうと張り切ってくれて、すごいスピードで終わらせてしまいました。O型さんの場合、細かいことは気にしない大らかさで、許してくれたのでしょうね。

それで、A型さんたちはというと、やっぱり最も協力的だったのです。「いいですよ」って、全員ひとつ返事です!誰も文句を言いませんでした。

こうした、何かに協力する姿勢というのが、A型の子は小さな頃から言動にしっかり現れます。O型とB型の多いインドネシアは、日本に比べたら、ずいぶん子どもたちを自由奔放に育てる感じがあります。それでもやはり、A型の子たちは、こうした「協調性」を、しっかりと持ち合わせているのです。

恐らくこの特性は、A型の本質なんだろうと思うのです。それが積極的な形で表れると、「誰かの役に立ちたい」という気持ちに発展します。異性などの身近な人間関係だと、いかにも「尽くす」なんていう感じに見えたりもします。あるいは常に相手のために考える「思いやり」ある人になったりもします。

さて、それがなぜ、大人になると素直に現れないことがあるのでしょう。A型に代わって言い訳すると。世の中、いろんな考えの人がいますよね。すると、「自分ひとり頑張ったって、どうせ」みたいな感じを、大人になるにつれ持ってしまうのかもしれません。本来、協調精神が強いからこそ、それが報われないことが多いと、白けてしまうというわけです。

不服そうだった奥様にも、「だからご主人にも、そんな事情があるのかもしれませんね」って、説明をしてみました。すると、その奥様は思い当たるところがあったらしく、「そう言えば、こういうところではすごく協力的だわ」なんて言って、ご主人の行動を見直し始めました。そして、更に雑談をしているうちに、とうとう、「私が言い方を変えれば手伝ってくれるのかもしれない」という考えに変わっていったんです。

こんなふうに、血液型の特性がわかってくると、それまで、「こうしてくれない」「どうせああいう人」と決め付けていたところにも、少しばかり優しい目で見れるようになります。これまでとは違った角度から、相手を見ることができるからですね。

今回はA型さんを例にしましたが、誰もが素の部分では、純粋な善の性質があって、それを生かす場面があるかどうかってことなのだろうと思うのです。それを、子どもたちが教えてくれるのです。


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